【四国八十八ヶ所霊場第一札所 霊山寺|大麻山登山】久しぶりの晴れ休日の心緒。
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何事も一生懸命だった。
目の前に見える世界を必死に追いかけていた。
けれど、追いかけても追いかけても先は広がるだけで掴めなかった。そしてそれは自分の追いかけるスピードが悪いからだと自信が持てなくなり、闇に飲み込まれていった。
私は歩いた、少しずつ。
自分の頭が追いつくスピードで。
自分の軌跡が目に見える世界で。
背伸びしなくても着実に次の目的地へ向かう。
まだ、心の黒い渦を掬い取れない。
10歩いた中に1つの光が見えてくる。
100歩いた先に目指す真っ白な世界が待っている。
時計の針は不安定だ。
故障ばかりで正確な時を刻まない。
でもそれでいい。
朝日が登れば朝であり、日が沈めば夜なのだから。