Cloudberry Jam「The great escape」
2005.04.20リリース
概要
国内外で高い評価を受けるDJでレコード番長の須永辰緒氏によるリードトラック「EASY」のリミックスや、前作「movin’ on up」の人気曲「Your love」のリミックスを含む13曲を収録。
ジャケットは、前作「movin’ on up」同様、川島淳子さんが担当し、前回以上にポップで可愛らしい仕上がりになった。
また、初回購入特典としてPV「your love」を収録したDVDが、さらに店舗限定特典として、スウェーデン国旗柄のハート型ミラーが付きました。(ハート型ミラー対象店舗:Tower Records・HMV・ツタヤ・新星堂・ワンダーグー)
当初は2005年3月23日にリリース予定でしたが、諸事情により2005年4月20日に延期されました。
解説
本解説は、CDリリース当時、レコードレーベル Handcuts Recordsのサイトに寄稿したものです。
「Cloudberry Jamらしさ」って何だろう…。
北欧らしいノスタルジックなメロディ?
欧米のギターポップバンドにはない暖かな手作り感?
約6年の歳月を経て2004年5月にアルバム「movin’ on up」で復活したCloudberry Jamが、1年も経たないうちにニューアルバム「The Great Escape」をリリースすると言う嬉しい知らせが届いた。
復活のきっかけとして、こう語っている。
Jennie: ソロアルバム「the world through my eyes」の制作以降、JennieとJorgenの共同作業にHenrikがアレンジで参加するうちに、3人でやっていく事が私達にとって自然な形と感じたから。
このような経緯で制作された「movin’ on up」は、Jennieのソロアルバムの延長線上にあったと言い換えることができる。
「The Great Escape」制作を終えたメンバーは、全員が口を揃えてこう言う。
3人: 今回の曲作りは、誰かがアイデアを持ち寄ってみんなで試行錯誤しながら仕上げていった。
そう言う意味では、全ての曲がCloudberry Jamの曲。誰が作曲したとか言い切る事は出来ない。
ちなみに、3人はあっという間に曲を完成させてしまう天才肌だが、
Jennie: 「Easy」は、1〜2時間で書いたわ。
でも、曲をJorgenに渡してから、アレンジと言うタフワークが始まるの。
Jorgen: 歌詞を書いたり、曲をより興味深いものに仕上げる為にはかなりの時間が掛かるんだ。
Henrik: アイデアを元に、曲を完成させるには2〜3日掛かる時もあるし、半年掛かる時もある。
と語っており、2004年6月の来日以降、3人が時間を掛けてアイデアを煮詰めながら作ったアルバムだと伺える。
以前にも似たような言葉を聞いたことがある。
「1日14時間のレコーディングで2ヵ月半も費やした。」と語ったのは、名盤「PROVIDING THE ATMOSPHERE」リリース時。
そして、「アルバム制作の全てを自分達でやったんだ、自分達でプライベートスタジオを作り、ヤスリを掛け、ペンキを塗り…外部の人は一切入れず、セルフプロデュースで1枚のアルバムを仕上げた。」と語ったのは「THE IMPOSSIBLE SHUFFLE」リリース時。
つまり、あの頃と同じベクトル、同じ熱量で作品を作り上げたと言える。「Cloudberry Jamらしさ」とは、音楽に対して純粋に向かい合う気持ちなのだ。
過去の名作同様、「Cloudberry Jamらしさ」の遺伝子を持つ「The Great Escape」が、前作「movin’ on up」同様のビビッドなポップ感を持ちながら、よりソウルフルでジャジーに感じるのは、Henrikとサポートミュージシャン(彼らは、Henrikのプロジェクトtwaineのメンバーでもある)による部分が大きい。
例えば、Henrikが持ち込んだ曲「Seven days a week」は、HenrikのピアノとRobin Hanssonのサックスがスリリングに交錯し、「DO WHAT I WANNA DO 」を彷彿させる珠玉の名曲に仕上がった。
初夏の夜のベイサイド・ドライブに相応しい「Summerbreeze」は、Jonathan Svenssonがパーカッション(コンガ)をプレイする事で、新しい持ち味を引き出すことに成功した。
ソロアルバム以降、積極的に作曲に取り組んでいるJennieは、コーラスワークにも熱心に取り組んだ。
そしてJorgenは、ほとんどの楽曲の提供やアルバムのミックスダウンも手掛けると共に、ベースもプレイしていることにも注目したい。
Cloudberry Jamのアルバムでは初めての試みだが、彼自身Clay Allisonと言う、DrumsのEricが所属しているバンドでベースを弾いている、歴としたベーシストだ。
「Cloudberry Jamらしさ」とは、鮮やかなメロディに裏付けされた緻密で繊細なアレンジでもある。
収録曲
Easy
Not ever
Sleeping the days away
7 days a week
You did fool me
The Great Escape
You and I
I will feel better
hey i’m not afraid
Radio
Summerbreeze
Easy – Sunaga t Experience rimix
Your love – P.drake classic club remix
リリース時のプロモーション等
・「Easy」がプランタン銀座21stアニバーサリーキャンペーンソングに決定。店舗スタンプラリー商品として「your love」のDVDや、着うたが用意された。
・2005年4月20日(火)放送のTV朝日系「やぐちひとり」にて、15秒程度の告知が入った。
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