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Cloudberry Jam「We move like we are dancing」

2015年4月22日リリース

概要

Cloudberry Jamが、「Now and Then」以来、2年3ヵ月ぶりとなるニューアルバム「We move like we are dancing」をリリースした。
アルバムは7曲入りのEPで、iTunes限定でのリリースとなる。

アルバムのアートワークは、アトランタ出身のグラフィックアーティストisoCollageが担当しており、日本配信版のみ、桜やお花見を想起させるデザインになっている。

インタビュー

2015年4月22日に、ニューアルバム「We move like we are dancing」をリリースしたCloudberry Jamに、インタビューを行いました。
当サイトやtwitter、facebookなどでみなさんからお寄せいただいた質問に答えてもらいました。

アルバムについて
「We move like we are dancing」は、どの曲も個性的でポップな作品ですね。
とてもいいアルバムだと思います。
コーラスが充実していると感じましたが、これは意識して取り組んだものですか?

Jorgen: こういう厚みのある贅沢なコーラスはやってる方もすごく楽しいんだよ。
僕達3人は全員歌を歌うし、とても自然な流れでこういうコーラスアレンジになったんだ。
「Dive buddy」では声を楽器のようにしたら面白いんじゃないかと思ってこういうアレンジにしたし、「A new beginning」ではBeach Boysみたいなコーラスワークを作りたくてやってみたんだ。
Jennie: もともと私達は厚みのあるコーラスアレンジを好んでやってた気がするわ。
まあ、それは3人共とにかく歌うのが好きっていう一言につきるわね。
バンド初期の頃はギターや楽器をとにかく曲の中にたくさん詰め込んでたけど、今はもっと確固としたものが曲にあるし、別のものをしっかりと詰め込めるように慎重に練り上げて作ってるの。

前作「Now and Then」のリリース(2013年1月)から2年弱経ちましたが、レコーディングはいつ頃開始したのですか?

Jorgen: 少しずつ時間をかけてレコーディングした感じかな。
Jennie: 今回は断続的に進めたプロジェクトで、ほとんどの作業はJorgenが自分の空き時間を使って進めてくれて、私はほんの数日間、ボーカルパートをレコーディングしただけなの。
それも家族と一緒にスタジオに行って、JorgenやHenrikとワインを飲みながら楽しく休日を過ごした感じでね。

収録曲は、「Now and Then」のリリース以降に作ったものですか?
以前に作曲して、完成までに時間を要した曲もありますか?

Jorgen: ほとんどの曲は「Now and then」のリリース後に作った曲だと思うけど、細かくは覚えてないな(笑)。
「Reaching for the top」はもう少し前だったかな?でも最初はアレンジが全然違ったんだけどね。

作曲は誰が担当しましたか?

Jorgen: 今回のアルバムは、全曲僕が作詞作曲をしてるよ。
Henrikはこの時期、Cloudberry Jamに合うような曲のストックがなかったんだ。

ベースはJorgenが弾いていますか?
ドラマーを紹介してください。

Jorgen: そう、ベースは僕が弾いてる。あとはギターとプログラミングとキーボードも少しだけ僕が弾いてるよ。
ドラムはここ最近の作品では毎回お願いしているJonathan Svensson。ほぼ全てのキーボードはもちろんHenrik。
他にも、Niklas Warnsberg(トロンボーン)、Mattias Danielsson (トランペット)、Stefan Thor (サックス)、Linn HjertenとOscar Hogberg (ストリングス)が参加しているよ。

各曲について
「Brave enough」はシンセサイザーの音色が印象的で、とても実験的な取り組みだと感じました。私はこの曲が大好きです!
このアイデアはどのように思いついたのですか?

Jorgen: そうそう、この「Brave enough」のシンセはとにかく楽しくレコーディングできたよ。
Henrikが何回か曲を通して弾いていて、僕が「もっと激しく!go crazy!」って言ったんだ。
そしたらHenrikが本当にかっこいいフレーズを弾いてさ。
その後に良さそうな部分だけを上手く編集したんだ。僕もこの曲が大好きだよ!

