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やっと観てきた。
『花束みたいな恋をした』
イヤホンを共有するシーンがたびたび描かれる。
主人公たちは、ある人に「イヤホンはLとR2つで一つ」と言われ、その考えを受け取り、受け入れ広めていく。
映画の中で、麦は「現実」へ、絹は「理想」へそれぞれ向かっていくことになるが、私はこのイヤホン描写とリンクしているように思えた。
イヤホンのLと、R。人生の、現実と理想。仕事の時間と趣味の時間。金銭的な豊かさと心の豊かさ。
作中、麦と絹がカフェで初々しいカップルに「イヤホンは左右で1人分だ」と告げようとふるシーンがある。2人が別れてからのその行動は、私たちに、理想と現実のどちらも共に大切であると告げているような気がしてならない。