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【遊戯王Advent Calendar21日目】Tetsu Champion Ship大会結果分析

「閉ザサレシ新幹線ノ半島(サロス=エレス・ナガサキケン)」よりこんにちわ。
C.Bです。
「環境を数字で語る」をモットーに、毎月300~500の大会情報をTwitterから拾って、その集計ならび報告を行っています。
11月の大会記事はこちら↓
【遊戯王OCG】2023年11月遊戯王大会結果分析まとめ|C.B (note.com)
また、2024年1月投稿予定の「12月遊戯王大会結果分析」では購入者向けのプレゼント企画を予定しております。
新春の運試しに応募して頂けると嬉しいです。

今回は2007年から続く現存最古最大級のCSである Tetsu Champion Shipの大会結果を分析していきます。

【大会概要】
・イベント名:第十七回Tetsu Champion Ship ~The Legend of Activation~
・開催日:2023.12.9(土)
・開催場所:南近代ビル 3F
・対戦形式:個人戦(予選スイスドロー 5回戦 & 本選トーナメント 5回戦)
・参加人数:166人
・サブイベント ミニトーナメント、脱出ゲーム、他多数

第十七回Tetsu Champion Ship | Tonamel

今回はこちらの大会に出場した全166デッキ全ての情報を元に大会結果と前月行われた11月哲会普段#からふだで公開されているデッキとの比較をしながらTCSの傾向、そしてデッキ分布、手札誘発、サイドデッキの傾向を読み取ってみましょう!

また、今回はキャベツ|note様主催のAdvent Calendar 2023に参加させて頂きます!
クリスマスの12/25に向けて有志の遊戯王好きが日替わりでブログ記事を公開していくこのイベント。
非常にユニークな記事から勉強になる記事まで多種多様、是非ご覧ください!
12/20:【遊戯王Advent Calendar 2023 20日目】ヌメロン×ドラゴンリンク!ヌメロンの相棒は『ビーステッド』!? - Nacht's NOTE. (nacht-7810.com)

12/22:遊戯王に存在するゴママヨ【遊戯王AdventCalender22日目】 - 記録用ブログ (hatenablog.com)


デッキ分布

予選大会デッキ分布になります。
11月遊戯王大会結果分析と、同主催者によって開かれた11月哲会と比較してみましょう。

予選デッキ分布

予選の特徴としては【R-ACE】が最も多く参加していたのは言わずもがな、【60ノイド】が爆発的に増加し、11月に注目されていた【粛声】の数を上回りました。
【氷結界】も3つ参加しており『TERMINAL WORLD』産のデッキは計10.8%分布することとなっております。

また、【神碑】【ラビュリンス】など「11月遊戯王大会結果分析」では少数しか優勝報告の上がっていなかったデッキもTCSでは逆転して多数派となっていることが分かります。

【神碑】に関しては特に地域性が表れた部分であり、10月哲会11月哲会の時点で多数の出場が見られていました。
実際に哲会に出られた方、また大会結果を見られた方は本大会を迎えるにあたって少なからず意識せざるを得なかったのではないでしょうか。
実際にデッキ分布4位に食い込んでいるため、九州における【神碑】使いの多さに驚かされます。

10月哲会、11月哲会、TCSの分布推移です。
10月に「アリアス型」で注目を浴び数を一気に増やした【ラビュリンス】はTCSにおいては同列5位まで数を減らし【R-ACE】【炎王】【神碑】と分布率の逆転現象を起こしております。
「次元障壁」をデッキから持ってきて発動することができますが上位デッキがEXデッキに依存しないビートダウンデッキが多いため伸び悩んだ印象です。
【R-ACE】が最も使われ、【炎王】が後を追う展開というのはセオリーな分布ですが、【インフェルノイド】の伸びと【神碑】の存在は目を引きますね。

