石の選び方について
某石屋さんで接客することがあるのですが
よく
「この石は、どんな効果がありますか?」
「この石は、どんな意味ですか?」
「この石は仕事運ですよね?」
「この石を持つと、どんな事が起こりますか?」
「この悩みには、どの石がいいですか?」
と、聞かれます。
この場合の「石」とは、
道端に落ちている石ではなく
地球の芸術である、結晶している貴重な成分のものを指しています。
黒曜石やメノウなど、非結晶で、レアな成分のものも。
まぁいわゆる巷で、パワーストーンなんて書いて売られている石たちのことです。
話を戻して。
そういう質問を投げかけられた時
よくこちらも、
「どの石が無意識に視界に入っていましたか?」
なんてお答えしたりしています。
なぜなら、それらの答えは外にはなく、私にもなく
意味は全ての人の内にありお店に足を運ばれている時点で、
魂ではそれを知っているはずだと、信じているからです。
どちらかというと、私が、というより石がそれを信じているように、感じます。
よく神社などにも例えてお伝えするのですが
神社もパワースポットも名のないエネルギーに満ちた場所も
実際には人間の欲を満たしたりただ願いを叶えてくれるだけの場所ではないはずです。
というよりも、そんな人間に都合のいい場所などないのではないでしょうか。
※全ての方がそういうニュアンスで石の質問をされている訳ではないのも重々承知ですが…
石に少しでも興味をもっておられる方は敏感な方が多いので
神社やパワースポットなどに足を踏み入れたことがある人も多いと思うのですが
○○運 ○○祈願 などの言葉以上の、
もっと深い何かを
どなたも、感じたことがあるのではないでしょうか。
石も、土地、場所、木も
(エネルギー)ということでは、同じ延長線上に在ります。
そしてそれらの自分にとっての意味、というのは
自分が感じていることを信じることではじめて、コミュニケーションとしてスタートするのだと思うのです。
石屋さんに足を運んでいる時点で石とのコミュニケーションは始まっているのですが
最後に頭でそれをブロックしてしまうのは、勿体ないようにも思うのです。
もちろん入口がなんであれ、石は持ち主の為にサポートしてくれるものですが
物質を超えたエネルギーとして感じたとき
それを自分に許したとき
石は最高のパートナーとして輝き出します。
そういう意味で、石は最高に純粋なエネルギーです。
ローズクォーツはハートに働きかけてくれる石が多い、といった感じで
その石の個性の傾向というのは、統計的にも確かにあると思います。
ただ、それをも超える個人的なコミュニケーションも、石には存在します。
全ての人にとって同じ意味のものは、存在しません。
外に意味を求めると外に答えを委ねてしまうことになります。
あらゆる情報に自分の感性を預けてしまうと自分の感受性が鈍っていってしまいます。
自分の感受性をノックする鍵として、石は最適だったりもします。
できれば誰かに選んでもらうのでなく
自分の感性を信じて、ぜひ理屈でなく、触れ、感じ
自分に必要なものを知っているのは自分だと自信をもって、選んでみてください。
クリスタルリーディングというものも、本来、石はクライアントに選んでもらうものです。
そこから施術者がリーディングすることはありますが、石を選ぶのは、クライアントです。
なぜならクライアントは”知っているから”。
私自身、はじめて石を買った時は、効能も見ていました。
なので入口として否定したいわけではありません。
ただやはり最初からでも、途中からでも
「自分の感受性を信じる」という扉は、とても大切なのだと感じています。
気軽な気持ちでいいので、ぜひご自身の感受性を否定せず、石に触れていただけたら嬉しいな、と思っています。
地球からのギフトである石はとても神秘的で、ロマンに溢れています。
感じたことや発見を深めていくのもまた、石の醍醐味です。
何か気づいたこと、感じたことを
みんなで話し合うのもまた楽しみの一つです。
石の面白さがもっと広がったらいいなと思う、今日この頃。
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