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140字の空想世界

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色々な140字の世界があると思いますが、自分らしくファンタジーの世界を詰め込みました。おやすみ前にのぞいたら素敵な夢がみれるような、そんなお話を中心に。時々、切なさや寂しさもあふ…
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2023年9月の記事一覧

【140字/空想】神々の住まう国で

白い帆掛け船は軽々と風に乗った。 滴る緑が映り込む水面を滑るように進む。 光と闇を結んで魂…

クララ
1年前
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【140字/空想】花咲く季節の宝物

岬からの風に目を閉じた。 頬を撫で耳をくすぐり髪を優しく梳いて。 温かな手を、指を、声を思…

クララ
1年前
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【140字/空想】私を溶かす花

中庭の睡蓮池に幻の青い花が咲いた日。 私はためらうことなく水に入り その花をむしって捨てた…

クララ
1年前
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【140字/空想】常設展の甘い誘惑

午後の館内はひんやりしていた。 微かな空調の音。 一番奥の部屋の小さな絵。 今が見頃の庭の…

クララ
1年前
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【140字/空想】青の中で恋する時間

鮮やかな青がめくるめく展示 鑑賞後のショップで 私は青い染料瓶を買った 素敵なものを買った…

クララ
1年前
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【140字/空想】果てしない砂丘に星は微笑みかける

いいか。 砂漠を渡って行くときには星を見ろ。 叔父の言葉に頷いたものの、 本当のところ星が…

クララ
1年前
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【140字/空想】きみが自由を愛するから、僕はきみを愛す

ある日、僕の人魚姫が言った。 バスタブを星で満たしたい。 ヒトデの置物は重すぎたし、 金平糖は儚く溶けた。 嘆く彼女にしまいこんでいた 家庭用プラネタリウムを差し出す。 満天の星の下、 人魚姫は青く輝く尾ヒレを脱ぎ捨てた。 高原を歩くから足にするね。 得意そうな彼女は、 とてもとても可愛らしかった。

【140字/空想】煌めきが届けられる日

手を繋ぎ、二人でそぞろ歩く夕暮れの浜辺。 水平線の彼方に消えた流れ星。 拾いに行かなくて…

クララ
1年前
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【140字/空想】幾万光年の夢を重ねて

星の海を行けと母は言った。 はるか銀河の彼方に友を作れと。 漆黒の空はもう、 恐ろしき異空…

クララ
1年前
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【140字/空想】美しき世界の物語

それは誕生日の贈り物。 投げ出された四肢の先には鉤爪。 尻尾へと続くのは稜線のごとき背びれ…

クララ
1年前
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