本選デッキ分布

本選トーナメントにコマを進めたのは上記32デッキ。
分布の多いデッキはやはり残っていますが、残念ながら本戦出場ならずとなったのは【覇王魔術師】【ナチュルホルス】【転生炎獣】など・・・
どれも強力な先攻展開を持っていたり、非常に手数が多かったりとそれぞれの強みを持っているため本戦出場してもおかしくないデッキ達でした。

しかし、今回は大会環境の流行から「ニビル」「ドロバ」などの強力な手札誘発や、捲り妨害何でもござれな「超融合」がメインデッキから投入されている傾向にありました。
それらを重く受けてしまうデッキはそれだけで流行的に不利、今回の大会環境のレベルの高さが伺えます。

メインデッキの手札誘発の比較

予選出場デッキと「11月遊戯王大会結果分析」の手札誘発比較

こちらはTCS予選出場デッキと「11月遊戯王大会結果分析」における「メインデッキに採用された手札誘発の比較」になります。

TCS予選出場デッキの手札誘発平均枚数は7.7枚
【インフェルノイド】【神碑】が多く出場した影響で「11月遊戯王大会結果分析」と比べて-1.89枚と大幅に減少しております。
しかし、そんな中でも採用率が増加している手札誘発があります、「ニビル」「アーティファクト‐ロンギヌス」が顕著ですね。
11月と比べて大きな環境の変化としては【インフェルノイド】の台頭、TCS参加者はしっかりと対策を備えて挑んできたことが伺えます。

採用率の下がり幅としては「エフェクト・ヴェーラー」「無限泡影」が特に大きいカードでしょう。
【R-ACE】への有効性が低くなり、止めどころが変化したことによる環境の変化を読み取ることが出来ます。
しかし【R-ACE】もリンクを多用するようになったことで逆に増加傾向にあるのが「幻創龍ファンタズメイ」

流行の流れが如実に表れた統計結果となっているのではないでしょうか。

サイドデッキ

モンスター編

こちらはTCS予選出場デッキと「11月遊戯王大会結果分析」における「サイドデッキに採用されたモンスターの比較」になります。

やはり目を引くのが「アーティファクト‐ロンギヌス」2/3の出場者が採用していたところからも【インフェルノイド】をどれだけ重く見ていたかが分かります。
「ディメンション・アトラクター」の採用率が微増しているのも無関係ではないでしょう。

逆に大幅に減っているのが「屋敷わらし」
仮想敵を広く見れるため依然採用率4位に存在しますが、仮想敵の【インフェルノイド】には1枚を止める「屋敷わらし」より1ターン動きを止める「アーティファクト‐ロンギヌス」の方が有効に働きます。
メタの流れによる淘汰と言えるでしょう。

魔法編

同様にTCS予選出場デッキと「11月遊戯王大会結果分析」における「サイドデッキに採用された魔法の比較」です。

名の挙げられているカード達はサイドデッキ常連ばかりのため、一見面白みに欠けますが採用率の変動を見るとまた面白いものです。

数が減少しているカードとしては「ハーピィの羽根帚」「コズミック・サイクロン」「超融合」が挙げられます。
が、この中で「超融合」のサイドデッキ採用率が下がっているのは『メタゲームの推移』ではなく『メインデッキに採用されるようになったから』
サイドデッキの採用率が下がる理由としては稀有な例です。

「ライトニング・ストーム」は様々なデッキで使用されているため採用率が高いのは納得ですが「11月遊戯王大会結果分析」と比較して採用率が増加しています。
おそらく後攻を取りたがる【インフェルノイド】の登場により採用が伸びたのでしょう。
破壊に強い【炎王】が「11月遊戯王大会結果分析」では使用率1位だったことも関係あると思われます。

