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家主様へお手紙を出した
お手紙をポストへ投函
これまで気になる推定空き家を見つけ、住宅所有者情報を調べ、地域の不動産屋さんにもお話を聞いたりしてきた。そこで出た暫定的な結論は、住宅所有者へ向けてお手紙を出すというアナログな方法だった。
昨日は有休を取り、家主様あてに住宅を活用して地域の課題解決や街の魅力向上へとつなげる場所をつくりたい旨を書いて、3通を直接ポストへ投函しに行った。2軒はポストに入れられた。しかしもう1軒はポストが撤去されていた。こちらは登記簿を見ると所有者は別の場所に住まわれているようなので郵送しようと思う。
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住宅の特性や立地環境、地域のニーズなどを踏まえて
今回お手紙を出した3軒は全て2階建て木造戸建てだ。住宅の特性や状態、立地環境、地域のニーズなどを踏まえて新しい価値を生み出す場所として活用したい。例えば「喫茶ランドリー」のような喫茶店でありつつランドリー(洗濯機)や大きめのテーブル、ミシンやアイロンまである日常生活の延長上にあるような空間へと生まれ変わらせられたら素敵だ。
または、「まちのパーラー」のような保育園が併設されているベーカリーカフェも多彩で魅力的だ。保育園だけだと単体で完結してしまうが、ベーカリーカフェがあることで街との接点が生まれ地域の人たちが気軽に訪れるようになる。建築家の馬場正尊さんは「PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた」の中でこう表現している。
ベーカリーカフェがまちと保育園を物理的に離す緩衝空間であり、まちの人々と保育園を精神的につなぐ結節空間にもなっているのが特徴的ですね。
「PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた」P.60
他にもco-labやco-baのようなコワーキングスペース、クリエイティブファームもワクワクする。BOOK AND BED TOKYOや梟書茶房のようなブックホテル、ブックカフェもかっこいい。
あらゆる連絡と偶然
不動産事業を通してまちづくりに取り組むある人によると初期アプローチで重要なのはあらゆる連絡と偶然、と言っていた。お手紙以外にも近所の住人やお店の人に聞いてみたり、町会や商店街組織を訪ねてみたり、色々だろう。とりあえず気になる推定空き家を見つけ、登記簿から所有者情報を調べ、お手紙を出すというやり方をベースに気が済むまでしばらく試行錯誤しようと思う。
同時並行でいざ活用に前向きな所有者が現れた時のために既存の空き家活用事例について調べたり、どんな地域にはどんな活用が大きな価値を生むか編集的な観点も磨いていきたい。
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