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コミュニティ大会の行き着く先

初めまして、Game Tournament「REIGN」で代表をしているcawata-キャワタ-です!

この記事で初めて僕のことを知る方が多いと思うのでREIGNの紹介を簡単にしようと思います。REIGNの特徴は何と言っても圧倒的なタイトル数と開催数だと思っています。今までに大会を開催してきたゲームタイトルは11個(Shadowverse / デュエル・マスターズ プレイス / クラッシュ・ロワイヤル / ブロスタ / #コンパス / ポケモンユナイト / リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト / Apex Legends / レジェンド・オブ・ルーンテラ / リボルバーズエイト / メソロギア)を記録しています。開催数は2017年の活動開始以降で累計1,000回を超えています。

そんなREIGNでの活動を通して得た情報を今回はこみゅリポ Advent Calender 2021という企画の下でコミュニティ大会の目指す場所のパターンとして幾つか紹介してみようと思います。
既に色んな方が素敵な記事を出されていますので気になるものだけでもいいので覗いてみてください!

今年は共同主催や受託大会という新たな形で苦労することが多くありました。共同主催ではどちらが主導権を握るのかやそれぞれの仕事の割り振りを予め決めておくなど。一方、受託大会ではクライアントの意見を尊重しながら大会制作や運営を行っていくという新たな体験が出来ました。

そんな感じで今年も多くのことを経験させて頂いた訳ですが、熱意ある主催者の行動によって始まったコミュニティ大会のゴールって何だろう?ってふと思ってしまうんですね。今回はその疑問の回答に少しでも近づければと思い、筆を執らせて頂きました。

どこか別のところと一緒にやってみる

まずは共同主催大会という形についてです。基本的に主催大会ばかりを行う主催者にとっては新鮮なのかなと思います。お互いが持つ技術やノウハウを共有しながらそれぞれの得意な部分を補完し合うことで単独で主催するよりもいいものを作ることが出来ます。1+1=2です。シンプルですね。

海外チームとの共催「MS×REIGN CROSS CUP」

MS×REIGN CROSS CUP<決勝大会>

この大会は日本でコミュニティ大会を開催する我々Game Tournament「REIGN」と東南アジアを中心に海外で活躍するアマチュアチーム「ManaSurge」で協力して開催したShadowverseの国際交流大会になります。

中身も分かりやすく日本と海外それぞれで予選を行い、その上位者を決勝大会に招待するというものです。もちろん、日本予選をREIGNが行い、海外予選をManaSurgeが担当しています。配信も日本語配信と英語配信をそれぞれで用意しました。それまで日本コミュニティだけを相手にしていたこともあって凄く挑戦的な大会でしたが、かなり好評で嬉しかったです。

企業との共催「HEROES CLASSIC」

HEROES CLASSIC Apex Legends

こちらは今年3月に開催したApex Legends大会『HEROES CLASSIC』になります。Game Tournament「REIGN」を運営するコミュニティ団体Colorge(現在はGame Tournament「REIGN」運営チームに改称)と株式会社CS entertainmentの共同主催大会になります。今回ご一緒した株式会社CS entertainmentはプロeスポーツチーム「FOR7」「芝刈り機」のマネジメントを行っている会社になります。聞いたことある人多いかな?

この大会では企画を両者で行い、運営と配信をREIGNが、デザインをCS entertainmentが行うという形で分担しました。初のApex Legendsの大会でかなり緊張しましたね。


2つの大会を見てもらいましたが、どこかと共同主催で大会を行う場合は必ず役割を明確に分担しておくべきだと思います。今回で言うと「日本大会と海外大会」とか「運営・配信とデザイン」とかですね。合わせてその分担もなるべく均等になるようにしないといけないです。これは絶対ですね。
「いいですね!是非一緒にやりましょう!」みたいな感じでなんとなく話が進んでいる場合はすぐに分担したほうがいいです。嫌な思いします。

お仕事として大会を開催する

続いてはお仕事として大会を開催する所謂受託大会というやつです。クライアントに委託して頂いて大会の企画・運営や配信の制作などを行うというものですね。主催大会の規模が大きくなって企業の目に留まるようになるとこういう機会もあるかと思いますので知っておいて損は無いと思います。

ゲームマッチ主催クラロワ大会「クラロワゲームマッチ杯」

クラロワゲームマッチ杯

この大会は今年、株式会社カヤックの子会社になった株式会社ゲムトレが運営する「ゲムトレ」の姉妹サービス「ゲームマッチ」が主催するクラッシュ・ロワイヤルの大会になります。

ご縁があってこちらの大会の企画・運営や配信のキャスティングなどを行わせて頂きました。ゲームマッチとしてこの大会をやる目的であったり、この大会で何を成したいのかなどを事前に確認させて頂いた上で大会として出来ることを提案させて頂くみたいなことをしましたね。予算管理なども当然ですが、こちらで行っています。


REIGNでの受託大会の経験は多くないので事例もこれ1つになってしまいますが、ご了承ください。この大会を通して普段お仕事として大会制作をしている方の苦労が少しだけ知れた気がします。本当に凄い。