ありきたりなカードでもしっかり環境を見据えて採用されていることが分かりますね。

罠編

最後にTCS予選出場デッキと「11月遊戯王大会結果分析」における「サイドデッキに採用された罠の比較」です。

採用率の高い「拮抗勝負」ですが、「11月遊戯王大会結果分析」と比較すると大幅に採用率が落ちていることが分かります。
【インフェルノイド】を睨むための「アーティファクト‐ロンギヌス」が増加し、結果的に「拮抗勝負」の対策カードが増加することが予想されるためサイドデッキから抜いた方が多かったのでしょう。
実際に「アーティファクト‐ロンギヌス」の採用は大幅に増加しているため、非常に賢い選択と言えます。

逆に増加しているのは「無限泡影」、メインデッキの採用を減らした分サイドデッキに投入した様子ですね。
「REINFORCE!」もよく採用されており【R-ACE】の34デッキ中31デッキ、実に91.2%はサイドデッキに投入していました。
パンプアップと耐性付与はあと1手の守りを担保してくれたり、ライフを削る最後の1押しをしてくれたりといぶし銀な活躍をしてくれます。
特にET1ターンルールに切り替わった今回のTCS、マッチ3本目に「REINFORCE!」を入れて助けられたシーンもあったのではないでしょうか。

その他特徴的なサイドデッキのカード

その他にも集計まではしませんでしたが非常に特徴的だったサイドデッキのカード達を紹介します。

メタカード編

局所的ハリケーン
意外と多くの方がサイドデッキに採用していたのは「局地的ハリケーン」。
セットカード限定ですが魔法・罠を全て吹き飛ばせるこのカードを2枚入れている方をよく見かけました。
【R-ACE】がセットを多用するためその対策になりますが、利点としては発動タイミングを選ばないこと、複数枚積めること。
「ライトニング・ストーム」とは違った強みがあり人気のようです。

マジック・ディフレクター
現環境フィールド魔法を採用しているデッキは非常に多く、【R-ACE】【炎王】【インフェルノイド】【神碑】などTCSに出場した多くのデッキに刺さります。
通常罠のため【ラビュリンス】でアクセスしやすいのもGOOD、考えられた1枚です。

大熱波
後攻を取りたい【インフェルノイド】において、最近注目されているカードです。
マッチ2戦目以降で先攻を押し付けられた際に「大熱波」を発動することで、返しの相手ターンを生き残り先攻2ターン目でワンキルを目指すことを目的に採用されています。

暗黒の侵略者
【神碑】ピンポイントメタ、これを採用した人は【神碑】に愛する人を殺されたのでしょうか・・・?

エンド・オブ・アヌビス
【インフェルノイド】【炎王】など結構刺さるデッキの多いメタカード。
特殊召喚を多用し、通常召喚を余らせることがたまにある現環境だからこそ使いやすい1枚になりました。

ET対策編

光の護封霊剣
主に墓地効果を使ってターンを凌ぐのに使われます。
ETが1ターンになり、1ターン攻撃を防ぐことの価値が大きく上がった環境だからこそのカードですね。

仁王立ち
攻撃を止めると言えば、このカード。
かの『仁王立ちΩ』のコンボで有名な「仁王立ち」ですが【R-ACE】では「EMERGENCY!」で対象モンスターをリリースすることで、【炎王】では「炎王神獣 キリン」で対象モンスターを破壊することで攻撃対象不在状態を作り出すことができます。
無慈悲な攻撃抑制効果は今後も広く使われそうな気がします。

D.D.ダイナマイト
主にET時に発動することでライフ優位の状況を作り勝利を掻っ攫うためのカードです。
【神碑】は言わずもがな、様々なデッキで除外を行うカードが存在するため意外と発動タイミングは多いです。

ファイヤークラッカー
ダメージを与えられる手札誘発、ETに入った状況次第ではデメリットを気にすることなく発動できるためルール変更によって大きく評価が上がった1枚です。

