強力なインフルエンサー陣を束ねたinstagram発メディア「withclass mama」に聞く、子育てママの現状と商品の伝え方」:後編
皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。
今回は、LDCがとっておきのコンテンツメディアを紹介していく連載、
『LDC Meet The Media』の第10回目として
強力なママインフルエンサー陣を束ねたinstagram発メディア「withclass mama」へのインタビューを実施しました。
前編記事では「withclass mama」のメディア概要について、そして、事例についてお伺いした内容を公開していましたが、御覧いただけましたでしょうか?
後編記事ではさらに他メディアとの違いや、インフルエンサーとして活動されているじママさんへコンテンツ発信についての突っ込んだ質問など
まだまだ盛沢山な内容でお届けいたします!
【CCI 栗山】
育児系のメディアさんは主に媒体発信(企業発信)のコンテンツが圧倒的に多い中で、Instagram(SNS)を主戦場にしてインスタグラマーや、フォロワーの声を吸い上げてコンテンツ化しているのが特徴的だなと考えています。
私もフォローさせてもらってるママインフルエンサーの方とは勝手に【友達】のような親近感をもって閲覧していて、その方のインスタ内の簡易的なアンケートもかなり本音に近い形で回答している1人なんですよね。
なので、回答インセンティブ目的で回答しているアンケートなどよりも質の高い結果が得られるのではないかと思っています。そういうところでもクライアント様にお返しできるところが多く、商品開発にも活かせてるんだなと思いました。
じママさんはインフルエンサーとしての活動もされてるとおもうのですが、
また、広告案件の対応をされるとき、こういう案件はインフルエンサーの個別のタイアップ、
こういう案件の時はwith class mama経由でのタイアップがいい、など可能でしたらレコメンドいただけると嬉しいです。
【じママ様】
私のアカウントには私の発信に興味を持ってくださるフォロワーさんや同じ5歳のお子さんを持つママが多く、『じママ節』を出す方が好まれるケースが多いです。
例えば私はこう思うとか、私はこういう信念で子育てをしている、というものですね。
一方でwith class mamaは、個の発信を超えて、もっとメディアとして第三者目線で世の中のママ達がどういうことに興味関心を持っているのかなどをメディアとして伝えていくような違いを作っています。
PRの案件は、私が生活の中で商品を使っているときにどう思っているかなどを発信します。
企業さんは言えないことをインフルエンサーさんが代弁してくれたり、サービスのいいところをママ達のコトバで伝えてくれる、というのがPR案件のいいポイントだと思っています。
でも、私たちの投稿だけだと、発見・知ってもらうだけで止まってしまうので、その投稿をみて、
詳しく知りたいときにwith class mamaのタイアップであれば、
さらにそのあと記事で読んで理解してもらう、というところまで一気通貫で届けられるのが強みだと思っています。
複数のインフルエンサーさんにお願いするので、複数の訴求軸が見えたり、有識者のコラムやインタビューが見れる、というメディアの権威性や信憑性との掛け合わせがいいところだなと思います。
【WCM岡本様】
インフルエンサーさんたちの発信を企業目線でみたときに、個人でやってらっしゃる場合は不安な面もあると思うので、講談社のクオリティチェックもしっかりとやっています。
勉強会も定期的にしていて、ステマ規制の問題があったときもこういうPR表記が必要、とかこういう書き方をしたほうがユーザーに誤解なく伝わるということをアドバイスできたり、相談に乗れるようにしています。
インフルエンサーさんたちも自由に安心して投稿もできるので、そういう面でも補い合えているのではないかと思います。
【WCM岡本様】
with class mamaではチーム戦でできるのでこの方はお子さんの顔だしができて訴求できる、とかこの方はイラストを使って漫画で訴求できる等インフルエンサーさん達のコンテンツの手段も取り揃えてご提案できるのがチームの強みだなと思います。
【CCI栗山】
CARTAママ社員へのアンケートではInstagramで得ている情報は子育てスポットや、行事、食事、家事分担や時短家電など暮らしに役立つ商品などの回答が多かったのですが、
【WCM 岡本様】
やはり知育ネタが一番強いですね。子どもの成長に関する悩み、睡眠に関するコンテンツ、マネー系コンテンツ、自立心、自己肯定感、家庭学習など教育に関するネタも保存率が高いです。あとはラン活(ランドセル購入のための活動)などの関心も高いです。
【じママ様】
with class mamaのアカウントの特徴として保存率が高いところもあり
ひとつひとつの教育のネタとか保存してあとで見返したい、という人が増えているなと思います。
【じママ様】
多種多様なママインフルエンサーたちがいますので、どんな要望にもお応えできるようにはできています。
