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#10 抗がん剤治療1-3 なんか岡田斗司夫さんの宣伝みたいになっちゃった^^;(現実逃避)

3日目に朝からシャワー。
首に針がぶっ刺さっているので、そのあたりをカバーしてもらい入浴。元々長風呂タイプじゃないし、湯船もどっちでもいいので広いお風呂にちょっと満足。

そして抗がん剤。
うん。
やっぱりちょっとしんどい。
吐き気が出てきている。
でもまだ、警戒したほどではない。
寝てないといけないほどではない。

まだ白血球が下がるとかそういうことはもう少し後のことらしい。
この部屋はにぎやかだ。
それはいい声ばかりではないが、悪い声ばかりでもない。

看護師さんとのコミュニケーションもいろいろで、世間話をしてくれる人もいれば、てきぱきと業務のみ遂行する人もいる。

どうですか、変わりないですか?

抗がん剤を扱うときは看護師さんも防護をしている。
間違って皮膚につくとやばいらしい。
あらためて、きつい薬を体内に入れているんだなと思う。
この奇妙な非日常は何なんだろう?

僕は今、自覚症状のない、そして将来体をむしばむことになるであろうそれを治療している。
そのために、健康ではない状態になっている。

そこだけ切り抜けば、
健康な僕は、病院にわざわざ病気になりに来ている。
そんな僕を皆さんが一生懸命治療してくれる。

ハラリが書いていたホモデウスとはこういう事を云うのではないとは思うけ
ど、でもこれってやっぱり、かなり異常な領域に人類の社会は到達しつつあるのだなーと思う。人類そのものは大して変わってないですけどね、この社会はほんまにえらいこっちゃになってきています。

ホモデウスについてはいい要約がノートにあったので、気になる人は見てみてください。大きな字だけザーッとみると、だいたい何書いているかわかりますw


こういうすごい社会システムがあって、いわば庶民が、とても高度な医療の恩恵を受けている。
そのために国民皆保険制度がある。

150年前に黒船におののいていた時は、黒船側でさえこんな未来は予想だにしていなかっただろう。
こんなすごい社会システムの中にいながら、50年も生きてきて当事者にならないとピンとこないのも情けない。

それが、人生100年といわれるものの礎に、いや、文字通りの礎ですよね、それを実現する強固な礎になっていている。

ふと、もったいないと思ったりもしてしまう。
僕はこんなにすごいものを受けるほど頑張っちゃいないし、役にも立っていない。もちろんそういう趣旨の制度じゃないので、そう考える必要はないのだけど。

都市に人口集中すべきだったのかな?

僕が住んでいるエリアは関西の人口の多いエリアなので、ちょっと足を延ばせば高度な医療機関がいっぱいあるエリアではあるんです。
これもまた、都会のメリットですよね。
都市への人口集中に対する認識も考え直さないといけないかもしれない。

こんなものを選択肢をもって享受できるなら、人口は都市に集中させた方がいいのかもしれませんね。と言っても今みたいに過度に密集するのではなく、車で1時間くらいのエリアにうまく分散して都市を形成していけばいいのでは。
どうせ人口減るんですし、過疎は受け入れていくべしなんでしょうね。

スマートシティとかもっと積極的にやるべきなのかもしれない。
すでにぽつんと一軒家は、テレビのネタになるくらいに希少になっていって、そういう時代変化を受け入れるべきなのかもしれない。

僕は今、このノートを病院内にあるコンビニでかったホットコーヒーを飲みながらベットの上で書いています。

こんなすごいシステムを僕は、僕の治療のために利用しているんです。
治療をしながら、コーヒーを飲みながら、パソコンでノートを書いているんです。

これは多分、わずか数十年前なら特権階級でもありえなかったことを、僕は享受している。医療以外の技術の進歩もあるし、価値観の変化もある。
技術の進歩のほかに、個人の権利の高騰も手伝っていると思う。

個人の権利は近年、右肩上がりに伸び続けている。
多様な社会とかなんとか、まだまだ勢いは衰えそうにない。

僕がベットの上でコーヒーを飲みながらパソコンをする権利は、技術的にも倫理的にも保障されている。
冷静に考えると、本当に化け物のような社会になってきている。
50年前の感覚で今の日本に転生したら、この未来に頭がついて行かないのではないだろうか?

あの頃の、道端でタバコを吸う自由と、今僕が病院でパソコンをしている自由は、多分ですが、本質的な意味で全く意味の違う自由だと思う。そういう変化を社会は突き進んできた。今も絶賛行進中です。この先にある自由は後者の自由。
それは、システムの一部になることでの得られる自由ですよね。
今や日常生活をしながらみんなでさりげなくシステムからの逸脱者を監視している。
すぐに記録し、データ化し、社会で共有する。
僕が病院でパソコンが出来ているのは、それ以外の諸般のルールに従っているからで、かつてのおっさんが道端に捨てたタバコを靴の裏で火を消す「マナー」とは次元が違う。

この清潔で理性的な病室は、ルールの内側にだけ提供されるシステムで、そう言う制約付きの自由が生活の全部に広がっていくのをどうせ僕らは止めることが出来ない。止める必要もないし、もうそれに乗っかるしかないし、乗っかる方が断然楽しいことになる。

このあたりの理屈の下地になっている考え方は、僕が敬愛してやまないサイコパス、岡田斗司夫さんのホワイト革命の話をみていただくとわかりやすいと思います。


僕は岡田さんがこういうことをけたけた笑いながら話をするのが大好きで、僕のバイブル(笑)です。
本は読んだことないけどww


現実逃避終了

なんか岡田さんの宣伝みたいになってきた。

なんて、妙な理屈をこねても現実は変わらないんですよねー!

仕事がはかどる、病院は最高のコワーキングスペースだとか言っていますが、ひとつだけはかどらない仕事があります。
それは、自分の事業のプロモーションを考える、という超重要問題。
小学生レベルの原稿しか書けない。。。

なんで自分のことはこんなに難しいのか。。。

と言いつつ、今日も保留。
でも、明日はリミットなんです。
明日までに形にしないと、ひとつプレゼンのタイミングを逃してしまう。
ぐぬぬ。。。

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CavyCraft(佐々木堅次)
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