おジャマトリオ
ET0ターン目に入った人は基本的に攻撃表示でモンスターを残しません。
戦闘ダメージが入る危険性がありますからね。
そんな相手に強制的にダメージを入れる手段として使えるのが「おジャマトリオ」、ついでに相手の展開を妨害できる(可能性のある)オマケ付き。
ちょっとテクニカルですが非常に面白い1枚です。

魂吸収
最も相手の心を折り得るカードでしょう。主に【神碑】に採用され、圧倒的ライフ差を生み出すことでETでの勝ちの芽を摘みます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
【R-ACE】【炎王】【インフェルノイド】を特に意識しながら【神碑】への対策を別途講じる必要のあったTCS17の環境の様子が読み取れる統計結果だったのではないでしょうか。
具体的な数字をもって大会環境を分析する人は少ないと思います。
是非気づきなどありましたらコメント頂けると嬉しいです。

また、今からちょうど1か月後、2024/1/21(日)に同主催者のTetsuさんによる競技形式の交流会 哲会が行われます!
本記事で大会参加に興味が湧いた方、新年の遊戯王で好スタートを切りたい方、是非ご検討ください。
Tetsu(@tuitekoreruka)さん / X (twitter.com)
【2023.12.18更新】イベント開催予定|Tetsu (note.com)

さて、以下からはよりマニアックなデータが続きます。
使用率TOP7の
 ・同率6位【粛声】
 ・同率6位【魔術師】
 ・5位【ラビュリンス】
 ・4位【神碑】
 ・同率2位【炎王】
 ・同率2位【インフェルノイド】
 ・1位【R-ACE】

の手札誘発、汎用カード、サイドデッキの分析と、ベスト32以上に輝いたデッキのレシピを載せております。
分析はTCS全体統計と比較して、それぞれのデッキにどのような特色があるかをまとめさせて頂きました。
興味のある方は是非ご覧ください。

【粛清】詳細分析

手札誘発

手札誘発を多く積むことができる【粛声】、採用平均枚数は11.5枚と非常に多くの手札誘発を採用しております。

「増殖するG」「灰流うらら」「古聖戴サウラヴィス」と採用率100%の手札誘発を3種類も抱えており、7~8枚は確定した上であと何を積むかといった選択肢になっております。

特に採用率が高いのは「ニビル」、手数が限られる【粛声】にとってリセット効果は相性バツグンでしょう。

汎用カード

「ドラグマ」と合わせて使っていたのは3割程度、「墓穴の指名者」を入れている人も3割と少数派でした。

「三戦の才」「超融合」などの汎用カードは半数の人が投入しており、汎用カードを入れる枠は非常に多いことが分かります。

サイドデッキ

【粛声】のサイドデッキは「ドロバ」「ライトニング・ストーム」が特に人気となっていました。

【粛声】独自の大きな特徴としては「屋敷わらし」「墓穴の指名者」「サモンリミッター」の採用率の高さが挙げられるでしょう。
【粛声】は「ドロバ」を重く受けてしまう特徴があるため、「墓穴の指名者」をサイドデッキに忍ばせています。
また、先攻時にサイドデッキから入れる用で「サモンリミッター」を採用するのが特に人気のようです。

【魔術師】詳細分析

手札誘発

手札誘発の平均枚数は10.8枚、「無限泡影」が採用率100%となっており、さらに「エフェクト・ヴェーラー」の採用率も全体と比べて高い傾向にあります。

【R-ACE】だけでなく【インフェルノイド】の初動である「インフェルノイド・デカトロン」を止めることができるため、手数の多い相手を強く意識しているようです。

汎用カード

「指名者」セットは必須で採用していました。

【粛声】よりも自由枠が少ない分、展開のための手数は多いためより厳選された汎用カードのラインナップです。

サイドデッキ

「アーティファクト‐ロンギヌス」「ドロール&ロックバード」が特に多く採用されており、【インフェルノイド】や【粛声】に特に注意を払っていることが分かります。
【炎王】も「ディアベルスター」を採用することで「ドロール&ロックバード」を強く受けてしまうようになったため、メタ範囲は結構広いです。

