職務経歴書の書き方
涼しくなってきましたね。
私はまだ半袖を着てクールビズ気分なのですが、少し肌寒くなってきました。
でも、汗っかきで長袖だと暑いので、着るものに困る季節です。
もう秋なんですね。
さて、私、キャリアコンサルタント養成講座の講師をしています。
就職・転職を目指すクライアントを支援する上で、「職務経歴書の書き方」をアドバイスすることは、とても大切なことだと感じています。
今日は、キャリアコンサルタントを目指す方に向けた「職務経歴書の書き方」について書きたい思います。
職務経歴書とは何なのか
職務経歴書とは、その人がどんな仕事をしてきて、どんなことができるのかを伝えるものです。
ただ、働いてきた企業名を伝えるだけなら、履歴書で十分です。
職務経歴書は、履歴書に書いていない情報を伝えれば良いのです。
ですので、履歴書とは“違うもの”と認識していただければ良いかと思います。
では、どんなことを書けば良いか、その準備と書き方について説明していきます。
自己理解と仕事理解
クライアントを支援する最初のステップとして、自己理解と仕事理解がありますが、この2つを促す意味でも職務経歴書を書くことはとても重要です。
職務経歴書を書くために、まずは職務経験の棚卸しをしていきます。
振り返るときには、細かい仕事でもできるだけ書き出して、ネタを増やすことが大切です。
例えば、朝出勤してから退勤するまで、どんな仕事をしているか。
毎日の仕事以外に、週単位の仕事だったり、月単位や年単位、一回きりの仕事もあったら全て書き出しましょう。
いつの出来事か、詳しく思い出してみると良いかもしれません。
仕事内容の次は、どんな経験をして、何が身について、何を学んだか、思い出せる限り書いてみてください。
キーワードは、「頑張った」「感動した」「成功した」「失敗した」「挫折した」などです。
これらのキーワードで経験について考えてみたら、思い出しやすいかもしれません。
感情も大切!
仕事をする上で、どんな気持ちで取り組んでいたかも書き出してみると良いと思います。
面倒臭かったり、楽しかったり、失敗して悔しかったり、その時どんな思いで取り組んでいたかを書いてみてはいかがでしょうか。
あとは、まとめるだけ
職務経験の棚卸しが終わったら、職務経歴書の作成に取り掛かります。
そこで、3つの書き方をご説明するので、ご自身の経験や就職希望先に合わせて使い分けすると良いです。
①偏年式
一番古い職務経験から順番に書き記していく方法です。
これは、転職経験が少なく、同じ業種・職種を目指す方に向いています。
②逆編年式
偏年式とは逆に、最新の職務経験から順番に書き記していく方法です。
転職経験が多い少ないに関係なく、直近の職務と同じような業種・職種に転職する方に向いています。
③キャリア式
職務に就いた順番は関係なく、業務別に書き記していく方法です。
転職経験が多い方や、全く違う業種・職種に挑戦する方に向いている方法です。
実は、これが私の一番オススメな方法です。
例えば、大項目・中項目・小項目に分け、大項目に「接客業」や「営業」「営業事務」「新人教育」など。
中項目には業務内容、「レストランのホール担当」や「法人営業」「給与計算」など。
小項目はさらに詳しく、どんなことをしていたかを書きます。
例えば「大きな声で笑顔で挨拶することを心がけていました」「年間営業成績で10人中2位を2回取りました」とか。
ポイント①「表」にすること
どの形式で職務経歴書を作ったとしても、「表」にして書いてください。
今の時代、パソコンを使えることはほぼ必須です。
さりげなく、わかりやすく見やすい表が作成できることをアピールできたりします。
ポイント②1枚にまとめる
2つ目のポイントは、1枚、多くても2枚にまとめることです。
何枚も書いても、全部読んでくれません。
左手に履歴書、右手に職務経歴書を持って読んでくれることが理想です。
内容の濃い「1枚」にまとめることを意識しましょう。
ポイント③構成は3〜4つ
A4用紙一枚にまとめるとして、3〜4つに分けて構成することをオススメします。
構成内容は、次を参考にしてください。
これらの中から、3〜4つ選んで、一枚に見やすくわかりやすく作成していただければ良いかと思います。
いかがでしたか?
参考になればうれしいです。
次回は、「キャリアコンサルタントの傾聴スキル」についてお話ししようと思います。
キャリアコンサルタントを目指す全ての人が活躍できますよう、いつも応援しています。
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