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第293号(2025年1月27日) 極東でのロシア軍の活動、バルト海で相次ぐ海底インフラ破壊、インド・北朝鮮とロシアの軍事協力
【今週のニュース】極東でのロシア軍の活動、バルト海で相次ぐ海底インフラ破壊、インド・北朝鮮とロシアの軍事協力
ロシア空軍の爆撃機部隊が極東で訓練を実施
ロシア航空宇宙軍(VKS)の爆撃機運用部隊である長距離航空隊(DA)が、極東地域で訓練を実施している。2025年1月25日、ロシア国防省が発表した。
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小部隊単位(подразделениеэ:VKSの場合は飛行隊)で実施される第一段階に続き、第二段階では兵団(соединение:航空師団)及び軍事部隊(воинская часть:航空連隊)単位になるというから、最終的には爆撃機師団単位での大規模訓練になっていくのかもしれない。現時点ではTu-95MS戦略爆撃機による訓練が行われたと報じられている。
なお、極東に配備されているDAの爆撃機師団は第326重爆撃機師団(326TBAD)である。中心となるのはアムール州ウクラインカのセルィシェヴォ-2飛行場を拠点とする第79重爆撃機連隊(79TBAP)と第182親衛重爆撃機連隊(182GTBAP)で、装備機種はいずれもTu-95MS。このほかにはイルクーツク州スリェードニーのベーラヤ基地に2個爆撃機連隊(200TBAPと444TBAP)が配備されているが、こちらはTu-22M3装備である。
そこでロシア国防省発表を改めて確認してみると、演習動員部隊は「アムール及びイルクーツク州並びにヤクーチヤ及びチュコトカ」の配備部隊であるとされている。とすると、今後は79TBAP/182GTBAPだけでなく200/444TBAPも動員されることが考えられよう。また、ヤクーチヤの方は北極圏に面したティクシ基地(200TBAP用予備飛行場)、チュコトカの方はアナディリ飛行場(182GTBAP用予備飛行場)を指すと思われるので、訓練は北極圏の予備飛行場にも及ぶようだ。ただ、1月24日時点の衛星画像ではアナディリへの爆撃機の展開は確認できなかった(ティクシについては直近の衛星画像なし)。
おそらくこれに関連する動きとして、1月20日にはアムール州の飛行場(セルィシェヴォ-2飛行場)で基地警備のための射撃訓練が行われている。
太平洋艦隊の訓練活動
これとほぼ時期を同じくして、太平洋艦隊でも大規模な訓練活動が始まった。
1月20日、太平洋艦隊北東部隊集団(OKVS)がヘリコプターを使用した対破壊工作訓練を実施した。
1月22日にはウラジオストクを母港とする20380型コルヴェット「ロシア連邦英雄アルデル・ツィデンジャポフ」と「グロームキー」が出航訓練を実施し、ピョートル大帝湾内で無人水上艇及び無人航空機への対処訓練を実施したほか、補給艦「ペチェンガ」からの洋上補給訓練も行われた。
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さらにこの日、太平洋艦隊航空隊に所属するTu-142M3長距離哨戒機による対潜捜索訓練が実施されている。ロシア国防省によると、この飛行時間は7時間、飛行距離は4000kmに及び、地上からの航法支援が得られない条件下での対潜作戦に重点が置かれたという。
これらは太平洋艦隊による外洋展開訓練の下準備と見られ、今後はカムチャッカ半島の弾道ミサイル搭載原潜(SSBN)による核抑止パトロールの実施が予想されよう。太平洋艦隊SSBN部隊は昨年11月に最後の核抑止パトロールを終えてから丸2ヶ月ほど長距離行動を行なっていないことが衛星画像で確認されているが、1月半ばには955A型(ボレイ-A型)の1隻が弾道ミサイル装填埠頭に立ち寄っており、近くパトロールが始まる可能性がある。
バルト海で再び海底ケーブルが損傷
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