2024年1月振り返り

Vtuber関連のことについて、2024年1月を振り返っていこうと思う。
網羅的ではなく、筆者が見ている範囲のみに限る。
ネタバレとか悲しい出来事についても触れているので注意。


1/1 ホロ正月配信が途中で中止

ホロライブのいろはにほへっとあやふぶみの三人(フブキちゃん、ミオちゃん、あやめ嬢)の3Dの正月特番が能登半島地震で中止に。
元日の午後4時ごろに起きたこの地震はマグニチュード7.6、最大震度7、東日本大震災以来の大津波警報発令という極めて深刻な大震災であり、この大震災で2024年はスタートを切ることとなった。
このときあやふぶみの三人および運営の対応は的確かつ迅速で、落ち着いた物言いで視聴者の身の安全と情報取得を最優先させ、自分たちは大丈夫であることを言い添えながら必要に応じて避難するように促し、おそらく情報を確認して協議の上で、配信中止の判断を下した。

その後、ホロライブは1/2の午前中までの配信を見合わせることになった。Twitter上でも、情報取得のためにツイートを控える動きが見られた。
にじさんじでも配信を原則見合わせるような通達があったそうだが、以前からもそうだったように、ちーちゃんはマイクラの整地配信を取って、被災者や地震で不安なひとたちのためにいつもと変わらない配信を行なった。コメント欄では避難所で不安な夜を過ごすひとらの感謝の気持ちが連なった。

この二つの動きについては、どちらが正しい/悪いというものではなく、どちらにも理があるし、この判断を強要することはできないと思う。ホロライブ、あるいはカバー社は会社という規模と視野で影響力を鑑みて判断したのだろうし、ちーちゃんは一個人としてその信念に従って少しでも不安なひとたちの力になれるよう行動した。
ホロライブの判断は会社として妥当だと思うし、ちーちゃんの行動は誇らしい。

余談だが、この震災のTVニュースにおいてアナウンサーがいつもの落ち着いた態度をかなぐり捨てて感情的に避難を促したらしいのだが、これもまた適切な対応であったと言えるだろう。上述のあやふぶみの落ち着いた様子は、むやみに不安をあおらず、冷静に対処できるようにするためだろうし、ニュース番組ではないのだから、正しい情報を取得して行動してくださいね、と呼びかけるのは妥当だろう。一方、TVのニュース番組は情報を知らせて行動させるのが目的であるから、自分は大丈夫だろうという正常化バイアスを蹴っ飛ばしてただちに避難させる訴求力が必要である。Twitterでちらっと見ただけだが、こういった常にない報道姿勢は東日本大震災の反省と対策によるものらしく、広く普及した情報メディアとして素晴らしい対応だったと言えるだろう。

1/6 うるはちゃんSEKIRO開始

ぶいすぽのうるはちゃんが3年前に挫折したSEKIROに再挑戦し、1/14にクリアした。
忍具などの強化要素を、長い文章が読めないし脳のリソースがないから、といってほぼ使わずに、ほとんど刀一本で、挑み続ける忍耐力と爆発的な集中力で強敵難敵を倒していくのがかっこよかった。それとともにSEKIROというゲームのポテンシャルもすごいなと思った。
コントローラーが壊れるくらい苦労した獅子猿を倒したあと、ボスから連続で獅子猿と再会し、2匹の獅子猿を初見で撃破したのすごすぎた。ラスボス戦も何時間も戦い続け、どんどん強くなって倒したのもかっこよかった。
でっかい声を出したり、調子に乗ったり、勝ち誇ったり、悲鳴をあげたり、台パンしたり、うるはちゃんの魅力たっぷりだったけど、難敵に勝利して達成感に満ち溢れた声がいっちゃん可愛い。

