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G1 有馬記念2020
1年の締めくくりとして中山芝2500mで開催されるグランプリレース。
コース形態
外回りの3コーナー地点からスタートし、コーナーを6回回る。
道中ゆったりと流れることもあるが上がり勝負とはなりにくく、最後の直線が293mとかなり短い小回りコースのため直線だけで差しこむのはかなり厳しい。
急坂を3回登ることになるかなりタフな珍しいコース。
レース傾向
過去5年のレースタイムは2.30.5〜2.33.6で2500m戦ということもありかなりまばら。
15.17年は道中13秒台のラップを刻むなど中盤はかなりゆったりと流れたのに対し、昨年はアエロリットがかなり強気なペースで引っ張ったこともあり道中は1秒近く流れ、上がり3F13.4-12.2-12.0の加速ラップとなり前潰れのスタミナに秀でた馬の差し決着となる異例のレースラップを刻んだ。
今年は逃げ候補となるとバビット、キセキでバビットはコーナリングがあまり得意なタイプではなくゆったりと回ってロングスパート。
キセキが逃げたとしてもキセキも大トビでゆったりコーナーを回るため前走ほど飛ばして逃げる事はできないだろう。
想定としては17年くらいのイメージで入りたい。
血統傾向
2019年
1着リスグラシュー
ハーツクライ×AmericanPost
2着サートゥルナーリア
ロードカナロア×スペシャルウィーク
3着ワールドプレミア
ディープ×Acatenango
2018年
1着ブラストワンピース
ハービンジャー×キングカメハメハ
2着レイデオロ
キングカメハメハ×シンボリクリスエス
3着シュヴァルグラン
ハーツクライ× Machiavellian
2017年
1着キタサンブラック
ブラックタイド×サクラバクシンオー
2着クイーンズリング
マンハッタンカフェ×Anabaa
3着シュヴァルグラン
ハーツクライ× Machiavellian
2016年
1着サトノダイヤモンド
ディープ×Orpen
2着キタサンブラック
ブラックタイド×サクラバクシンオー
3着ゴールドアクター
スクリーンヒーロー×キョウワアリシバ
2015年
1着ゴールドアクター
スクリーンヒーロー×キョウワアリシバ
2着サウンズオブアース
ネオユニヴァース×Dixieland Band
3着キタサンブラック
ブラックタイド×サクラバクシンオー
過去5年で馬券になった15頭中サウンズオブアースを除く14頭が
"Fair Trial(Riot)〜Lady Juror〜Son-in-Law"
絡みのクロスもしくはニアリークロスの影響を受けている。
過去5年で2頭の勝ち馬を産み出しているLyphardや大種牡馬Sadler's Wells= Fairy King≒Nureyevの母母Specialも遡ればLady Jurorを持つ。
他にはDanzigやトニービン、Tudor Minstrelなど。
Fair Trialは強く速いという特徴を持ち産駒には前向きさと内回り向きの脚質を伝え、Son-in-Lowは多く重ねるほどロングスパートに強く出る。
ここにHyperionが合わされば小回り向きの粘着質な先行力に出るわけである。
近年台頭しつつあるキングマンボ系は母父Nureyevの持つLady JurorにNashua≒Nantallah的なパワーが呼応してFair Trial的な前向きなピッチ走法に出やすいということなのかと思いきやレイデオロのみ。
あとはトビが大きいキセキが2年連続5着にサートゥルが昨年2着。
Fair Trial的な前向きピッチには出なくとも中山2500でパフォーマンスを落とさない血の支えがあるということなのか、、、
あとはコーナーを回る回数と比例して成績を上げるステゴ産駒が過去10年で6頭馬券内に来ているが路盤改修前だし、ゴルシ・オルフェを除けば掲示板まで広げても12年2着のオーシャンブルー1頭だけだから余程の能力の裏付けがなければいらないと考える。
ステゴは上述したFair Trialの影響を受けていないから路盤改修以降より顕著に出てる傾向に絡めていないのだろう。
本レースは菊花賞上位馬との相性がよくそれに該当する馬が出走するにも関わらずこのような結果になっているのはコース適性がリンクしているのではなくコーナーを6回回るという経験だろう。
19年エタリオウ '18菊2着→'19有馬10着
17年レインボーライン '16菊2着→'17有馬8着
※スティッフェリオ '19有馬13着→'20春天2着
