小規模製造業に改善は必要か

昨日、秩父木工所の元経営者で現在の顔役を請け負ってくれている人と飲みながら会話している最中、改善は大規模な製造業でこそ意味があるんだよ、という意見を頂きました。至極もっともな意見である、受け入れるつもりはないですが。投入できる資本量の大きさ、生産ロット数の多さ、改善の効果が出やすいであろう要素が大企業にはあります。とはいえ、その規模の工場では既に相当量の改善作業が積みあがっているわけで、規模の大小で一概に改善パフォーマンスを推し量ることは不可能です。

問題は何か。改善を必要としている現状の課題に対して、克服することができるか、ここが厳しいと感じている人が多いのではないでしょうか。例えば、我々が面している問題は、人員不足と仕事量増加です。つまり、仕事量に対応できなくなっていく状況に改善で対抗できるのか、ということですね。今の私では無理です。仕事量が1割2割増となっていく中で、改善が微々たる効果を発揮する現状に無力さを感じます。ただし、生産性向上の力には熟練度が存在します。製造の効率化もまだ数カ月、まだここからです。改善は適応力ゆえ、怠れば柔軟性を失います。意味が無いから改善を諦める、という風にならないことは幸いですね。

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