【140字/空想】耳の底のさかな & 【日記】9/11 メモリアルに寄せて
遥か遠くからやってくる音に空を仰げば
途方もなく愉快な驚きに満たされた。
あれはなんの曲だったろう。
雨上がりの窓辺、
ご機嫌なメロディに
小さな僕らの残した落書き。
ちっぽけな水溜りのおたまじゃくしが今、
鱗を煌めかせて悠々といく。
雲をかき分けるその音に僕らは笑った。
世界がここから始まるよ。
アメリカ、晴天の9月11日の夕方です。
あの日も、晴れていました。
ブルックリンのサンセットパークから
何もなくなったロウワーマンハッタンを見ました。
パークには人がいっぱいで、