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自分勝手なナルシストが、真剣に結婚を考えるまでの物語

タイトルにある「自分勝手なナルシスト」は、結婚する前の僕のことです。

妻のゆきなさんと出会う前は、お付き合いしても、いつも自分のこと優先してきました。責任を負いたくない気持ちから、同棲や結婚の話はいつも逃げていました。そのため、1年以上付き合った人はほとんどいませんでした。

過去の自分を振り返り、どれだけ自分勝手だったかを言葉にするのは怖いです。書いているいまも、少し手が震えそうです。

でも、どうしても伝えたいことがあります。

それは、どれほど自分勝手なナルシストであっても、愛情深く、パートナーを思いやる人へと変わることができる、ということです。

それをお伝えするために、僕の実体験や心境の変化をとことん深掘り、言葉にしていこうと思います。

このnoteは、自己中心的なパートナーに悩んでいる方や、自分自身にナルシストの傾向を感じて人間関係に悩んでいる方に向けて書いています。

今回は「結婚」に焦点をあて、自己中心的なナルシストだった過去の僕がどのように変わっていったのかを語ります。

ナルシストにとって、「結婚」や「同棲」は、アレルギー反応を起こす言葉です。本質的に、「自分を変えて、相手に合わせる」のが苦手だからです。

まずは、僕が真剣に結婚を考えるようになったきっかけ、についてお話します。

人生ではじめて結婚を意識した妻からの一言

僕たち夫婦の出会いは、マッチングアプリでした。

2022年の7月のある夜に、3回目のデートに行きました。渋谷駅で待ち合わせをして、代々木公園を散歩しながらお話しする、というデートでした。

梅雨明けの湿った空気と木々の香りを感じながら、公園のベンチに座って色々な話をしました。

そこで、僕は妻に「まだ3回目のデートだけど、すごく好きです。お付き合いしてくれませんか」と告白しました。

このあとの妻の返事が、僕の人生を大きく変えます。

1年以内には結婚したいから、その気持ちがない人とは付き合えない。でも、私もりょうすけくんのことがすごく気になってるから、もっと知りたいと思っているよ」と。

その返事を聞いたときの心境を、率直にお伝えすると、

「やばい、さすがに結婚は考えたことない…」
「とりあえず、お付き合いという形にできないかな…?」
「でもたぶん結婚の覚悟がないことはバレるし、この人に不誠実だと思われなくない…」
「今の自分に結婚できるか分からないし、考えたこともない…」
「でもこの人以上に好きになれる人はたぶん居ないだろうな」
「結婚が怖いからって、逃げ出したら絶対後悔する」

こんな感じでした。

当時26歳だった僕の頭に、たくさんの不安や混乱が浮かんでは消えていきました。今思うと、自分勝手な考えばかりです。

ただ、そのとき僕の心に残ったのは、妻のゆきなさんには「結婚したい」という強い覚悟があること。そして、その思いを僕に押し付けることなく、「もし共感してくれるなら、一緒に人生を積み重ねていこう」という余白のある態度でいてくれたことです。

ここで僕は、人生の大きな分かれ道に立つことになります。
それは「他の人と責任感のない恋愛を楽しんでいく道」か、
もしくは「ゆきなさんと一緒に幸せな結婚を目指す道」か、です。

最終的に、僕は後者の道を選びました。
そして、それは僕の人生における最良の決断だったと確信しています。

その証拠に見てください。新郎(僕)めっちゃ笑ってます。

自己中心的なナルシストだったのに、なぜ変われたのか?

