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その13 秋バラについて語りたいのですがその前に

秋が来た、はずだったのに、その後、真夏のように暑くなったり、警報が出るほど激しく雨が降ったり、脳炎を引き起こす蚊の被害が報告されて屋外活動の制限が出たり(マサチューセッツ州)と、なんだか落ち着かない8月9月でした。そんなわけでローズガーデン拡張計画も思ったように進まず。

今年は前面へ進出しようかと考えているのです。ツルバラアーチ前の芝生(というより雑草)部分を撤去して修景バラを地植えし、そこから先を少しずつレンガ敷きに替えていこうかと。なのでまずは日々草むしり。

さらに、ローズガーデンの斜め前にあるワイルドフラワーガーデン&ベジーガーデンへも。ここは栽培というよりは実験&観察の場なのですが、バラとの繋がりがなにかあってもいいのではと企んでいるわけです。

ワイルドフラワーガーデン、数年前にミックスの種をまいて以来、ほぼほぼ手を加えていません。零れ種から育つ、もしくは宿根草が頑張る、そんな感じなのです。まさにワイルド!(笑)春はルピナスが頑張ってくれていて、夏はルドベキア、今の季節はコスモスです。しかしやっぱり先細り。

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ヤグルマギクもストロベリーテールもジニアもポピーも、あれもこれも咲かなくなって、はてさて来春はいよいよ種を足すべきか、もしくはルピナスに絞って縮小するか……と悩み中。

ベジーガーデンも同じような感じで、春のメイン苺はすでに何世代目かではありますが、小さいさといい酸っぱさといい、もはやこれはワイルドストロベリー!状態。繁殖力が旺盛ですから、広がりすぎるのをコントロールする意味でもバラの投入はありかも?なのです。

そして、そろそろ本日の本題。タイトルにもなっておりますが、「秋バラを語る前にこれだけは言っておきたかった」のは……青天の霹靂、嘘みたいな本当の話、秋の夜の悲劇!

私、将来的にはローズガーデン内に、ウォーターガーデンも取り込んで展開したいと考えていまして、その実験として去年から睡蓮を栽培し始めていたんです。と言ってもいきなり池を掘るわけにはいきませんので、50cmほどの深さがある鉢からスタートしました。

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水温が高くなりすぎてもダメだろうと、まずはBBQグリルの隣、屋根の下に設置しました。すぐに新芽が出て、小さいながらも次々と水面に葉が広がり、なかなかいい感じでした。ボウフラ対策にメダカが欲しかったのですが探しきれず(この夏、ついに買えそうなサイトを発見しました!)とりあえずコッパーで代用。

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しかし!待てど暮らせど花が咲くことはなく、これは多分日照不足だと判断。真冬は室内で保管して(さすがにマイナス20度にもなるときついので)春先に鉢に戻した際に場所を移動。バードフィーダーの近くになったため、鳥たちが喜んで水を飲んだりするのを横目で見つつ、まあ、被害がないからいいだろうと思っていたわけです。

ところがある朝、水やりをしようと庭に出た時、鉢の脇に転がるものを発見。ネットに包まれたそれは……睡蓮の根っこ部分!数本の茎つき。え?昨夜嵐だった?風で浮き上がった?いや、ありえないよね、じゃあ、どうして?とにかく、乾燥しかけていたそれを慌てて鉢に戻しました。

数日後には新芽が出てほっとしたのも束の間。その後天候不良でチェックがままならず、久々に覗けば藻が生えて底も見えず、水面には葉もなく……嫌な予感。そうよ、水かえをしたほうがいいわ、と立ち上がれば、またもやの「既視感」。鉢から離れた場所に転がるのは……。

あぁ、二度目の根っこケース放置事件!これはもう、何者かが水の中から引っ張り上げたとしか思えません!拾い上げたそれは前回よりもダメージが大きく、もはや茎も葉も見えない、ほぼほぼ乾涸びた一物だったわけですが、それでも諦めきれずに再び鉢の中へ。

しかしその数日後、悲劇は再勃発したのです!夕飯後、ポチャーンと水音がするので振り返れば、肩まで水に浸かって鉢の水面をかき回す輩の姿が!その手慣れたこと、もはや常習犯は確定。お、お前か!言ってみたものの、その長い爪にびびって見てるだけの私。でも家人には思いっきりビデオ撮影されてました。

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その犯人とは、ジャーン、こちらです。ラスカル!の友達アライグマ。夏になると家族でやってきてはいましたが、まさかまさかの秋にも登場!深夜でもないのに、3匹で寝転がりじゃれ合うというリラックスムード。おまけに水遊びとか!さらにはライトを持って見に行った長男に近づいてきたりと、今年のアライグマ、自由すぎる。

今朝もまだ3時半だというのにリサイクルボックスの中からキャットフードの缶を取り出して大騒ぎ。ガラス窓をドンドン叩いてみても私の顔を見上げて「なに〜?」みたいなおとぼけ顔。全然お構いなし。もう付き合っていられないので寝ました。

明るくなって確認すれば、散らばった空き缶の向こうには、取り出され、ケースから掘り出されてしまった睡蓮の根っこ部分が!その乾涸び具合、これはもう、かなりきついかと……。この鉢を使う限り、睡蓮に明日はないことが判明しました(涙)。

花が咲くどころか、まさかまさかの秋の始まり。ローズガーデンに睡蓮の水槽(イメージでは青いタイル貼り)を組み込む私の野望は出鼻をくじかれてしまいましたが、いやいや、まだまだ。でもこれが自然界。いかに共存するかは大きなテーマですからね、色んな意味でいい結果が出せるといいなあ。

それでは最後は秋バラたちで締めくくり。まだささやかで慎ましいものですが、それでもクレアの好調さは引き続き、ノヴァーリスの3度目に出会えるとか、喜びもあります。次回は拡張するガーデンと、もう少し華やかなバラたちをお送りできればと願っています。

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 *ザ・レディ・オブ・ザ・レイク

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 *ストロベリー・ヒル&アプリコット・ドリフト

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 *ノヴァーリス

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 *クレア・オースチン


ローズガーデンその1〜13&番外編はマガジン”A Way to My Rose Bower”


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