1/8 ホロマリカ大会

恒例となった新春マリカ大会が今年も開催。
最強格の船長が今年は出場していないが、つよ勢は多く、波乱の大会となった。最終的に主催のトワ様が優勝し、優勝したら引退を掲げていたすいちゃんに僅差で勝利して引退阻止した。3位は初出場のはじめちゃんが奪い、驚かせた。一方、はじめちゃんの同期である青くんは見事に最下位に収まっていた。
あやめ嬢が参戦していたのでその視点で見ていたが、待機画面の周りのイカレっぷりにすっかりまとも枠になり、はしゃいでいたのがかわ余だったし、コース選択で焦って苦手なコースを選んだ挙句、ルーレットでそれが見事当たってしまうというレース外での取れ高も抜群だった。
船長のゴーストを見て驚愕していたイナの練習配信も見ていたが、そのイナでもつよ杯は苦戦していたあたり、つよ杯のレベルが相当あがっているのではないかと思う。

1/10 マリン船長300万人到達

ホロライブのマリン船長がチャンネル登録者数300万人を達成。
日本のVtuberでは初?だっけ? あんまり数字のこと詳しくないんだけど、もちろん300万という数字もすごいし、伸びる速度や、そのまま301万まで届いたという勢いもすごい。short中心にしたのが功を奏したということもあるだろうし、びしょパイなど多数のキラーチューンを持つことなどが要因か。
ENID含めても400万越えのサメちゃんの次か。すんごいなぁ。

1/10 カバーが3D配信の計画について変更

ホロライブでは年に2回、誕生日と周年に記念ライブを実施していた。これを誕生日の年に1回にする、という変更をnoteで報告した。
詳細については誤解がないようにnoteを読んでほしいのだが、この理由は、タレントとスタッフ双方の負荷が大きいことだという。

ホロメンによっては全体ライブやほかのイベントと連続したスケジュールになったり、他のホロメンの記念ライブでゲスト出演もあって、大変そうだなと思うことはあった。長いホロメンにとっては次はどのようにハードルを超えるか、ということも悩みの種であろうし、演出などが豪華になっていくにしたがって当然莫大な出費がかかるということも無視できないだろう。
それにホロメンが60人くらいいて年2回ならそれだけで年に120回(単純計算で実に3日に1日はライブをしていることになる)だし、ホロスターズも3Dイベントをするだろうし、となればスタッフさんたちの負荷もものすごいことになる。それに、物理的なスタジオの限界というものがすぐに来ることは簡単に予想できる。
こういうことを考えると、今回の変更は勇気のいることではあったとは思うけれど、長期的な視野で長く事業を続けていくためには必要な英断だったと思う。

1/13 えちおじカスタム開催

にじさんじのちーちゃんと、ストリーマーのえでん・じょじょおじのチームえちおじの一周年を記念したカスタムが延期を経て二周年を目前にしてついに開催。
所定のポイントまで達してマッチポイントになってから、チャンピオンを獲ることによって優勝が決まるというマッチポイントルール(通称ポーランドルール)。ESCLが大会運営に名乗りをあげ、実況:大和周平・解説:あれるという豪勢なカスタムになった。

レベルの高いメンツが揃うなかで、えちおじも苦しいシーンもありながら、どんどんポイントを重ねて、チャンピオンを獲って優勝したえちおじマジでかっこよすぎた! 最高だった!
スムーズなマッチと素早い集計の神運営によってちーちゃんが試合に集中できてよかった。大和さんの最後のシーンで「勇気をもって飛び込んでいく!」が熱すぎる。

ちーちゃんの友達が集まった、人徳のカスタムでもあった。ちひろ塾の塾生も裏方で手伝ってくれていたらしい。
ちーちゃんの最後のすごくいい思い出になったと思う。感謝。

1/16 メルちゃん契約解除

ホロライブの一期生夜空メルちゃんが機密情報を第三者に漏洩したとして契約解除となった。
まったく予想だにしていなかった青天の霹靂だった。目を疑った。うそだろと思った。去年にはあちゃまが帰ってきて一期生が揃って、これからは5人で、というところだった。
契約解除の報告の文章や、その引用でのYAGOOやえーちゃん、のどかちゃんのポストからは、本当にどうしようもなくてこの結果になったのだという気持ちを感じ取れた。メルちゃんはたくさんのひとに愛され、たくさんのひとに惜しまれていた。

