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キャリアコンサルタントの傾聴スキル

台風15号、私が住む静岡県は大被害を受けました。
私は、幸いなことに被害はありませんでしたが、友人たちは床上・床下浸水や断水、停電が今でも続いているようです。
土曜日は仕事があり、電車やバスなどの公共交通機関は運行見合わせだったため、車で向かいました。
街中の信号は停電でほとんど消えていたので、大通りは多くの車が走っていてなかなか横切ることができませんでした。
そんな中、1台の車が停まってくれて、そして他の車も次々に停まり、私を含めた何台かが横切ることができました。
みんな大変な中、とても良い気持ちにさせてくれた出来事でした。


さて、私、キャリアコンサルタント養成講座の講師をしているのですが、「傾聴」を学んでいくうちに『自分は向いていない』とおっしゃっている受講生が多くいます。

私は、養成講座に通うまでは聞き上手と言われていたこともあって、「傾聴」はまあまあできていると思っていました。
しかし、講座が進むにつれ、今まで全然できていなかったと気づかされました。

できない自分に苛立ち、心も折れかけた

相手に話を聞き、その話に合わせて自分の話もして、相手が欲しがっている言葉やアドバイスを送る。
これが、いわゆる「傾聴」だと思っていました。
これって、ただの話泥棒なんですよね。

ものすごく落ち込みましたし、心も折れかけて、どうすれば良いのかわからなくなることもありました。
自分には才能がないとさえ思いました。

講師の方や一緒に学んでいる受講生にも相談しました。
そして、たくさん悩んだ結果、基本に戻ろうと「傾聴スキル」を一から実践してみたんですね。
騙されたと思って、ただうなずきやあいづちを打ち、言葉を繰り返してみました。
すると、クライエント役の方が話しやすそうになったんです。

「傾聴」は“スキル”!

「傾聴」のロールプレイングをしているうちに、自分にはポテンシャルが無いと感じてしまい、自信を無くしてしまう方が多いです。
実際、私もそうでした。

「傾聴」というのは、相手に合わせてただ話を聞くことではなく、スキルを使って話を聴くことだと私は気づきました。
自分の感覚だったり、空気を読んだり、気の利いた言葉をかけることも必要ですが、「傾聴」は基本スキルを身に付けることだと思っています。

経験はある程度の時間が必要ですが、スキルは頑張れば後でいくらでも身に付けることができるものです。
もちろん傾聴スキルだけではなく、空気を読んだり、言葉を選んだり、それはそれでキャリアコンサルタントにとってとても大切なことです。

私は、それらもスキルなのではないかと思っています。
キャリアコンサルティングを経験していくうちに学べるものや、本を読んだり調べたりして自分の言葉のストックを増やしていけば良いと思います。

自分がキャリアコンサルタントに向いていないと悩んでいる方、もう一度基本に戻り、傾聴スキルを見直してみるのも良いかもしれません。


次回は、また就活についてお話ししようと思います。
「面接の練習方法」についてです。
キャリアコンサルタントを目指す全ての人が活躍できるよう、いつも応援しています。

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