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分厚いカーテンの向こうには 昨日の夢が隠されていた。 あんなに愛したのに切り捨てられたもの…
奥庭への扉を開けてはいけない。 けれど甘い香りに誘われた。 薔薇の盛り。 風に揺れるたび花…
小さな瓶に詰めた庭を彼がくれた。 好きな時に来て、好きなだけ過ごせばいい。 この庭の主人は…
裏口を出れば庭はまだ眠りの中にいた。 やがて薄闇の中を 白銀の鱗を煌めかせた蜥蜴が横切り、…