テーマ(親の勉強):世界の幸福度ランキングから幸せを考えよう
「親が変われば世界が変わる」CCC HUMANです。
今日は『親の勉強』です。
メルマガとnoteを合わせると3年目に入ります。
今後ともよろしくお願いします。
今日は3年目という区切りもあり、
人生の目標でもある幸福についてです。
幸福度ランキング2022から読み取れる日本の幸福度と、
どうやったら幸福度があげられるか書きます。
●幸福とは脳内物質によるもの
まず幸福とは何でしょうか?
お金がたくさんあること?何かに成功すること?
人によっていろいろ考え方があります。
私が最近読んだ本が面白かったので紹介します。
精神科医の樺沢紫苑さんが書いた「精神科医が見つけた3つの幸福」です。
これによると幸せは脳内物質の
①セロトニン
②オキシトシン
③ドーパミン
そして、著者はこの①~③の順番で幸せをええることが重要だ
と言っています。
まず一つ目の「セロトニン」は心と体が健康状態であるときに出て、
最も基盤となるものです。
二つ目の「オキシトシン」は誰かと一緒にいて「楽しい」「うれしい」
という時に感じるもので、人とのつながりによるものです。
三つめの「ドーパミン」は成功によるもので、何かに達成した時に
得られるもので、お金や物欲を満たした時に発生します。
よく一般的に思いつくお金やゲームやお酒で得られるものは
ドーパミンによるものなのですが、この物質は持続力がなく、
消えやすいため「もっと」を求めやすくなってしまうのです。
「もっと」を求めすぎると依存状態になります。
お酒もやゲームにはまるのは「ドーパミン」を
求めすぎることによるものです。
よって、まずは
心と体の「健康」を大事にし、
次に「人とのつながり」を大切にし、
お金、成功、物欲のようなものはは最後に考えるのがよいということです。
●自己決定感も幸せに影響する
また、神戸大学の国内2万人の貯砂による研究により
「自己決定度」が高い人ほど幸福感が感じやすいそうです。
さて、これらの幸福度による影響を見た上で、
今度は世界の幸福度ランキングを見てみましょう。
●世界の幸福度ランキング
下のグラフは国際連合のWorld Happiness Report 2022から
作成したものです。
まずは総合的なランキングです。
1位はフィンランド、2位はデンマーク、3位がアイスランドです。
フィンランドとデンマークは幸福度上位で有名な国ですね。
その秘密は別の記事で書いていきましょう。
日本はなんと54位と欧米と比べてだいぶ低いです。
これは何故なのか、この幸福度を測る6つの項目に分解してみましょう。
幸福度の調査項目は以下になります。
1.一人当たりGDP
2.社会的支援(困ったときに助けてくれる身近な存在の有無)
3.健康寿命
4.人生における選択の自由度
5.募金などの気前の良さ
6.汚職や腐敗の認識
では、それぞれの順位を見て見ましょう。
●1.一人当たりGDP
日本全体でのGDPは世界第3位ですが、
1人当たりにするとだいぶ落ちます。
生産性が低いのが落ちてしまう理由ですね。
●2.社会的支援
困ったときに助けてくれる身近な人がいるかどうかの指標です。
こちらもだいぶ低いですね。
人とのつながりによる「オキシトシン」が出にくい状態な気がします。
●3.健康寿命
健康寿命はかなり高いですね。
体の健康は申し分ないですね。
ここは日本人として誇っていいように思います。
●4.人生における選択の自由度
こちらはだいぶ低く、神戸大学の研究によれば、影響は大きそうですね。
●5.募金などの気前の良さ
寄付や募金などのボランティア精神は日本は極端に低いです。
ボランティア精神は人とのつながりですから
「オキシトシン」の影響がありそうですね。
●6.汚職や腐敗の認識
真面目なイメージがある日本ですが、
この数字も決して高くありません。
●日本人は不安を感じやすい遺伝子
ランキングから日本はいろいろ低いことがわかりました。
体の健康に関しては良いというのがわかりましたが、
他はもっと上げたいものですね。
そして、残念なことに遺伝子的にも
日本人は不安を感じやすいことがわかっています。
不安を感じた際にも「セロトニン」が分泌され、
放出された後は「セロトニントランスポーター」というものが回収し
再利用します。
しかし、日本人はこの「セロトニントランスポーター」が
とても少ないのです。
下記の記事ではセロトニントランスポーターが
短い「S型」遺伝子を持つのは
日本人80.25%
中国人75.2%
台湾人70.57%
スペイン人46.75%
アメリカ人44.53%
南アフリカ人27.79%
となっており、残念ながら不安を感じやすいのは
生まれつきでもあるのです。
●まとめ
さて、全体的に不安を感じさせてしまう内容になってしまいました。
でも考え方を変えましょう。
上の記事でも書いてあるように、
不安を感じやすいのは地震など災害が多い国で、
自分を守るためのものかもしれません。
マイナス面の裏側にはプラス面があるので、
ポジティブに捉えて考えればよいのです。
また、ランキングはあくまで調査結果なので、
上げる方法は冒頭の本で書いてあるようにわかっているのです。
それはまずお金や成功よりも
・心と体を「健康」に保つこと
・「人とのつながり」を大事にすること
この二つを目指していけばいいのです。
これにはお金はかかりません。
そしてこれらの行動を『自分で決める』ということです。
人から言われたりするのではなく、
少しずつ自分の意志で変えていくのです。
心と体の「健康」を保つのであれば、
朝早く起きて散歩するのも効果的です。
太陽の光を浴びるのも「セロトニン」が分泌されるようです。
「人とのつながり」を大事にするのは、
まずは家族から大切にするのはどうでしょうか。
子どもの行動は不可思議で叱りたくなる気持ちもわかりますが、
子どもの苦手な部分を見すぎていませんか?
できないものはなかなかできません。
大人だって今苦手なものを「克服せよ!」と言われたら
辛いはずです。
それよりも、子どものできるところに目を向けてみてはどうでしょうか。
特別なことでなくてもよいです。
1年前と比べてみてください。成長していませんか?
その成長に目を向けて見れば、
なんとたくましく育ってくれているのでしょう。
他にも、募金やボランティアに参加することも幸福度をあげます。
困っている人を助けてあげるのも人とのつながりです。
幸せは毎日のちょっとした変化でできることが多いです。
子どもの幸せを望むためにも、
まずは自分の幸せのために小さいことから
「自分で決めて」「健康」と「家族」に目を向けましょう。
幸せを感じられれば、子どもにも優しくでき、
人とのつながりがよくなり、幸福度はさらに上がります。
そんな好循環を生みたいものです。