僕は以前、自分勝手なナルシストで、恋愛では結婚や同棲を避けていました。しかし、今は妻との結婚生活を何よりも大事にしています。

なぜ変わったのか、変わることができたのか、その理由は大きく2つあります。

1. この人と一緒にいるには、「結婚」以外の選択肢がなかったこと

これは、まるで駆け引きのようにも思えるかもしれません。

でも実際は、告白のときに「僕はあなたと付き合いたい」「私は結婚したい」と、お互いに自分の気持ちを正直に伝え合うことで、正式に交渉ができる土台ができた、と感じました。

妻にとって「結婚すること」は譲れない条件であり、達成できない相手からは離れるという覚悟がありました。

一方、僕の「ゆきなさんと付き合いたい」というのは、突き詰めれば、これからも一緒にいたい、ということです。ここで最も重要なのは「一緒にいるために、結婚する覚悟が持てるか?」という問いでした。

当時の自己中心的な僕にとって、相手のために自分を変え、相手のために未来の設計図を書きかえるのは、とても難しいことでした。

しかし、僕の中にある「この人と一緒にいたい」という想いは、だんだん大きくなっていき、時間が経つごとに「自分を変えて一緒にいれるなら…」という気持ちに変化していきました。

最終的には、僕から「結婚を前提に、お付き合いしてください」と改めて告白することができました。

このような変化ができたのは、妻のゆきなさんが余白のある伝え方をしてくれたこと、僕の気持ちの変化を急かさず待ってくれたこと、のおかげだと感じています。

2. この人となら幸福になれると確信したこと

もちろん、結婚後の未来は誰にもわかりません。

お付き合いや結婚は、あくまで二人の新しい関係の始まりであってゴールではありません。結婚とはあくまで可能性であり、幸福なるか不幸になるかは、結婚後の二人の努力にかかっています。

では何を確信したのかというと、僕はゆきなさんのためなら、その努力をし続けることができるだろう、と確信したのです。

それまでの僕は「結婚後の未来が予測できないこと」に恐れて、関係性を深めることをためらっていました。しかし、今では結婚は予測できないからこそ価値がある、と感じています。

予測できないからこそ、毎日の会話を大切にし、信頼を積み重ねる努力ができます。僕の場合、「結婚 = 幸せ」という誤解をしていたら、努力を怠っていたと思います。

実際、結婚を決意したあと、夫婦関係や人間関係についての本をたくさん読みました。そして、理想的な夫婦の姿を知るため、夫婦で発信しているInstagramやYouTubeをたくさん見ました。(辻ちゃんねるが最高です)

これらの学びが、僕がいまnoteを書いている土台になっています。

夫婦関係を学ぶために読んだ本の一部です。

もしナルシストと恋に落ち、結婚したいと思ったら

もしあなたがお付き合いしている相手にナルシスト気質があり、そのことを理解した上で結婚を望むのであれば、いくつかお伝えしたいことがあります。

最も大事なのは、あなたが譲れない価値観や大切にしたいことを、覚悟を持って伝えることです。

僕自身、妻のゆきなさんが「結婚したい」という強い覚悟を示してくれたことで、自分を変える勇気を持つことができました。

だからこそ、結婚を望むなら、相手が離れるリスクを負ってでも、出会って早い段階で「結婚を前提とした交際」であることを、はっきり伝えてください。

ナルシストは、交際に満足すればするほど、結婚のリスクを慎重に考えるようになります。(かつての僕がそうでした)そして、時間が経つほどに自己中心的な振る舞いが増えてしまいます。

とはいえ、タイトルにもある通り、どんなに自分勝手なナルシストでも、思いやりのあるのパートナーへと変わることはできます。変わろうとしない人は、覚悟のあるあなたと居心地の悪さを感じ、自然と離れていきます。

譲れない価値観を明確にし、はっきりと伝える覚悟を持つこと

これが、あなたを幸せな関係性に導くことを願っています。

終わりに

結婚は、僕の考え方や人格そのものを大きく変えました。

今では、「夫婦やカップルの絆を深める」をテーマにnoteを書くほど、変わりました。元ナルシストとしては、手のひらを返したようで自分の変化が恥ずかしくもあります。

かつて自己中心的だったからこそ、他者に心をひらいて接することの素晴らしさを、より鮮明に感じられるのだと思います。

この心境の変化を伝えたい、そう思ったことがnoteを始めたきっかけです。
もしこのnoteが皆さんの変化のきっかけになれたなら、嬉しいです。


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