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大駱駝艦・天賦典式「パラダイス」

3月末に開催された舞台を観劇。2016年に世田谷パブリックシアターで行われた時には見逃していたので、ようやく観ることができた。

鋳態(出演)は麿さんのほか、村松卓矢、田村一行、松田篤史はじめ総勢21名。

ここ最近の作品としては麿さんが登場している時間が長いような気がするが、やはり麿さんは立っているだけで、舞台が引き締まるというのか絵になる。衣装などの色合いが効果的に使われていて全体的にカラフルな印象。

「パラダイス」感をかなりアイロニカルに描写しているような部分があったが、まさかローラースケート(ディスコ)が出てくるとは思わなかった。真っ赤な花が上から降ってきたり、りんごを食べるなど象徴的なシーンも多い。麿さんのソロの舞いにはやはり惹きつけられる。言葉化することはできないが大いに感ずるものがあった。

パンフレットに記載の麿さんの言葉は(いつも)よくわからん(十一次元ってなんだ!?)が、どこか感覚的に掴めるといえば掴める……。小さくなあれ、か……。

つまりは、ヒトはそういうモノであるところの謎だ。
十一次元世界を彷徨うモノの大いなる哄笑を聞け!
輝けるパラダイスよ。
消滅せるモノの擬態を発見せよ。
小さくなあれ。小さくなあれ。

麿 赤兒

自分は舞踏についてとくに詳しいわけではなく、どの作品も内容を深く理解しているとはまったく言いがたいが、ここ数年のこの集団による作品は文句なしに楽しく、見終わった後は常に次回作が待ち遠しくなる。また東京で大がかりな作品をやらないかなー。

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