作曲のスタイルについて伺います。曲は生活の中で思いつくものですか?それともスタジオの中で考えるものですか?(アイデアはあなたの自分の外にあるのですか、それとも内にあるのですか?)

Jorgen: 毎回曲によって違うかな。家族とリラックスしてる時に思いつくときもあるし、ラジオで流れてきた曲からヒントを得るときもある。
でも、ほとんどの場合はギターやピアノを適当に弾きながら曲のアイデアが出てくることが多いかな。

その他
昔と違って、メンバーそれぞれが離れたところで暮らしていると思いますが、レコーディングが効率よく進むよう工夫したことはありますか?

Jorgen: もちろん、それは間違いないね。
僕たちは1年に3~4回しか会わないから無駄にできる時間は全くないんだよ。
大晦日にもレコーディングしたぐらいだよ。
「Providing the atmosphere」のレコーディングの時みたいにね(笑)
Jennie: そうね、効率よく進めないといけなかったわね。
私は今、スイスに住んでいるから、スウェーデンのスタジオに行くと、少し練習してすぐにレコーディングっていう流れだったわ。
Jorgenはクリエイティブな能力もあるし、プロジェクトマネージャーとしても動いてくれているから、私は数日間で自分のボーカルパートだけをレコーディングすればいいようにしてくれてるわ。

メンバーそれぞれが、家族が増えたり生活が変化していますが、いろいろな経験をすることで、曲作りや歌詞、演奏に変化はありましたか?

Jorgen: 新しい曲を作る度に毎回少しずつ変化はしてると思うんだ。
そして、自然とそれに合うような演奏に自分を持っていくんだと思う。
Jennie: 私は、最近よく文章を書くようになってきたんだけど、これは自分の中の変化だと思う。
それが音楽の歌詞や曲ではないのは少しさみしいかも知れないけど、自分の中ではすごい冒険だわ。
人生って、突然これまで予想もしなかったような大きな壁を超えなきゃいけない時期があるのよね。
でもJorgenとのレコーディングは本当に楽しいし自分にとって良い刺激になってる。
今回のEPは、自分でも本当に自信作ができたと思ってるし、ここ数年のリリースの中で最も輝いてる作品になったと思うわ。

最近はどんな音楽を聴いていますか?
また、音楽に限らず最近の興味について教えてください。

Jorgen: Josh Rouseの「the happines waltz」っていうアルバムを最近知ったんだけど、すごく良いよ。
もともと彼のファンではあったんだけどこのアルバムは聴いてなかったんだ。
最近は「良いバンド」よりも「良い曲」の方に音楽の聴き方もシフトしてるよ。
最近のバンドはアルバム1枚聴き終わるまでに飽きちゃうことが多くて。
でも、Iron&wineやNomad soul、Haim、Phoenix、Courteeners、Zedd、Local Natives、The explorer’s clubなんかは飽きずに聴くバンドだね。
Carol King、Hall and Oates (70年代の曲)、Earth wind and fire、Burt Bacharach、Style Council、Paul Bryant、Dexy’s midnight runners、Curtis Mayfieldみたいな古いバンドも相変わらずよく聴いてるよ。
音楽以外で言うと、ようやく春になって暖かくなってきたからよくガーデニングをやってる。
スタジオに籠ってる時間とは違ってすごくリフレッシュするし穏やかな気持になれるんだよ。

なぜ日本でリリースされる「We move like we are dancing」だけEPで曲数も少ないのでしょうか?
日本だけ聴けない曲があるのですか?

