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関屋記念&小倉記念 回顧

関屋記念

過去10年
過去平均1Fタイム 11.44-11.61 消4持3瞬3
今回想定1Fタイム 11.50-11.6 消耗戦

まず過去のラップ傾向だが平均1Fタイムが11.4-11.6。消4回、持3回、瞬3回とレース展開はバラつく傾向にあったが今回は高速ラップ逃げのトロワゼトワルがいることで11.4以下+消耗戦を想定。雨が降ったことにより出走時点では稍重発表も少しタフな馬場を想定して平均1F11.5-11.6+消耗戦想定。
前がある程度残る馬場ではあったがメンツ的に後ろも届く想定。

レースタイム 1.33.1
レース上がり 35.3(11.3-11.6-12.4)
平均1Fタイム 11.64
RPCI 43.7 消耗戦

レースタイムは過去10年で最も遅いタイムでレース上がりも過去10年で最も遅い。
良馬場発表ではあるが例年よりは少しタフで時計のかかる馬場。
平均1Fタイムが11.64でRPCI 43.7の消耗戦になりレース自体は想定範囲内もトロワゼトワルが残るのは完全に想定外。
1600ならオータムH並の高速ラップが望ましく少しタフな馬場なら最後は垂れると思っていたがこれが案外渋とかった。

1着 ▲ サトノアーサー
少し出遅れる形で行き脚もつかず後方2番手からイン追走。
直線真ん中の空いたところから脚を伸ばし徐々に外目に出して上がり1位33.7。
スタートした時は終わったと思ったが後方追い込みのお手本のような割り切った騎乗だった。
父ディープインパクト・母父は豪州名種牡馬リダウツチョイスで今年もやはり豪州スプリンター血統が戴冠。

2着 無 トロワゼトワル
馬場的には差しも届くフラットな馬場だっただろうし、直線も外に持ち出さず2着に粘ったあたりはやはり単騎逃げでプレッシャーを感じなければということか。
この馬の逃げ残りはまずないと見ていただけになんともいえない結果となった。
上がり3F 35秒以上で過去10年馬券になった馬は1頭とおらず例年より特殊な馬場も味方した。父ロードカナロアは香港スプリントを圧勝、高速決着に強いカロにStorm Catと豪州血統が走りやすくスプリント寄りの適性が問われる舞台には合っていただけに、、、

3着 無 アンドラステ
過去の好走ラップに比べると少し追走スピードが求められること。どちらかといえばパワーに富んだタイプでレース展開には少し合わないかなと思ったものの、直線では父オルフェーヴル譲りの気性全開で割ってきたが届かずの3着。
母父Dynaformerはロベルト系でハイペース耐性がうまく影響した。
ここで一応の結果を残せたということは今後1600-1800のG2、G3で常連になる可能性あり。

5着 ◎ ミラアイトーン
2番手からレースを進め直線もあわやと期待したが惜しくも力尽き5着。この馬も豪州スプリント血統ということで本命で選んだが4着のミッキーブリランテも豪州主要血統のダンチヒ系。
惜しい1戦ではあった。

12着 ○ メイケイダイハード
前走勝った勢いのままに前走くらいやれればと思ったが前走のように見せ場もなく惨敗。
前走中京記念とラップ的には似た形になったもののこの結果なら単に能力負けか。
ダンチヒの⚪︎×なら次走は買えるが、、、


小倉記念

過去10年
過去平均1Fタイム 11.69-12.00 消7持2瞬1
想定平均1Fタイム 11.9前後 持続力戦

過去のラップ傾向は良馬場なら11.7秒くらい。
レース展開は一昨年こそ上がり3Fの上がり勝負になったがそのほかの年は向正面あたりから長い脚を使うロングスパートの消耗戦。
何が逃げても同じ傾向になるのはコース形態からか。
それでも逃げそうなのがミスディレクションで内に入ったとなると前半のペースは落ち着きそうで昨年くらいのレース展開を想定するのが無難か。

レースタイム 1.57.5
レース上がり 35.2(11.5-11.7-12.0)
平均1Fタイム 11.75
RPCI 47.0 消耗戦寄り

開幕週で行われたこともありレースタイムは過去10年でも早い部類。
出負けしたミスディレクションが注文をつけてハナを奪ったこともあり、テン3F 34.1は過去10年で3番目に早く、平均1Fタイムも想定より早くなってしまった。
3角でミスディレクションが落第し、番手追走のタニノフランケルが先頭に立ち4コーナーでランブリングアレー、ロードクエストが早め先頭。
上がり上位3頭決着と想定外のレースになってしまった。

1着 無 アールスター
上がり2位の脚で好位差し。長岡Jは重賞初制覇でなんとも素晴らしいコメントでのインタビューとなった。
見解の記事にも書いたようにこのレースはグレイソヴリン系の他にフランスのスタミナ血統が走りやすいレースで過去5年においてグレイソヴリン系が唯一絡まなかった2015年の2着馬ベルーフは母母父に、3着ウインプリメーラは父母父に、そしてアールスターは母父父にフランススタミナ血統のディクタスを保持していた。
わかってはいたがここは印上位3頭を見て適性が異なると思い軽視してしまった。

2着 無 サトノガーネット
見解の記事に書いたとおり追い込みが届く展開ならというところで届いてしまった。以上。

3着 無 アウトライアーズ
正直3着に来た時は衝撃で穴の丸田かーっと思ったが冷静に調べると小倉は過去に4戦して1着、6着、11着、5着で負けた3戦は前が詰まったり後ろがノーチャンスと不利を受けてのもの。小倉適性は高かったが血統+好走ラップ適性から予想する身としては印を回せなかった。

5着 ▲ ノーブルマーズ
1枠を引くとどうしてもきれない存在でこれで1枠は7戦して掲示板外0。もう前半のペースが遅ければ粘れていた可能性はかなり高い。

6着 ○ランブリングアレー
こちらは重賞のペースに対応できなかったというべきか。血統的に押せるポイントはなかったが小倉記念2着のトーセンラーを叔父にもつ良血馬で勢いのあるディープは外せないというところで本命に。中距離だともう少し追走ペースが落ちる方がいいだろう。
ちなみにトーセンラーが2着した小倉記念は今回のペースとほぼ一致する。
相手が強かったのか、トーセンラーほどの能力はないのか。

12着 ◎タニノフランケル
4番手くらいで折り合わせてというのが理想だったがスタート良く行き脚がついたのが災いした。
ミスディレクションの失速で先頭に躍り出て目標になる間も無く外から被されて終了。
残り200からは追ってもないがこの馬自身の平均1Fタイムは11.87。
展開が違っていればという内容で個人的にはまだ見限れない。


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