ガンダム初見人間がGQuuuuuuX(ジークアクス)を観に行った感想まとめ
どうも、梨間キツツキです。
最近、やっと流行りを追う事の重要性に気づき初めまして。
知り合い数人の猛プッシュもあって、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』を観に行きました。
ガンダムシリーズは今回が初見。
水星の魔女すら観なかった俺が抱いた、何となくの感想を連ねていきます。
ネタバレ注意!
宇宙世紀について
正直、初代ガンダムの知識は限りなくゼロに近いんですよね。なんなら初回はミリしらですら無かったです。初代の1話だけ観てから2回目を観に行って、ようやく『世界線の分岐点』と『どう分岐したか』を理解したくらい。
思ったよりも分岐点が初っ端すぎる。
Fateで例えるなら『もし切嗣が魔術を教えたのが藤ねぇだったら』レベルの大暴投IF。
一般兵のザクに戦争の勝敗を委ねんな。(映画時点の情報)
戦争ものの作品で、『もしも勝敗が逆だったら』というIFは大定番の話題ではある。
題材のスケールや想像の部分が大きすぎる関係上、二次創作では重要な場面の『もしも』を作るのが限界な事が多いと思う。
しかし庵野秀明レベルになると、最初から最後まで全てのイベントを想像で補う事ができる。
十分に発達した二次創作は、新作と見分けがつかない。
シャアについて
俺が持っていた宇宙世紀ガンダムに関する知識の6割はこの人の事だった。しかもミームっぽく茶化されてる部分しか知らないので、ガンダム祭火オタクの友人に軽々しく語ったら殺されると思う。
GQuuuuuuX世界だけに範囲を絞って語るなら、『思いつきと発想力で状況を変えられる(良悪両方の意味で)超人』というイメージ。
直感に従って状況を好転させたり、咄嗟のガバチャーで窮地に陥ってはアドリブで切り抜けたりする。
好奇心を抑えない・抑えられない、探究者タイプの人間のように見えた。
行動力があって思い切りの良い探究者タイプの人間は、停滞した状況を打破する事に長けている反面、好調な場面で余計な事をして自陣の勢いを殺す事もある。
多分、相互に信頼し合える人間が真横で関心の先や度合いのコントロールを図れば欠点がほぼ無くなると思われる。
手綱が必要な人間を小隊のトップにするな。
欲掻いて勝手な事して失敗して足掻いた結果なんかものすごい現象起こしてそのまま行方を眩ましたキチゲ解放の神みたいな男。
人間の可能性の権化。
緑のおじさんの脳は取り返しのつかないレベルまで焼けた。
マチュについて
年相応に悩んで迷って突き進むティーンエイジャー。
現状にどこか閉塞的な不満を持っていて、息苦しい思いを抱えている。
でもどうしたら解放されるのか、そもそも自分が解放されたいと思っているのかすら分かってなかったように思えた。
漠然としたモヤモヤを抱えたまま改札の前で立ち止まった結果、いくつかの出会いを経て近年稀に見るとんでもバーサーカー女子が爆誕してしまった。
軍警に喧嘩を売っては「あっちの方が強そう」と言い出し軍の極秘最新兵器を強奪、軍警ザク2機を叩き潰して逃走しそのまま極秘兵器で非合法バトルに参加。加減しろ莫迦!
シャアとは別ベクトルでキチゲ解放の神。
初見では分からなかったんですが、この子の親って官僚らしいんですよね。
お偉いさんの娘がお転婆というのはよくある展開だが、軍と法的権力に同時に喧嘩を売るのはお転婆で済ませていい範囲じゃない。
個人的に気になった点としては、戦闘の最中、定期的に「どうしてこんな事になったの?」と後悔を滲ませていた点。 一番言いたいのはお前の親だよ。
怒りと衝動に任せて行動し、時には権力にさえ反抗して見せるくせに、ふと正気に戻った時に自分や周りを振り返って悩んで後悔するのは、正しく10代の若者って感じがして良いですね。やってる事のスケールに目を瞑れば。
余談ですが、彼女の大暴走見てると御手洗暉思い出すんですけど、両作品のファンに殺される説が有力ですか?
ニャアン・シュウジについて
正直、映画範囲内では性格の上澄みしか分からなかった。 今後のTVシリーズに期待。
でかくて気の弱い野良猫みたいなニャアン、好きですね。
俺の自室に住み着いて欲しい。
美味しいご飯いっぱい食べてあったかいお布団で寝て欲しい。 はちゃめちゃに撫でくりまわしたい。
シュウジに関してはマジでなんも分からん。 えげつないニュータイプなのは分かるんだが、それ以外が全て謎。
何なんだお前は、感覚だけを頼りに生きてないかお前? ニュータイプなら生きれるもんなのか?
シャリアについて
霊感があるだけの一般陸上部マネージャー女子が姿も口調も変えて戦争帰りのエージェントやってたみたいなどえらいバタフライエフェクト。 Beginningから初代観た人卒倒するだろ。こんな激ウマ素材を1話で消費!?
俺に腐女子の感性は無いが、腐女子が興奮するのは大いに分かる色気。
シャアに脳を焼かれた時の余熱で全身がいい感じに熟したと思われる。
某漫画紹介Vtuberに届いてた『功績上げてるだろうに中佐なのってそういう事?』ってマシュマロで俺は戦慄したよね。
エグザベについて
『戦争が終わった平和な世界』だったら主人公になれた男。
ジョジョ3部が終わって、比較的落ち着いた4部の舞台に立ったら急に6部が始まったみたいな感じで可哀想。
コモリ他、シャリア小隊について
コモリさん、かわいい。
フラットでナチュラルなOLって感じ。好き。
疲れて入ったバーで出会ったコモリさんと仕事の愚痴を言い合う仲になって仲良くなりたい。
ただ、一応軍人って事を考えると話は変わってくる。
上官に対する口の聞き方とか、赤いガンダムを初め不確定要素に対する意識とか、そもそも小隊単位の非常事態への反応とか。
致命的な緊張感の無さと平和ボケ具合から、『平和の危うさ』がひしひしと感じられる。
『満足な士官育成もできないくらいジオンに余裕がない』って説を見かけた時は流石に怖くなっちゃったよね。 戦争ってどっちも得しないしやっぱロクでもないよ……
白い/赤いガンダムについて
こいつ……シャアでも動くぞ!(他人のネタ)
「シャアがやってた事全部アムロがやってる!!」って叫んじゃった。
主人公が乗る機体に敵のエースが乗っちゃダメでしょ。反則だろそんなん。
そんでGQuuuuuuX本編でシュウジに鹵獲された赤いガンダム。
シュウジ、事あるごとに「……と、ガンダムが言っている」って言うけどこれエアリアルみたいに中に誰かいるんですかね?
俺はストレートに『中にシャアがいる』にシュウジの5000ハイトを賭ける。
plazmaについて
マチュを初めとした色々なキャラの心情、行く末を示唆した神曲。
一番聞き取りやすい歌い始めに「もしもあの改札の前で立ち止まらず歩いていれば〜」って歌い出すの、今後が想像できて辛い。
それでも後悔以上にキラキラと輝く憧れや高揚が歌詞・曲調からありありと伝わってくる。マチュの『突き進む力』や『前だけを見つめる力』を十全に表現してると思う。
それはそうと、ニュータイプ演出を「目の前をぶち抜くプラズマ」って表現するの天才じゃないですか?
ジーン(初代)について
シャアになるには運も実力も足りなかった男。
少なくとも映画時点の情報ではコイツが全ての分岐点になってんのおかしいよやっぱ。