オプション条項
こんにちは。
今回は契約に付与できるオプションについて書いていこうと思います。
大体どのようなものかは知っている方が多いとは思いますが...
オプション条項とは
オプション条項とは、一言でいえば契約を打ち切るか続けるかを選べるというものです。
複数年契約時に、交渉によってチームと選手の合意のもと付与することができます。
例えば3年契約で、契約4年目にオプションが付いている場合、オプションが行使されれば4年目のシーズンも契約が続行されますが、破棄されれば4年目はなくなり契約が終了します(正確に表現するならば、行使されれば契約を追加、行使されなければ契約は追加されない、です)。
オプションには3種類あります。
チームオプション
チームオプションは、オプションを行使する権利がチームにあるというものです。
契約最終年にのみ付与することができます(ルーキースケール契約は除く)。
また、オプションのシーズンのサラリーはその前のシーズンより高い必要があります。
チーム側にとって有利なオプションですね。
プレイヤーオプション
プレイヤーオプションは、オプションを行使する権利が選手にあるというものです。
こちらも契約最終年にのみ付与することができます。
こちらもまた、オプションのシーズンのサラリーはその前のシーズンより高い必要があります。
選手側にとって有利なオプションですね。
アーリーターミネーションオプション
正式名称はPlayer Early Termination Optionsで直訳すると選手早期契約解除オプション、頭文字を取ってETOと表記されるのが一般的です。
ETOはその名の通り、選手側に契約を早期に解除する権利を与えるというもので、5年契約の5年目のみに付与することができます。
一見プレイヤーオプションと同じに見えますが、以下のような違いがあります。
・プレイヤーオプションは行使をすると契約続行だが、ETOは行使をすると契約打ち切り
・プレイヤーオプションは破棄された場合も契約延長が可能だが、ETOが行使された場合は契約延長が不可能
・プレイヤーオプションは前のシーズンのサラリーよりも高くする必要があるが、ETOはその制限はない
となかなか細かいので、プレイヤーオプションのより強力なバージョンという認識で問題ないでしょう。
あまり使われることのないオプションですね。
進退を決める期間
オプションを行使するかどうかを決める期間は交渉次第ですが、状況によって異なります。
・ルーキースケール契約の場合、モラトリアム明けから10月31日の間
・制限付きFA(今度書きます)になる選手の場合、6月25日まで(交渉次第で早くすることも可能)
・その他は6月29日まで(交渉次第で早くすることも可能)
その他
よくある勘違いは、オプションを破棄した選手は移籍してしまう、ということです。
オプションが破棄されても解雇ではなく、バード権(別記事参照)はなくならないので再契約ができます。
あくまで現在の契約が終了するというだけです。
自身の市場価値等考慮した結果、行使したほうが得だと思えば行使するし、破棄したほうが得だと思えば破棄するというだけのことですね。
短いですが以上です。
お読みいただきありがとうございました。