私のフォロワーさんは、5-6歳の育児をしているママ達が集まっているのが特徴なのですが、それゆえに新一年生になるときの準備や文具や家具メーカー様にも人気だったりします。あとはママ達は忙しいので、時短調理とかサービスとかも人気があります。
【WCM 岡本様】
意外なところでは住宅メーカー様ですね。小学校に入学前で住宅の購入・住み替えを検討する層が多いので、小学校に入るとなかなか引っ越せないので、今のうちに定住、環境のいいところに住み替えたいなど需要があります。自発的に勉強するには家庭学習の環境を整えることも大事、と考えている方も多いです。
【じママ様】
今のママ達は「自己肯定感が高くなる」とか「賢い子に育つ」というワードに惹かれるのでお家も賢い子が育つお家、導線がしっかりしているとか家庭学習できるお家、という情報をとっている方達が多いです。
建築士のママインフルエンサーが伝える子どもの住みやすい家についての投稿なども保存が多かったです。
【WCM 岡本様】
アンケートも多く実施してきているのですが、インフルエンサーさんたちに協力いただいて、フォロワーさん達にアンケートをとってもらい、その結果をコンテンツにすることが多いです。
アンケートフォームに飛ばすこともあればストーリーズ上でアンケートをとることもありますが、私たちの強みとしてアンケートをただとるだけでなく、アンケートから読み解く力がすごく高いと思います。
フォロワーさんとのやりとりを日々しているインフルエンサーさん達なので、
この結果がでるということは私のフォロワーさん達はこういう風に考えている等の分析力に長けていると感じます。
そういう結果を記事にすると「私の意見が使われている」とフォロワーさんが感じてくれ、双方向のコミュニケーションができているのもよいですし、クライアント様にも結果も満足いただけています。
【じママ様】
アンケートは企業様からするととりづらい部分も多いかと思いますが、フォロワーさん達はどうか私の意見を参考にしてください!と思ってくださる方が多いので、好意的にアンケートを答えてくださる方が多く、睡眠のアンケートとったときも24時間で13,000件回答されました。
【WCM 岡本様】
聞き方もとても皆さん上手で、負担なくきいてくださるんですよね。
もっと詳しく教えてほしいときは質問箱使ってやったりもするのですが、フォーム自体をGoggleフォームで実施したときも2,000~3,000とか回答数ありましたね。
【じママ様】
吸い上げた意見を私たちが責任もってお届けしますよ、というのが伝わっている関係性ができているから皆さん答えていただけるというところもあります。
クライアント様も編集部の皆様もインフルエンサーさんのアンケート力にはびっくりしていますね。
【WCM 岡本様】
ここまでとは本当に思ってなくて、これをみたときに、結びつきの強さ、信頼関係の強さに本当にびっくりしますね!
今までのWEBサイトや、雑誌の読者さんと近いものがあると思うのですが、今はそれが時代が変わってインフルエンサーさんとフォロワーさんの近い関係性に昇華していっているんだなとおもいます。
【WCM 岡本様】
企画会議の時にいつも言っていますが、まだ世の中にないけど、ママにとってこれがあったら世の中が楽しくなるとか日々が楽になるというものを開発したいと思っています。
【CCI栗山】
先ほどの枕のように比較検討できる材料が整ってないみたいなことも確かに色々とありますもんね。
【WCM 岡本様】
色んなジャンルに渡って課題はあると思うんですけれど、出版社がプロダクトを作ろうと思うとすごく大変なんですよね。それをメーカーさんと一緒に組んでコラボアイテムとしてぜひ作りたいですし、出すときにはしっかり意見を伝えさせていただきますし、それを売る時も一気通貫でできるのも強みなので、一緒にやりたいなと思います。
【CCI栗山】
講談社様内でもLIVEショッピングなどやられているメディア様あると思うので、そういった強みも掛け合わせていけたらいいなと思いました。
会場からの質疑応答
Q1.instaなどで広告を見た際に
この商品を買いたいとか実際に思われた商品はありますか?
【WCM 岡本様】
子どもの背を伸ばしたい、というママさんが多いんですよね。でもどれがいいかわからないという方が多いです。
私の息子がバスケをしているのですが、背が高くなったらもっと上手くなれるかも、と背を伸ばしたいと思っているのでそういう商材とかですかね。
ただ、過大広告とか薬機法とか絡む伝えにくい商材だと思うので、
うまく勉強しながら商品の良さを訴求しつつ、たくさんある中でこれがいいと選んでもらえる訴求の方法ができたらいいと思いました。
【じママ様】
自分の子どもが悩んでいるものとかに対して広告が出てくると、買いたくなってしまいますね。
【WCM 岡本様】
背を伸ばすという文脈で形成外科の先生のコンテンツ※も扱っていたりするんですよね。インタビューで取材してお医者さんのコンテンツがありつつそういう商品の紹介もできると安心してモノを買ってもらえるかなと思います。
Q2. GWや夏の時期にメディア上で引きのあるコンテンツやメディアで出稿の多い商材などのニーズを教えてください!