「魔法族の里」が「ライトニング・ストーム」と同じ採用率を誇るのはこのデッキならではでしょう。

【ラビュリンス】詳細分析

手札誘発

手札誘発の平均枚数は8.0枚、【ラビュリンス】が他デッキと比較して平均枚数は少ないことは想像に難くないでしょう。

採用傾向としてはTCS全体とほぼ同じ並びとなっており、最も全体統計に近い手札誘発の傾向と言えます。

汎用カード

「ダルマ・カルマ」「嗤う黒山羊」が非常に多く採用されており、「次元障壁」「ドラグマ・パニッシュメント」「天龍雪獄」「現世離レ」などの2023年中期の【ラビュリンス】によく投入されていたカードの採用率が低くなりました。

高いリセット能力とカード名ピンポイントで使用を封じるカードが愛用されていることから、より高いプレイングが求められるデッキになっていることが伺えます。

サイドデッキ

【ラビュリンス】の特徴として「アーティファクト‐ロンギヌス」の採用率が全体と比べて下がっており、その代わりに「異次元グランド」が高い採用率を誇っていることです。
「隣の芝刈り」に合わせて「異次元グランド」を打つことで【インフェルノイド】は機能停止させることができ、合わせて【炎王】もエンジンである「真炎王 ポニクス」を除外することができます。

【神碑】には「闇のデッキ破壊ウイルス」を発動することで機能停止させることができるため、罠の選択肢が非常に多くサイドデッキ構築にデュエリストの腕が出るところですね。

【神碑】詳細分析

手札誘発

まあ「増殖するG」しかいませんよね。
しかも最近は採用率も50%程度まで落ちており、強い独自性を持っていることが分かります。

汎用カード

現在の【神碑】のスタイルは永続罠で動きを止めて戦うスタイルが主流です。
統計外では「シンクロ・ゾーン」などもよく採用されており、絶対に相手を止めるという意思を感じます。

他には「次元の裂け目」が入っている様子から【インフェルノイド】を意識している様子が伺えますね。

サイドデッキ

「ディメンション・アトラクター」の採用率が高く、多くのデッキに刺さりながら自分への被害は最小限で済むこのカードは【神碑】における代表的な手札誘発となっています。

特徴的なのは「魔宮の賄賂」、何と採用率100%となっており【神碑】において先攻時に入れるカード筆頭となっております。
コストにライフを払わなくてよいのもポイントで、「神の宣告」と比べてETにおいて不利になりません。

【炎王】詳細分析

手札誘発

手札誘発の平均枚数は10.69枚、「無限泡影」と「ニビル」がTCS全体と比較して高い採用率となっており、メインデッキには様々なデッキに満遍なく採用有効な手札誘発を好んで採用していることが分かります。

汎用カード

「ディアベルスター」を合わせることで初動の確率を高めており、事故の確率が低い上に「灰流うらら」1枚程度では止まらない性能をしております。

ただし、「真炎王 ポニクス」を中心としてアドバンテージを稼ぐため、それを守るための「指名者」シリーズはフル投入されていますね。

サイドデッキ

【インフェルノイド】を睨む「アーティファクト‐ロンギヌス」、【粛声】【炎王】へ刺す「ドロール&ロックバード」と手札誘発でしっかりと各デッキへの対策を練っていることが分かります。

特徴的なのは「拮抗勝負」が多いこと、そして「魔封じの芳香」が多いこと。
「ライトニング・ストーム」「ハーピィの羽根帚」も採用率が高いため後攻での捲りが特に意識されていることが分かります。
「魔封じの芳香」は魔法カードで展開やアドバンテージ確保を行う【R-ACE】【インフェルノイド】などに非常に有効なため、先攻で引けたら安心できるカードでしょう。

