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第三十回『まんがのやくそく』

早くも三十回。

ここまで読んでいただけていることに大感謝しつつ、解説をば。

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二分一

半分?

ここは丁半的な、50%に賭けて失敗したという意味ではありません。

二分一=二分の一=半分。

億家おくいえのモデルである家康の配下に、半分みたいな名前の方がいないでしょうか?

つまりは、服部半蔵はっとりはんぞうに相当する人物です。

ネタバレと言えばネタバレですが、隠す意味もないので、ここまで読んでいただけている方には先出ししました。

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生命力

言われてみれば

これは、漫画的お約束を利用した、ちょっとズルい伏線ですね。

普通は死ぬけれど、漫画だと珍しくはない設定ですが、実はこの作品世界においても異常なことです。

特に、手のひらというのは熱を発散する部位でもあるので、単に義肢ぎしに置き換えると、その駆動時の熱と合わせ、どんどん体温が上昇してしまう問題などがあります。

それでも、五子は並外れた生命力で、それを肉体側でコントロール出来てしまっています。

その理由の一端が明かされたシーンというわけです。

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八百比丘尼

かの有名な

八百比丘尼は、民話に詳しい方にはおなじみ、また、妖怪ものの漫画でも時折出て来る名前ですので、ご存知の方も多いでしょう。

どんなキャラかについては流石にまだ語りませんが、有名な名前のため、全く触れないのも変な感じですので、少しだけ。

本作ではキャラの名前に数字が入っていますが、元ネタの時点で数字が入っている場合、そのままにしています。

八百万比丘尼はっぴゃくまんびくにとかも考えましたが、何歳生きているかが由来の名前であり、だとすればあり得ない数字にしても意味はないというのもあります。

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オカルト?

紙?

過去の解説で、本作では少なくとも作中世界で理屈が通ることしか起こらないようにしている旨を書いたと思います。

しかし、ここで起きていることはあまりにもオカルトに見えます。

ただ、もちろんここにも理由があります。

と言っても、科学的に説明がつくのではなく、少年漫画的トンデモ理論です。

要は、何も考えないで「謎パワーで起きてる」みたいなことはしたくないという話ですね。

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湿度

全てが雑

ついでに書いてしまいますが、本作のキャラクターたちは、細かい事を気にしないヤツが多いです。

本当はもっと湿度高く、メインキャラ同士の執着のようなもの(ライバル感情、恋愛感情など)を書いた方が、関係性が深まって盛り上げに有用だと思うのですが、あえて本作では控えめにしています。

現代では人間関係に悩んでいる人も多いと思うので、こいつらのカラッとした雑な生き方が心地よいという方もいるんじゃないか、そういう理由です。

さて、次回、第三十一話ブログは1月22日(水)、『しごにんの侍』第三十一話はその前週、1月15日(水)に公開予定です。

そして、『しごにんの侍』電子単行本第5巻が1月29日に発売となります!

なにとぞよろしくお願いします!

といったところで、今回ここまで。また次回のおたのしみ。