無限に広がる妄想世界
こんばんは。
昨晩の雪で生まれた路上の雪だるま達に癒されたチです。
十人十色の個性的な雪だるまをみて、人それぞれの感性にとてつもなく根源的な愛おしさを感じます。
作られたもの自体にも可愛さを感じるけれど、その思考過程にはもっと惹かれるという現象です。
今回はそんな感情について書こうと思います。
私は人から影響を受けやすく且つ思想が少し強めです。
政治的に、ではなく妄想力?の面です。
先程記述した“思考過程に惹かれる”というのは、雪だるまをみて勝手に脳内で制作者に思いを馳せるからです。これはとてつもなく独りよがりで身勝手な妄想です。
例えば、マフラーを付けている雪だるまをみると、
⛄️🧣
→マフラーを首に巻くと暖かい
→雪だるまを擬人化して寄り添える優しい人
→寒い冬は玄関ドア前でマフラーを巻いてもらった温かい記憶があるのかも(玄関ドア前という具体的な風景を思い浮かべるのもポイント)
→作った時の自分のマフラーを貸したのかな
→♢♢
→△△
→続く
一例を書くと一方通行の様ですが、実際は一つの事柄から派生し無限のルートが生まれています。マインドマップのような事です。つまり同時に他の連想ゲームも始まっています。
⛄️🧣
→マフラーを首に巻くと冬らしさが強まるな
→今まで見た雪だるまのイラスト、印象はマフラーを巻いたものだったのかな
→鼻用の人参も欲しかっただろうな
→周りの足跡は枝を探した跡なのだろうか
→⚪︎⚪︎
→××
→続く
このように文字に起こせば“雪だるまをみた”でも、
頭の中ではメタバースのように連想ゲームの世界に飛び、
フル回転しています。映画の様に映像が広がり、ピント合わせやズームアップしたり、時には神視点から見ていたり。特にゴールはありません。人間の、動物の、生物の、過ごした時間について勝手に愛着し、現実世界へ戻ってきます。道端の雪だるまに関しては何歳の誰が何人で作ったのかすら勝手に設定できますからね、無限に広がります。
ここで重要なのは、私が妄想できる世界は“私が知っている世界の範囲だけ”という事です。それはとてもとても狭い世界です。人には人の数だけバックボーンと感性と性格があり、同じものを見ても違う感想が生まれるのに、知らないことは想像出来ません。結局は自分の好きな様に解釈し、組み立てています。
つまり、自分の経験値が高まれば妄想世界も広がりもっと楽しめるということです。
妄想世界の拡大に必要なのは、私自身が蓄積する情報です。環境も知識も立場も語彙力も、まず現実世界からの経験が基本となります。経験が増えれば妄想世界は多次元に広がります。妄想とは経験のアウトプットの一つですね。
△経験(インプット)→現実
◎経験(インプット)→妄想(アウトプット)→現実
さらに言えば、
経験→妄想(主観的)→妄想世界(客観的)→現実
というように妄想を挟む事で妄想世界を創造し、経験を多角的に現実に取り込むことができます。
24歳になっても好奇心が止まらなくて落ち着きがないのは、この妄想世界で“誰かの人生の一部に浸る”という事に快感を感じ(真実は違うとしても)、“知らない生き方を知る”という事に意義を感じているからなのでしょうか。本や映画好きの方の感想と似ていますね。
私の場合、対象は何でも良いのです。アリをみても石をみても海を見ても妄想世界に飛べます。むしろ100年の寿命に生きる人間とは違う時の流れにときめきを感じます。自分の生きていない時から存在する樹木に神秘性を感じるのは私はそういう理由です。
“時間”が一番謎で美しい。
ふざけているようで至って真面目に奥深いものです。
私はこの妄想力のおかげでただぼーっと景色を見るだけでも飽きることがありません。時に泣く事もできます。笑いが止まらない時もあります。
世の中は情報量が多いのです。看板1つ取ればフォント、色、デザイナー、設置業者、店舗、金額、など無限に分解し、勝手に時間を逆再生します。歩いている人を見れば、行き先、家、歩幅、姿勢、洋服、など。そこから派生する場面場面に情景描写し、愛おしさを感じています。
皆平等に同じ時間が流れているけれど、妄想世界によって何倍もの生き方を感じ取ることができます。走馬灯の様に時が流れ、数秒でいくつもの場面を同時に再生します。
人間の脳とは不思議なものですね。(勉強にも使えてくれ…)
妄想が経験のアウトプットならば、
妄想世界とは回顧の二次創作みたいなことでしょうか。
何度も書きますが、結局は自分の経験の範囲です。だから、“幾つもの生き方を知る事ができる”と大きな事を言っているけれど、それはきっとなりたい自分の思考が含まれているのでしょう。身近な人からの直接的な影響はもちろん、妄想によって他人、先人、物、様々な環境が積み立ててきた“時間”を、妄想世界を通して自分に還元しています。
これからも進み続ける日常を、妄想世界を広げることで豊かに人間になれますように。
最後に。
意見がころころ変わる人間が、4年前に呟いた今も変わらない人生のモットーを添えて(コロナ禍の緊急事態宣言中自宅より)
思った以上に力説し、長文になってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます。