近年のSNS動向について〜「不完全」は人を魅了する〜
どうも、「いつもどこかのTwitterスペースに出現している白ウツボ」チルです。
今回はタコみちさんとまむしさんのTwitterスペースにお邪魔しました。
議題は「SNSの活用方法」
SNS活用というと、SHARP株式会社をはじめとした「おもしろ企業アカウント」がでてくるなど、SNSがビジネスの機会として活発に活用されたのはここ10年くらいかなあ…と感じています。
チルはフォロワー300人いればインフルエンサー扱いだった頃からの「Twitter老人」であり、周りの友人が「いんすたぐらむ?なにそれ、単位の名前?」と言っていた頃から写真を投稿していた「Instagram老人」でもあります。
なので、SNSの生き証人を名乗っても怒られないだろうと思い、筆もといiPhoneを手にしています。
今日は感想も含め、徒然思ったことを書きました。タコみちさん、ネタ切れの私に一投ありがとうございます。
SNSって、お金を稼ぐものだったっけ?
かつてのTwitterは、思ったことをそのままつぶやき、ダラダラ読むことを楽しめる人々で構成されていました。
Twitterに出会ったのは中学生のとき。Twitterが伸びてきたのはサービス開始から5.6年たった頃で、私は高校生でした。
さて、Twitterは当時の女子高生にどんな使われ方をしていたかというと……まず、フォロワーは全員クラスメイト。
タイムライン上で「大阪のエレベーターは右立ち」「チュッパチャプスのロゴはダリ作」みたいな豆知識を披露する大会を授業中に開催したり、カラオケメンバーを集うために使ったり「LINEの延長か?」というような、とっても内向きな使われ方をしていました。
そうそう、当時のトップインフルエンサーはerror403さんだと記憶しています。まだアカウントがあってビックリ。彼のサイン箱つきマグカップを持ってるのよ。すごいでしょ。
そんな彼のツイートがこれだ!!
これこれ。当時のTwitterは全体的に中身なんてない。そこがいい!
月日がたち、SNSユーザーは莫大に増え、企業が機会を見いだし、広告が増え…と、良くも悪くも活発になっていきました。
それと同時に「Twitterマネタイズ方法」のようなノウハウが拡散されはじめます。
何が言いたいかというと、最近のSNSは「目的ありき」な気がするってこと。
今のSNSは営業のためとか、マネタイズのためとか、勉強のためとか……SNSは手段であり、目的は別にある、という立ち位置に変化しました。(私のアカウントも名目は「勉強のため」となっています)
目的ありきで「個人」が消えていく
タコみちさん曰く「SNSは誇張せず、人柄が見えるくらいがよい」とのこと。
私はライターになる前、営業ツールとして上司のSNSを裏で運用していたことがあります。目標はとにかく「フォロワーを集めて案件を獲得すること」でした。
しかし、実際に案件に繋がったのは「YOUTRUST」というキャリアSNS。
あまり運用できていなかったのに、お仕事に繋がる頻度がなぜか高い。
今思えば、YOUTRUSTは気楽でした。
個人アカウントなので、自分の思ったことを書けるし、弱みも見せて、仲良くなった方から相談を受ける。それがたまたま、案件に繋がる。
下手に「カリスマ感」を出そうとすると説教くさくなりますし、偽っているとその人の良さがボヤけます。大きく見せようとした発言はごもっともでも、なんか“ささらない”。
気取らず、リラックスした様子を美容界隈では「抜け感」と言いますが、その人の完璧じゃないところが共感をよび、人々を魅了します。
しかし、目的達成という左脳的なSNSの使い方に固執すると、人を動かす「右脳的な情緒」が消えてしまうのかもしれない…と思いました。
企業は法“人”
長男が5歳の頃「かいしゃがお金をくれるの?かいしゃって人なの?」という質問をしてきたことがあります。
その時は「まあ、法人だよね…」と思いつつ、5歳児にうまく説明ができずごにょごにょしたものです。
企業は利益を求めます。アンチを避けたいので、SNSで尖った発信をするのは怖い。
しかし、法人も「人」であると考えたら、弱い部分は逆に魅力になりうるのではないか。サイゼリヤの間違い探しの難易度が容赦ないのも、よくよく考えてみたらお茶目でかわいいのでは…??
タコみちさんが「アイドルと同じように、企業SNSも社員一人一人にファンが着くことによって大きくなる」と仰っていました。
企業は人の集まりであるので、大きい企業であるほどアベレージが整ってしまいます。しかし、そこであえて少人数にしてみたり、製品を擬人化して紹介したり、あえて凹凸を作っていけると「ブランド化」「ファン化」ができるんじゃないかな~みたいなことを思いました。
そういえば伸びている企業Twitterも、裏の人が1人しかいないように見えますね。
あらためてSNSとnoteについて
結論。SNSやnoteはお茶会のようなもの。プラットフォームとしての特徴は違えど、エフォートレスな交流の場として楽しむことができる。
「人間らしさ」はAIに取って代わられないし、オンライン時間が増えているからこそ、自然体な発信が人を惹き付けるのかもしれません。
「情報発信しなきゃ!」「更新しなきゃ!」なんて義務に駆られる前に、もっと交流を気楽に楽しむ道も多分にあるのではないか。と思いました。
チルは今後も目的がゆるふわな状態でプラットフォームをお借りするので、どうぞよろしくお願い致します。
タコみちさん、まむしさん、ありがとうございました~!