電気でパワーは上がるのか?~その2~ (自作ホットイナズマを考える)

◆自作ホットイナズマの効果検証
ECUの中身はブラックボックスな
ので、わからないが下記の回路を装
着する事でパワーアップした要因を
考えてみよう。

画像1

Zenner Diodeは順方向
分を含めて16V程度から漏れ電流
が発生する20V耐圧を使用。ざっ
くり21V位が耐圧になる。

バッテリー電圧が12Vなので保護
回路としての動作を期待したもので
あったがZennerDiodeに
つけている抵抗値を変更しエンジン
の暖気時にレーシングを行った所、
抵抗値の乗数でエンジン音が変わる
事が確認された。負荷を重くする(
抵抗値を小さくする)とエンジン音
がノーマル状態に近づく現象が起き
た。

という事は抵抗が影響することから
コンデンサー(C)と抵抗(R)で
CRフィルター特性構成されたと想
定できる。という事はバッテリーの
電源ラインに何らかのノイズが乗っ
ておりCRフィルターで抑制する事
でノイズが除去されていると推定さ
れる。

ちょっと補足しておくとコンデンサ
ーに対して直列分の抵抗がないとい
われそうだが配線も十分抵抗になる
事はご理解いただきたい。

ノイズでECUの動作を阻害する事
が発生していたのか、電源ラインを
通して各部品の誤動作が発生してい
た可能性がでてくる。

想定されるノイズとしては16V程
度以上という事となる。ノイズはど
こから発生するのかという点につい
ては発生源はいろいろあるが、レー
ス専用車両なのでプラグの点火、イ
ンジェクターなどが考えられる。

CRフィルターってなに?って思う
方もいると思うので簡単に説明して
みる。詳しく知りたい方はCRフィ
ルターで検索してみると良い。まあ
電気回路を使っている方以外は必要
ないと思うが・・。さて前置きが長
くなっが、特定の周波数以上or以下
の周波数をカット(伝達させない)
する特性をもつ。オーディオなどで
特定の周波数を再生させないように
している事と同じである。

車両側の話に戻って、CRフィルタ
ーの特性によりノイズがカットされ
てインジェクターやプラグ点火等電
気回路全体への影響が自作ホットイ
ナズマにより緩和されて、パワーア
ップの効果につながったと思われる。

レース車両では電気部品点数も少な
いので自作ホットイナズマで効果が
出るかもしれないが、ECUを含め
て車両全体としての回路とフィルタ
ー特性をよく理解して回路の乗数を
組む必要があるので、一般的にはか
なり難しそうな感じがする。エンジ
ンの組み方、車両としてのボルトナ
ットの閉め方、ベアリングの交換、
オイルやグリスの管理などのほうが
効果が高いと考える。

参加レースのレギュレーションが許
されており(ルールに記載されてい
なければ使えるという判断もありだ
が((笑))少しでもパワーを上げた
いので自作ホットイナズマを使う手
もあるが、回路の乗数の合わせ込み
が必ず発生すると理解しておいたほ
うが良い。また、同じ車体でもエン
ジンのパワーのばらつきがあるよう
にECUもインピーダンス等バラツ
キはあるので同じ車体でも乗数が変
わってくる事は想定しておいたほう
が良い事となる。

じゃ最近の一般の車両はどうなのか
っていうと下記図のようにECUが
いっぱい搭載されている。プラグの
ような部品がノイズ出してしまった
り、携帯の電波がノイズになったり
もするので、最近では各ECUでノ
イズ対策が進んできている。よって
特定条件という前提条件は崩れてく
る。なのでホットイナズマの効果は
薄れる。

画像2

じゃ自作ホットイナズマってなにも
意味がないのか?というとそうでも
ないのかもしれない。
オーディオを気にする人は効果があ
るのかもしれない。私には音の違い
を認識できるとは思えないので・・
言葉があまりに曖昧で申し訳ないと
ころはお許しを・・。
理論的にはよくなりそうな気がする
という事である。

長くなってきたのでこの辺は次回に
でも・・。

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