【じママ様】
元々私は知育のアカウントで始めたんですが、コロナ禍が終息して1年経っていますが、求められているのはお出かけ情報とかですね。
GWに行きたい場所とか、飛行機の乗り方、ないと困るアイテムとかでしょうか。
あと、夏は子ども向けの日焼け止めとかスキンケアについて、ママの美容についても引きが強いですね。夏のシミ対策ですとか。
Q3. ママ向けの医薬品プロモーションを担当しています。やれることは少ないですが、うまく紹介できた事例があれば教えてください!
【WCM 岡本様】
確かに医薬品は結構難しいのですが、実はwith classは漫画がすごく上手に作れるので、漫画での訴求が合うんじゃないかなとおもいます。直接の訴求はやはりレギュレーションに沿ったものが必要ですが、
商品を使ったことによって結果その人がいい状態にもっていけたというのをうまくストーリー展開で漫画で伝えていくというというのはとてもいいと思います。漫画を描けるインフルエンサーさんだけで3人います。その中で一番合う方を選ぶこともできます。
【CCI栗山】
難しい商材ほど漫画などユーザーのハードルが下がって良さそうですね。
住宅なども単価が高くなるとハードル高いと思うのですが、ハードルを下げるという面でとっつきやすくなりますもんね。
結構おすすめありますかといったざっくばらんな相談でもいいんですか?
【じママ様】
効果効能など言いたいとか、もっと商品を知ってほしいと企業様からオーダーいただくかと思うのですが、そもそもママ達は選択肢が多すぎるので、実際に買うときに悩む傾向があります。
結構購入の決め手がインフルエンサーさんたちが紹介してたから、という温度感だったりもするので、まず認知してもらうことも大事です。そして忙しいママに、とかそれぞれのママ達の悩みを解決していくところにうまく合致していけたらいいと思います。
私がよくやるのは後でドラッグストアで見返してね、など保存ボタン促す画像にしたりしますね。医薬品とかは時期とか悩みとかに合わせて訴求できるといいなと思います。
【CCI栗山】
広告の配信だけだと流れてしまうので、保存を促す、思い出して見返すなどの流れもうまく入ると商材もつながりますね!
Q4. 子ども向け通信教育の訴求時期はいつがベストですか?
【WCM 岡本様】
新生活が始まる前もいいと思いますし、夏休みに入る前とかもいいとおもいます。
【じママ様】
少し早めがいいですよね。
4月だと12月くらいからみんな検討していたりします。
年末・クリスマスで準備して決めるのが多いと思います。
【CCI栗山】
情報収集している検討しているタイミングをアンケートでとるのもいいですよね。
【WCM 岡本様】
生業としてアフィリエイト収入を得ているインフルエンサーさん達も多いので、この商材はこの時期に売れる、というのが肌感でわかっているインフルエンサーさん達が多いんですよね。
なので、そういう知見もうまく活用できるといいですね。
【WCM 岡本様】
この記事っていつ頃に出すのがいいんだろう、というのがわからないときでもインフルエンサーさんに聞いちゃいます。
【じママ様】
0歳だったら、未就学児だったら、小学生だったら、とか年齢によっても違うのでそれぞれにきいてお応えもするので、喜ばれますね。
Q4. タイアップ実施されたクライアント様からどんな声や感想がありましたか?
【WCM 岡本様】
エンタメ系のクライアント様からの依頼で6名のインフルエンサーさんの座談会したときに
各インフルエンサーさんが、予備調査をしてくださったんです。各6名がそれぞれのフォロワーの方々から回収した約1万人分のアンケート調査結果を持ってきていて、それにとても驚いていました。
リピート発注につながっていて、ひとつの取り組みから膨らんだ形になりました。
【じママ様】
企業様から広告案件の依頼をいただいた際に、もっといい時期とか訴求法があるのになと思うことはあるのですが、要望に合わせて対応します。
with class mamaのいいところはリアルな声を拾える、インフルエンサーさんたちが自分のフォロワーさんたちと日ごろのやりとりからフォロワー理解ができているので、質問も即座に返すということもできます。
座談会もぜひ多くの企業様に体験してもらいたいと思います。
将来的な商品開発やサービス向上にかなりお役に立てるんじゃないかとおおいます。
【CCI栗山】
with class mamaだけのプロモーションでなく、全体のプロモーション企画するときにも参考になりそうだとおもいました!
売りまで一気通貫でできるのが本当に強いですね。
【WCM 岡本様】
インフルエンサーさんたちのそれぞれの背景もあって、
元栄養士、元教員など保育園の先生などもいて、今のフォロワーさんのアンケートも職業としてやってきたときの知識も併せてお応えできるのがいいところだとおもいます。
様々なインフルエンサーさんを抱え、チームで創り上げるコンテンツが強いwith class mamaの今後も楽しみにしています!
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでくださった皆様の育児・ママ向け商材の訴求のヒントになれば幸いです。
育児メディア、ママ向け訴求に関するご相談は
LDC(ldc@cartahd.com)までご連絡お待ちしております!