例外条項③その他

こんにちは。
今回も引き続き例外条項について書いていきます。

10種類のうちバード例外条項とMLE(+BAE)で7種類を占めるので、残りは3種類ですね。

ルーキー例外条項

1巡目指名選手と結ぶルーキースケール契約(この次の記事で書きます)はサラリーキャップを超えてもよいというルールです。

2巡目・ドラフト外の選手は専用の例外条項がないため、キャップスペースを用いるか、MLEか、後述のミニマム例外条項か、2way契約(今度書きます)で契約することになります。

ミニマム例外条項

ミニマムサラリー(別記事参照)の2年以下の契約であれば、サラリーキャップを超えてもよいというルールです。

契約にはいかなるボーナス(解説予定)も付けることができません。

この例外条項はトレードでも使用することができます。
契約と同じくミニマムサラリーの2年以下の契約であれば引き取ることができるということです。

人数制限はなく、何人にでも使用することができます。

また、シーズン途中に契約を結ぶ場合はレギュラーシーズンの経過日数分支払うことのできる金額が減ります。

例えばレギュラーシーズンが177日で、100日目に契約を結ぶとするとミニマムサラリーの78/177しか支払うことができません。

ミニマム例外条項はMLEを使った後の主要な補強手段になります。

強いチームに優秀な選手がミニマムサラリーで集まるのはチームが魅力的だからというのはありますが、そもそもミニマム例外条項しか枠がないということがほとんどだからとも言えるかもしれません。

DPE

正式名称はDisabled Player Exeptionです。
頭文字をとってDPEと省略されることが多いので、当noteでもDPEで統一します。

怪我や病気、死亡などを理由に今シーズンの復帰が不可能とされた選手の代わりに新たな選手を1人獲得できるというものです。

FAとの契約、トレード(別記事参照)、ウェイバー(解説予定)に使用することができ、それぞれ条件が異なります。

①契約
DPE対象選手のサラリーの50%か、フルMLE(別記事参照)のどちらか低い方の金額まで、1年契約を結ぶことができる。

②トレード
DPE対象選手のサラリーの50%+0.1Mか、フルMLE+0.1Mのどちらか低い方のサラリーまでの、契約最終年(オプションを含めて)の選手をトレードで獲得することができる。

③ウェイバー
DPE対象選手のサラリーの50%か、フルMLEのどちらか低い方のサラリーまでの、契約最終年(オプションを含めて)の選手をウェイバーで獲得することができる。

DPEの申請は7月1日〜1月15日の間に可能です。

許可がおり発行されたDPEは、代替選手を獲得するか、DPE対象選手がトレードされるか、DPE対象選手が復帰するか、そのシーズンの3月10日のいずれか早い日に失効します。

DPEはシーズンごとの枠なので、もし対象選手が次のシーズンも出場できない場合は再度申請することによってふたたびDPEを獲得することができます。

対象選手は、チームが申請書を提出してからDPEが発行される日までチームのロスターに登録されている必要があります。

負傷したと分かっている選手をトレードで獲得し、その選手のDPEを申請するということはできません。

申請が却下された場合は90日間開ける必要があり、その場合は同じ怪我や病気の悪化である必要があります。

DPE対象選手が予定よりも早く復帰した場合は、すぐに出場させる事ができ、代替選手を放出する必要もありません。

不正を防ぐために色々と細かい規定はありますが、注意すべき点は
・チームサラリーの支払いが減るわけではなく、枠が増えるという形なので代替選手の獲得にはプラスでお金がかかる
・ロスター枠は増えないので、ロスターが一杯の場合は枠を空ける必要がある

と、なかなか使いづらいので、許可がおりても実際に使用されるケースはかなり少ないです。


今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました。

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