ちなみに今回出走するステゴ系産駒はバビット、クレッシェンドラヴ、ラッキーライラック、オーソリティ、オセアグレイト。
内オルフェ産駒3頭はメジロオーロラを通じてFair Trialを持っていて厄介なことにいずれもSadler's Wells持ち。
中でもオーソリティは先行できてコーナーで動ける機動力もありコーナーリングも上手く真面目に前向きに走る点からもFair Trialの影響を受けていることが見受けられる。
一方今回で引退となるラッキーライラックはストライドの大きいタイプで阪神の内回りはこなせても中山2500はどうか。
中山記念で2年連続2着という実績があるとは言えコーナー4回。
テンは速いからゲート出てすぐ内を取りたいが逃げるであろうバビットとどう出るかわからないキセキが内にいるのはかなり厄介な気も。
あとはHaloクロスやHalo≒SirIvor≒Red Godなどの機動力を増幅するのもいい。
馬場傾向
例年より時計は掛かっている印象も土曜は散水の影響が残っていたとのこともあり、明日は例年くらいまで回復するのか。
土曜はそういった影響もありで1/2頭より後ろからの差し・追い込み勢は壊滅。
9R立志賞は最内追走のルトロヴァイユが1着、その隣に位置付けていたビートザウイングスが3着。2着マイネルミュトスは後方スタートも4角では先団に取り付いていて強烈なピッチ坂を駆け上がった。小回りならではの強気な騎乗が吉と出た。
11RホープフルSはランドオブリバティ逸走のアクシデントはあったがタイトルホルダーがハナを切らず1000m通過は61.9とかなりスローでの通過となったが1000mからぐっとペースが上がるロングスプリント戦となり直線では内からマカオンドール、オーソクレース、タイトルホルダー、ダノンザキッドが横1列からの叩き合い。3着のヨーホーレイクは4角7番手から上がり最速タイで3着に届いたが前にも横にも進路がありスムーズに追えた。
直線外に出してこれも上がり最速タイで追い込んだアオイショーは道中のポジション取りが響いた。
12R同舞台のグレイトフルSは道中13秒台を2度刻む超ドスローとなり最後までペース上がらず上がり勝負で逃げたジャコマルが1着。
ラチ沿6.7番手追走からインを突いたウインキートスが2着。3番手追走のブラックマジックが3着と後ろはノーチャンス。
昨年のような後方組決着は再現性に乏しく逃げ・先行組もしくは3.4角で動ける機動力に富んだタイプがベター。
予想
◎クロノジェネシス
バゴ×クロフネ
能力は実績が示す通りで血統的にもHalo≒Red Godの4・5×4で機動力が非常に優れていて、バゴの父Nashwanの父系のWild Riskからスタミナと底力を得るのに加え母はウインドインハーヘアの母Burghclereの全妹でディープと同じスタミナ血脈も受け継いでいる。
つまりそこからFair Trial的なピッチ走法を継承しているのだろう。
宝塚も抜け出す瞬間の高速ピッチは圧巻だった。
Fair Trialの前向きさに加えWild Riskの激しい気性ということもあって距離が伸びることに一抹の不安もあるが折り合えさえつけば宝塚のように弾けられるだろう。
◯カレンブーケドール
ディープ×Scta Daddy
こちらも万能型というタイプではあるがディープにミスプロクロスの母なら大箱スローのほうがいいのかな?
とはいえペースも馬場もコースも不問なタイプでデビュー以来一度も掲示板を外した事がない。
ここにきての乗り替わりが吉と出るか凶と出るか。
Fair Trial≒Tudor Minstrel 7・8・8・8×8
▲ラヴズオンリーユー
ディープ×Storm Cat
かなり久しぶりに調教乗り込まれてきたなということと◎クロノ◯カレンときたら19年オークス1着のラヴズだろうと。
ベストはスローの大箱上がり4F戦なんだろうが機動力がないタイプではないし、ゲートさえ出れば先行もできる。
内枠偶数番という絶好枠を引いたなら期待してみようと。
母Monevassiaはキングマンボの全妹。
Lyphard・Nureyev
☆キセキ
ルーラーシップ×ディープ
血統傾向でも述べたようにFair Trialをメンバー随一の本数持ちながらも大トビに出たタイプではあるが2年連続逃げても中団から行っても3着馬とは大差のない5着に走っており展開ひとつで複も。
Nureyev・トニービン・Lyphard・Danzig
3連系の相手にいれるなら
△オーソリティ
オルフェ×ボリクリ
省略
△サラキア
ディープ×Lomitas
近走充実
Lyphard・Danzig
キセキ以外の印の馬は全馬間隔が気になりますがこれでいきます!