Jorgen: 今回、日本以外で発売されるものは「Now and then」に収録されている曲に、「We move like we are dancing」の4曲を加えたものなんだ。
だから、「We move like we are dancing(海外版)」の半分は、すでに日本でリリースされているんだよね。
アコースティックバージョン2曲と「So we go」は日本限定で収録される曲だから、実は日本の方がより多くの曲がリリースされていることになるんだ。

※補足: 「We move like we are dancing(海外版)」は、「Now and then」から6曲+「We move like we are dancing(日本版)」から4曲の計10曲。
「We move like we are dancing(日本版)」は7曲入りなので、7−4=3曲、日本版のほうが収録曲が多い。
ただし、「Now and then」からの6曲は、コーラスやアレンジ等を一部見直しており、これは海外版のみとなる。

日本に来る予定はありますか?

Jorgen: 正直全然わからないんだ。前回の来日から8年も経っているんだけど、ちょっと長すぎるよね(笑)!
来年は「Providing the atmosphere(雰囲気づくり)」のリリースからちょうど20年になるんだけど、それを日本のファンのみんなと一緒に何かお祝いできたら最高だよね。
でも残念ながら、今のところ何のプランも決まってないんだ。

twitter

Cloudberry Jamの日本公式twitterにメンバーからのコメントが届き、収録曲や音楽への想いを語っている。

Cloudberry Jamも、日本デビューからは20年(20周年!)、結成からは23年も経つベテランバンド。
それでいて、今もなお成長しながら、毎回期待する以上の驚きと暖かな音楽を届けてくれる。

2015年4月8日には、iTunes Storeでのプレオーダも始まりました。
一度試聴すれば必ず気にいると思います。

全曲紹介

REACHING FOR THE TOP
リードトラックであるこの曲は、これぞCloudberry Jamという感じのポップなメロディに、口笛にハンドクラップとハッピーで春らしい曲に仕上がっている。

DIVE BUDDY
アルバムのタイトル「We move like we are dancing」は、この曲の歌詞から名付けらたもので、スキューバダイビングの水の中の動きをゆっくりとしたダンスになぞらえて歌っている。

「Rickenbackerってどんな音?」と問われればこの曲を聞かせたいほど、Jorgenファンなら泣いて喜ぶカッティング全開だ。

A NEW BEGINNING
M1・2・4にインパクトの強い曲が用意されているが、何十回も聴いているとこういった曲が好きになる。古くからのファンはみんなそうだろう。

Jennieのソロに収録されていた「You are not alone」のような、何度聴いても飽きることのない、穏やかな春の日差しのような1曲だ。
ホーンやマラカス、シェイカーなどにより凝ったアレンジが施されているので、注意深く聴いていて欲しい。

BRAVE ENOUGH
これまでにない、シンセが目立つアレンジの実験作。曲の雰囲気は「movie’ on up」に収録されている「simple sweet mistake」の世界観に近いかも知れない。

曲作りのアイデアは自分の外にあるのか、内にあるのか?この曲に何しては、外にあったのではないかと思う。メンバーにも聞いてみたい。

SO WE GO
このアルバム「We move like we are dancing」は、他の国では「Now and Then」に収録されている曲などを加えた形でリリースされるが、この「So we go」は収録されていない。つまり「So we go」は日本限定ということになる。

TODAY AND THEN FOREVER (ACOUSTIC VERSION)
前作「Now and Then」に収録されていた人気曲をアコースティックバージョンで収録。
Acousticになったことで、メンバー3人のコーラスワークやアンサンブルが際立っている。

GROWING UP IN THE 80’S (ACOUSTIC VERSION)
前作「Now and Then」リードトラックのアコースティックバージョンで、アコースティックバージョンにしたことにより、オリジナル以上に3声のコーラスが際立っている。
余談だが、この曲と「Today and then forever 」は以前、soundcloudでも公開されていた。

収録曲

Reaching for the top
Dive buddy
A new beginning
Brave enough
So we go
Today and then forever (acoustic version)
Growing up in the 80’s (acoustic version)



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