【インフェルノイド】詳細分析

手札誘発

手札誘発の平均枚数は2.56枚、これと言って安定して採用されているカードもあまり無く、比較的「灰流うらら」が採用されているかな?程度となっております。

汎用カード

60枚デッキを構築し「隣の芝刈り」を採用しているケースが多く、サブギミックを採用しているケースも多く見られます。

特に人気なのが「ディアベルスター」、「インフェルノイド・デカトロン」へアクセスすることができるため非常に好相性です。

その他のカードとしては「簡易融合」の採用率がバツグンに高いです。
「インフェルノイド・イヴィル」という強力なカードを得たことにより初動として使うこともできる上、「沼地のドロゴン」を出すことで「インフェルノイド・デカトロン」を「エフェクト・ヴェーラー」「無限泡影」などから守ることが出来ます。

サイドデッキ

サイドデッキに特に採用されていたのは「レッド・リブート」、頭一つ抜けて採用率が高いです。
後攻を取りに行きたい【インフェルノイド】としては罠への対策は必須でしょう。

採用の傾向としては下手に先攻でやることを作るよりも後攻でどう制圧を捲って戦うか、先攻の相手をどれだけ抑制するかを意識したラインナップといったところでしょう。

【R-ACE】詳細分析

手札誘発

手札誘発の平均枚数は6.65枚、現在の【R-ACE】は手札誘発にあまり重きを置いていないようです。

「灰流うらら」と「増殖するG」を3枚ずつ入れて、あと1枚何か入れるかどうか。やはり人気なのは広く使える「無限泡影」ではありますが、採用率は他ともかなり僅差です。

汎用カード

「ディアベルスター」の採用率が100%となっており、「原罪宝-スネークアイ」まで駆使して「R-ACEハイドラント」へのアクセス性を高めるのがデフォルトとなっているのが表れています。

特徴的なのは「超融合」の採用率。
EXデッキにあまり依存しない【R-ACE】の性質からEXデッキの枠に余裕があり、メインデッキから「超融合」を採用できております。
チェーンを許さない除去となるため、【R-ACE】と戦う際は注意を払う必要のあるカードです。

サイドデッキ

サイドデッキによく採用されているカードとしては「ニビル」「アーティファクト‐ロンギヌス」「ドロール&ロックバード」が特に多いです。
相手に合わせた手札誘発をマッチ2戦目以降で入れ替え、盤石なデュエル進行を目指す現環境王者に相応しい風格の戦い方です。

サイドデッキの傾向としては後攻になった時にどんな手札誘発を打つか、どう捲りを行うかを主に考えて採用していることが伺えます。

本戦デッキレシピ-ベスト32

最後に、大会環境を勝ち残ったデッキ達を紹介します!
ベスト32
・【R-ACE】5
・【炎王】3
・【ラビュリンス】2
・【神碑】1
・【メタビート】1
・【ピュアリィ】1
・【60インフェルノイド】1
・【センチュリオン】1
・【60シャドール】

本戦デッキレシピ-ベスト16

ベスト16
・【スネークアイ】2
・【R-ACE】2
・【60インフェルノイド】1
・【烙印】1
・【粛声】1
・【炎王】1

本戦デッキレシピ-ベスト4

ベスト4
・【神碑】
・【R-ACE】

本戦デッキレシピ-優勝、準優勝

優勝
・【粛声】
準優勝
・【R-ACE】


最後に

いかがでしたでしょうか。
環境の変化、ET周りのルール変更と激動の2023年TCS17。
その熱気の一端でもお届けすることができたら幸いです。
データ集計に当たってご協力下さいました、TCS主催のTetsu様に感謝の意を表しつつ締めさせて頂きます。

以上、C.Bでした。
ここまで読んで頂き有難うございました!

もし記事に書いてない内容で、何か他にも知りたい情報があれば是非教えてください! 記事を更新してお答えしたり、今後の記事に盛り込んだりでお応えします!