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【140字/空想】愛すべき言葉の行方

その土地には
きらめく結晶が柔らかく降り注ぐ。
僕は満足だった。
気に入ってもらえた?
彼女は僕を見上げた。
ええ。
でも、
あなたを形作る外側の装飾で包まれるより
誰も知らないあなたの
むき出しの熱で包まれる方が
もっともっと素敵だと思うの。
彼女の漆黒の瞳に輝く幾万もの星を
僕は息を飲んで見つめた。

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