前日の配信でJPだけでなくENIDを含めた全員へのコメントを残していて(去年末から流行っていた相関図を作る配信の流れだった)、これからもっと絡もうね! という言葉が多くて、メルちゃんの積極的な姿勢が見えてすごいなと思っていた。
Twitterやホロプラスでは困惑や悲哀の声であふれていた。残る一期生4人は公式のこの報告を受けて配信を取り、それぞれが率直に思いを述べた。ぐしゃぐしゃに泣くまつりちゃんと気丈に振舞うフブキちゃんが印象的だった。
切り抜きで見たんだけど、この悲報のあとに予定通り、配信をした青くんの「悲しむみんなを少しでも元気づけたい」という気持ちと勇気はほんとにイケメンだった。
ネオポルテの昏昏アリアちゃんが悲しみ、せつせつと話していたのをよく覚えている。コラボやVCR GTAで出会い、これから仲を深めていきたかったに違いない。

メルちゃんは本当に夜空にきらめく天才ヴァンパイアだった。ありがとう。

1/19 ゆいちゃんがニウちゃん作のマイクラダンジョンに挑戦

ネオポルテのゆいちゃんが、去年ニウちゃんが3ヶ月かけてマイクラで作ったダンジョンに挑戦した。
マイクラに不慣れながら持ち前のゲームセンスで進めていたが、洋館のステージで恐怖もあって苦戦。ディスプレイの表示のせいでかなり暗くなっていたことが判明。OBSの画面を見ることでまともな暗さでその後は順調に? クリアした。
ニウちゃんの傑作ダンジョンのおかげでゆいちゃんの悲鳴がたくさん聴ける、よいプレイとなっている。

1/22 とばりちゃん休止

個人勢の夜野とばりちゃんがTwitterでお休みを告げた。
元気が回復するまでということで期間は不明。
まだ2週間くらいしか経っていないのに、個人的にはすごく長く感じる。とばりちゃんのいる日常がいかに自分の暮らしに浸透していたのかを実感した。低気圧にうめき、猫のかわいさを称揚し、オタクをからかうとばりちゃんがいない生活を送ると、大事なものが欠けてしまったことに気付く。
今日はとばりちゃんは何を食べただろうか。体調は大丈夫かな。ゲームで厄介な野良に会っていないだろうか。楽しく笑っていてくれることを願っている。

1/31 ちーちゃんが卒業

にじさんじのちーちゃんが1月いっぱいで卒業した。
ちーちゃんは31日は後述する、同様に卒業する桃ちゃんのために譲り、配信は行わなかった。30日に、ストグラで友達に別れを告げ、最後はマイクラの配信を行なった。卒業発表の日のマイクラ配信とは違って、普段と変わらない様子で整地をしながら雑談し、最後にイブラヒム作のちひろ城を見て回って、そのお城の中で配信を終えた。EDが流れて、ちーちゃんは「いってきます」と言い残した。
いってらっしゃい、ちーちゃん! 元気でね!

1/31 桃ちゃんが卒業

にじさんじの桃ちゃんが卒業した。
桃ちゃんはSEEDs一期生としてデビューして、かわいい声でぶっ飛んだことをする実にSEEDsらしい子というイメージだった。イラストが上手いというイメージもあった。
最後に3Dお披露目をして、SEEDs一期生のみんなと共演したのがエモかったな…。個人的には、SEEDs一期生が初めてデビューグループの箱推しというか、箱全体として活動したイメージがある。SEEDs24時とか早々にやってたからね。だからSEEDs一期生の絆ってすごく強く感じるんだろうな。3Dお披露目のあとの最後の雑談配信では、同期への感謝の気持ちが紡がれた。アズマの名前も出て懐かしかった。海夜叉とか霞ちゃん、ゆずちゃんも元気かな…。

その他

1/14にはネオポルテの5期生がデビューしている。ネオポルテも人数増えてきたなぁ。
詳しい日付はよく知らないんだけど、にじさんじの環ちゃん(文野環。野良猫)がロシアでバズって、配信やプレミア公開のチャット欄でめっちゃロシア語を見るということが起こっている。ロシアニキ達にもだいたい意味のわからないぶっ飛んだやつとして面白がられてるみたいで、それは日本と変わらないなと思った。

2024年の始まりは、社会的には能登半島地震という天災による年明けとなり、個人的にはメルちゃんがいなくなり、とばりちゃんが休止し、ちーちゃんらが卒業するという喪失感のある幕開けとなった。

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