くたばれ利益至上資本主義
先日とある金融機関の方と今後の在り方について、議論したところ、こう言われた:
「王さんの世界観はよく分かりました。が、ヘッジファンドで仕事をしているのでしょう?虚しさを感じませんか?」
咄嗟に言葉に詰まり、返事を返すのに窮した。
よく考えたら、投資を生業とする我々は本質的にはギャンブラーだと思う。パチプロが確変を狙うのと同じように、我々も血眼になり、色んな手を駆使して、多少なりとも勝つ確率を上げようとする。
「利益至上資本主義」という枠組みの中では、それは全うな生き方でる。なぜなら、努力することが美であり、その結果、人より多少なりとも上達するのならば、尚更賞賛されるべき。しかしながら、刹那的に利益を最大化しようとするあまりに、見落とした大事な部分はないのかと最近自問自答している自分がいる。
もし、同じ質問をされたら、私はいまだに返事に窮すると思う。
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