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電話や紙ではなく「デジタル」で

電話という連絡手段の不確実性 

 日々学校事務の仕事をしていて感じるのが電話という連絡手段の不確実性です。電話しても確実に相手が出るわけではないし、話している内に内容をうっかり忘れることだってある。かかってくる電話に対し教員に取り次ぐ場合も、教員が授業などで席にいない場合は伝言を紙にメモし、それを教員の机上に置くなりしています(伝言内容をメールで送るという選択肢も考えられますが、私の勤務校では事務室PCから教員にメールが送れないという驚きの仕様)。伝言は私という人一人を経由しているため内容が忠実に伝わらないという可能性がどうしても生じます。そして、紙で机上に置くため紛失のリスクは高いです。

学校からの連絡はいつも「紙」

 2018年版情報通信白書によると、2017年におけるスマホの個人所有率は20代が94.5%、30代が91.7%、40代が85.5%、50代が72.7%です。スマホが普及し、ペーパレスやデジタル化は至る所で進んでいるのに学校だけはなぜかいつも「紙」で「お知らせ」や「お便り」が来る。子どもがちゃんと保護者に渡していればまだいですが、渡していなければ学校から保護者への連絡は当然滞ります。しかも紙は紛失のリスクは高いし嵩張る。ファイリングして保管するのも手間ですし、ファイリングをしっかりやっていなければ後から見返すといったことも難しくなります。

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デジタルの方が喜ぶ保護者は多いのでは

 LINEなどのSNSアプリが普及し、テキストや音声、画像や動画の共有が格段にしやすくなっている昨今、スマホユーザーの情報リテラシーは着実に上がってきているように思います。つまり、学校からの電話や配付される書類もデジタル化してくれた方が満足度が上がるという保護者は相当数いるのではないでしょうか。
 もちろん電話がいい、紙がいいという方は尊重されるべきと思います。要するに連絡手段の選択肢を増やすことでよりきめ細かく対応していきましょう、という話です。

デジタル化した方がいいと思う他の理由は、そもそも手紙を親が見ていない可能性が高いからです。知り合いと話をしていると、「え?そんな手紙あったの?」と言われることもあって、実は子どもが手紙を渡さないことも意外と多いのです。
なぜ学校関係の書類は「紙」なの?「デジタルにして!」と本気で思う3つのもの

5割近くの保護者はデジタル化を望んでいる

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