コミュニティ大会みたいな「やりたいからやる」のと受託大会みたいな「クライアントの希望に沿いながら実現する」のとでは訳が違いましたね。主催大会にスポンサーが入っていたりすると自分たち以外のためにという考え方はあると思うのですが、受託大会になるとそれ以上にこの考え方が強くなるので主催大会とは同じ大会開催でも全然違ったものでした。

他の大会の制作サポートをする

次は受託大会と近いところがあると思います。コミュニティ大会版受託大会みたいな(表現が正しいかは怪しい)。
同じコミュニティで活躍する主催者やインフルエンサーの方が開催する大会の制作をサポートするというのも立派な活躍の仕方だと思います。ある程度認知されている大会とかだと相手側から声がかかることもあると思うのでそういうときは積極的に受けてみてもいいのかなと思ってます。来るもの拒まず的な。

コミュニティの注目度が高い「2Pickレート杯」

第10期2Pickレート杯

Shadowverseには「Ratings for シャドウバース」というレートシステムがサードパーティ製のものがあります。こちらがレート期間終了後に上位者を集めた大会を開催しているのですが、それをやるのは2つあるうちのメインフォーマットだけなんですよね。そうでないもう1つのフォーマットはレートやって終わりになるなので大会が無い。そんなときに主催として手を挙げて大会を開催してくれる方がいたのでその方のサポートをさせて頂いているというのがこの大会になります。具体的には配信制作とクリエイティブサポートをしています。

この大会はとにかくコミュニティからの注目度が高いんですよね。レートは公式のコンテンツではないにしても多くのプレイヤーが利用していますし、僕らが行うメインフォーマットではないルールもそれなりに人口がいます。そんな人たちが注目する大会ですから普段細々とやってる主催大会とは違った緊張感が生まれますね。その分気合いも入っているので回を重ねるごとに配信もアップデートされています。お時間あるときにご覧ください!


制作サポートは主催者として「やりたいことを叶える」ための大会とは異なるので「他の主催者を応援する」気持ちが絶対必要になってきます。一緒に盛り上げているという自覚を持って取り組むことが一番かなと思います。

公式と一緒に盛り上げるために大会を開催する

ある程度活動を続けていると段々規模も大きくなってきていつかは公式(ゲームの開発元)の目に留まることもあると思います。そこから話が発展して公式の企画に参加するという例をご紹介します。

ワイリフ1周年記念祭の一環として開催「REIGN LoL:WR General SPECIAL」

REIGN LoL:WR General SPECIAL

これはリーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフトのサービスリリース1周年を記念して開催されたイベント「ワイリフ1周年記念祭」の一環として開催された『REIGN LoL:WR General SPECIAL』です。

今回、開発元のRiot Gamesとの間にトーナメントプラットフォーム「Adictor」が入って実現しています。とにかく指名してもらえたことが本当に嬉しかったですね。加えて賞金10万円を提供してもらえてその上で大会を開催するというのも貴重な体験でした。この金額を賞金にしたことがなかったですからね…

公式との貴重な交流機会「ブロスタメイト」

最後は少し大会から離れます。
ブロスタの公式が用意したプロジェクト「ブロスタメイト」というのがあります。これは日本でブロスタを盛り上げる人と、公式が一緒になってブロスタを広めていくというものです。なんとこのメンバーになることが出来たんですよね。

この活動の1つとして公式の方(中の人)と全体で通話をする機会があるのですが、そこで大会を積極的に開催してくれている例としてREIGNを紹介してもらえたりして嬉しかったです。知ってもらえてるということだけでも本当に有難いことです。


YouTubeなどで動画投稿や配信を行っている方たちは数字も外から見えやすく、影響力も大きいので公式との繋がりも多いですが、大会主催者が関わることが出来るのって珍しいことですよね。そんな数少ない機会を貰えたことは本当に嬉しいですし、これからの活動のモチベーションにもなりますね。

終わりに

という感じで色んな例を紹介させて頂きましたが「自分はこうなりたい!」と思えるものはありましたでしょうか。

コミュニティ大会の主催者は「自分がいるコミュニティが盛り上がればそれでいい」と思っていてあまり多くは求めない人が多いイメージですが、楽しく続けるためにいつもと違うことをしてみるというのはとても有効だと思います。それに公式と一緒に企画が出来るというのは一人のプレイヤーとしてもとても嬉しいことのはずです。目標の一つとして掲げてみてはいかがでしょうか。

コミュニティ大会を始める人の中には将来仕事として大会制作をやりたいという方もいると思います。「eスポーツ業界の前線に立って活躍できるような人になりたい」、だからその準備段階として活動してみるという感じでね。そういう方や一つの事業としてやり始める方にとっては受託大会を行ったりするのがゴールというか通過点になるのかなと思います。

コミュニティ大会と一口に言っても趣味で行ってるものから仕事なんじゃないかっていう感じのものまで色々あるので一概にこうしたほうがいいというのは無いと思いますが、何にせよ楽しく続けることが大事になってくると思うのでその気持ちを忘れずに頑張っていきましょう。

皆さんのコミュニティ活動が楽しく長く続くいいものになりますように。


さてこみゅリポ Advent Calendar 19日目はヒット記事「大会の主催を細く長く続けるために」の著者である合気さんです。今回はどんな内容なのか今からとても楽しみですね!

では。

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