A Midsummer Night's Dream 2018
私は夏至という日が、一年で一番好きです。
近づいてくるともう、ワクワクが止まりません。
もっと言えば、前年の冬至を超えた日からが夢へのカウントダウン。
生まれたのは夏至のちょっと前のある木曜日。
その日はよく晴れていて、病室の窓から青々とした麦の穂が、
風に揺れて光っているのが、それはそれは綺麗だったと母が言いました。
そろそろ日も傾きかける時間、きっと光は黄金色だったことでしょう。
風が通り、光が降り注ぐ、緑多い場所が好きなのは、
もしかしたら、そんなところに端を発するのかもしれません。
そんな私にとって、真夏の夜の夢、A Midsummer Night's Dream、
夏至の日のパーティーは庭での時間の集大成なのです。
まずは他のイベント同様、テーマカラーを選びます。今年は緑。
奥深く、神秘的なシェークスピアの、あの森のイメージです。
お買い物に行った先で、偶然にも素敵な角皿に出会い、即決♡
普段は簡単で、楽しくリラックスが一番の庭での食事も今日は特別。
朝から張り切ってあれこれ作りました(一人なのがちょっと辛い、苦笑)。
お料理用に別テーブルを出し、庭のグリーンたちで飾り付けします。
メインはラムチョップの香草焼き。庭のコモンセージを添えて。
サイドディッシュは、息子たちが好きなほうれん草とブリーのキッシュ、
キノアサラダを詰めた夏らしい一品、スタッフドトマトのオーブン焼き。
それとデザートは2つ。なんてったって、夏至ですから(笑)。
清涼感たっぷりのマンゴゼリーをのせたレアチーズケーキと
庭のラズベリーを添えたチョコレートムースです。
いつものテーブルもクロスや植物で飾り付け。緑のお皿もいい感じ。
前菜はブレッドスティックのプロシュート巻きとオリーブ&コニッション。
少しずつ日も陰ってきましたから、小さなキャンドルをつけましょう。
実はNY、夏至の頃からの楽しみがあります。それは、、、ホタルです。
日本のものとは違って、マンハッタンのビルの合間にも飛ぶ強者たち。
ブルックリン時代に初めて見てびっくりしましたねえ。
でも、それはそれでなんともファンタージですけどね(笑)。
シティよりも水も緑も豊富なロングアイランドに越してきてからは、
自宅の庭にホタルが飛ぶという贅沢さを堪能させてもらっています。
薄青の闇が深まる中にチラチラと飛び交う光、本当に素敵です。
(この日はまだ見ませんでしたが、数日後には光り始めました)
と、宴の話のはずが脱線ついでに一枚。
これ、せっかくだからとFacebookのプロフィール用に撮ってもらいました。
ワンピースは自分で縫いました(ソーイング大好き♡)。
生地はリバティプリント「ローズ・ザンジー」のグリーンです。
フレンチスリーブでウエスト切り替えのフレアドレス。
この型紙が好きで、今年も春から3枚ほど作りましたが、今日はこれ。
やっぱりバラのシーズンですからね(仲間に入りたい願望、笑)。
(背景、ちょうど一番花が終わった後だというのが残念すぎ、涙)
後日この柄の逸話を聞いてびっくり。知らなかったのでちょっと感動の巻。
〜アーカイヴに収められていた19世紀の本の中にあった花のスプレー用の版をもとにした柄です。 デビッド・オースティン・ローズのバラをリピート柄に手描きし、色付けしたものです。〜
気がつけば、何やら熱く語ってしまいました。失礼しました。
いやこうなったら、更にもう一枚、捻じりこませてください(笑)。
タイトル「トーチ」。
さすがに6月にもなると蚊が出ます、特に夕方以降。
いろいろな虫よけがありますが、灯りという点も兼ねてうちではもっぱら、このシトロネラトーチが活躍しています。結構効きますよ。
それに外に放置なので、かなりいい感じに雰囲気仕上がってます(笑)。
*カメラに必死な手前の人物は、背景の一部です by 撮影者*
はい、今度こそ、本気で本題に戻りまして、各自ディナープレートです。
今回は緑ということもあり、アウトドア用のメラミン皿を使っていますが、
昨今のメラミン、侮れません、かなりクオリティが高いです。
息子たちの飲み物は、夏の定番レモネードをきりっと冷やして。
すっかり暗くなってきたので、先にデザートの写真も撮っておきます。
自分の飲み物用に、超辛口のカヴァを冷やしてはあったのですが、
舞い上がってしまってオーバーワークになったのか、かすかに偏頭痛が。
なのでおとなしく、炭酸水にラズベリーを浮かべて楽しむことにしました。
せっかくの夜ですものね。
あとはのんびり食事をして過ごしましょう。
星が輝きだして、キャンドルだけではちょっと暗くなるまで。
来年はもっとたくさん火を焚いて、夜遅くまで楽しみたいなあ、
もっと緑の雰囲気を演出して「真夏の夜の森」に浸りたいなあ、
あれこれ思い描きながら、移りゆく空の色を見る夏至の夕べでした。