#1 タマタマちゃんに異変が・・・
始まり
あれ?
今、手に何か当たったぞ。
最初に感じた違和感はそんな感じでした。
おトイレだったかお風呂だったか忘れましたが、偶然手にあたった感触がおかしかった。固い何かが当たった。
そんなとこに、そんな固いもんあったっけ?
あそこはやわかい感じじゃなかったっけ?
おそるおそる確かめてみる。
明らかに硬い。
左側に比べて、右側が明らかに。。。
これは。。。
というわけでググってみました。
そういえば、西郷さんのおふぐりさんも病をわずわっていたとか。
おっきくなって邪魔になるほどだったとか。
そういうたぐいのやつなのか?
それは嫌だな。
と、最初はそれくらいに思ってました。
ネットで見てみると医者に行けと。
まぁ、そりゃそうですよね。そうとしか書きようがないですよね。
色々な可能性はあるけど、診てもらわにゃわからんですもんね。
なかなか終わらない今年の夏の終わりころ。
ようやく30度を切る日がちらほら出てきたころだったと思います。
ぬくぬく
さて、もう私、50過ぎました。
こういう時の対処法はわかっています。
出来るだけ速やかに病院へ。
それしかありません。
どんだけ考えても、それが最適解。
それしかい。
いつやるの?
いまでしょ。
まさにそんなイージー案件。
ただ行けばいい。
でもなー。
行かないんですよねー。
これって泌尿器なの?
ふぐりちゃんは泌尿器なの?
最初から大きな病院に行くべき?
お医者さん、変なジジィだったらどうしよう。
いや、おねぇさんだったらどうしよう。
わけのわからんことを考えて、ちょっと保留。
今日も保留。
そうこうしているうちに、忙しいことも発生する。
保留!
保留!!
ざわっ
そんな僕に、ついにふぐりちゃんが反乱を起こします。
でっかくなっちゃった!
もうマギー司郎ばりにです。
あ、史郎は師匠の方ですね。マギー審司ですね。
もうまさにこんな感じ
右のタマタマちゃんが、急にでっかくなり出したのでした。
急なんですよね。じわじわっとおっきくなっていたのかもしれませんが、ある日を境に一気に成長を始めました。
もう保留は無理です。
ついに重い腰を上げ、ネットを調べました!
泌尿器で検索すると結構性病が出てくるので、これは得手不得手があるかもと思い、この症状について書いているホームページのある町医者を探すことに。この段階で僕はまだがんの可能性多少は覚悟していましたが、でもそんなひどい事にはならんだろうくらいに思ってました。
もう半世紀も生きたしね。
いろいろ起きてもおかしくないよね。
そして、開業して間もないけど、しっかりホームページを作っている町医者を発見。グーグルのレビューも悪くないのでそこを受信することに。
決めたのが週末だったので、週が明けての受診となりました。
いやー、ホームページ大事ですね。
僕が思いのほか、ホームページを重視していました。
ホームページ屋さんなだけに色々見えちゃうんですよね。
さて、ここで知人を頼るという選択肢もあったのですが、なかなかそれが苦手なんです。理由はいろいろあるのですが、僕の性格によるとしか言いようがありません。僕は、不確定要素が多い段階では相談できない病なんです。選択肢が見えるまでは人に相談できないんです。なんなら全部試したい。ダメもいいも。全部。
そこにダメの選択肢が含まれるのが僕の恐ろしいところでして。
その性格がうまくいくのが、仕事の上では色々細部まで知識を深く求めるという事がノンストレスでできます。というかむしろそれが欲求です。
でも、日常生活ではだめなことが多い。
今回、本当に不幸中の幸いだったのが、僕のこのクソな思考回路をショート挿すに十分に急にでっかくなったことです。
本当にむくむく。
昨日よりも今日。
今日より明日。
だーかーら
だから今日より 明日より 愛が欲しい♪
じゃないけど、そんな感じで僕をビビらせてくれたから、
それでも比較的早く動けた。
僕の性格上、もう少し自覚症状がなければもっと保留をしていた。
そして、先のネタバレになりますが、僕は今抗がん剤治療をしているという事は、いくらかは転移をしているという事です。
つまり、もっと重大なステージに突入していた可能性が高い。
本当に、分るところで助かった。
さすがに、これはラッキーだったと思わざるを得ない。
生かされたと思った。
ちょっと変な言い方ですが、
僕は今ものすごくポジティブになってるんです。
そんなわけで、ネットで受信予約。
しようと思ったら当日予約しかできないようで、事前問診票だけ送って、週明け朝一にネット予約して、いよいよ受診です。
まぁ、受診の日はジェットコースターのような一日になりました。
つづく。