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140字の空想世界

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色々な140字の世界があると思いますが、自分らしくファンタジーの世界を詰め込みました。おやすみ前にのぞいたら素敵な夢がみれるような、そんなお話を中心に。時々、切なさや寂しさもあふ…
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#現代詩

【140字/空想】古代の叡智を超えるもの

かつて叡智の都と謳われたそこでは 輝く水晶が心を伝達した。 曇りなき想い、 その全てを受け…

クララ
1年前
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【140字/空想】世界を見つける翼

読んでるだけじゃつまらないね、 確かめに行こう。 やってきた黒猫には翼があった。 そして僕…

クララ
1年前
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【140字/空想】魅惑の逢瀬

擦り切れた本の、箔押しの凹凸を指でなぞる。 煌めきはとっくの昔に消えうせた。 それでも私は…

クララ
1年前
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【140字/空想】ある午後の喜び

あなたと二人、森を彷徨いゆけば、 紅色の実がどっさり採れた。 私の亜麻布のエプロンは膨らん…

クララ
1年前
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【140字/空想】矢車菊色の海

午後の図書館で、 読みかけの本に矢車菊の栞を挟んだら、 向かいに座っていた人が顔を上げた。…

クララ
1年前
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【140字/空想】彷徨えるあなた、今だけは

月のない晩にと声を潜めれば、 従姉妹たちは肩を竦ませた。 恒例の怪談。 お開きになった深夜…

クララ
1年前
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【140字/空想】午後の微睡み

草むらに寝転がれば、 ぐるりと花たちが私を覗き込む。 その向こうに空が見えた。 風が吹いて花たちの頭が揺れて、 空色のハートが切り取られる。 誰かが私を想ってくれるのか、 私が誰かを想うのか。 心の奥がさわさわと音を立てた。 午後の微睡みが私を包み込めば、 その先で誰かが優しい微笑みを見せた。

【140字/空想】永遠を私に刻む

一夜だけの花。 空が紫に染まる中それを見つめた。 今だけなんて寂しいかと思ったけれど、 そ…

クララ
1年前
3

【140字/空想】リルケを紐解く午後

かの作家のように薔薇の棘で永遠の眠りに。 どの花よりも儚げな彼女が呟いた。 その吐息は香…

クララ
1年前
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【140字/空想】あなたと食べる花

深夜の食堂で 彼女は白い花を浮かべたグラスを掲げ 青い花をナイフで優雅に切り分け 赤い花に…

クララ
1年前
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【140字/空想】砂の王国

指の間から滑り落ちるものは黄金の砂なのか、 果てしない時間なのか、迷子の私の心なのか。 駆…

クララ
1年前
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【140字/空想】僕らの秘密

裏口を出れば庭はまだ眠りの中にいた。 やがて薄闇の中を 白銀の鱗を煌めかせた蜥蜴が横切り、…

クララ
1年前
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【140字/空想】混沌から生まれる輝き

いいかい、お嬢さん、世の中には偽物が溢れてる。 だけど同じだけ本物もある。見極めることだ…

クララ
1年前
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【140字/空想】二人だけの時間

眼下に走る稲光は圧倒的だった。 雲の上に突き出した山城からそれを見る。 ねえ、空はすべて私のものみたい。 私の言葉にあなたが微笑む。 闇夜を切り裂く光、肩に感じる温もり。 沈黙の森、優しい吐息。 二人だけの世界は未来永劫終わらない。 鮮やかな一瞬が繰り返される中、 私たちは甘い時間を貪り続ける。