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#8 抗がん剤治療

戻ってきました。
病院に。

この日は電車出来ました。
幸いにも傷のほうは順調で、電車に乗れるくらいには回復しました。

今回はキャリーバッグにいろいろ詰め込みました。
一番順調でも10日は連続となります。
着替えはレンタルパジャマがあるので、下着だけですが、後は仕事セット。

特に重要なのがコンセント!
今回はタップを一つ、USBハブを一つ持ってきた。
ちょっと重たいので、持ち上げると少しお腹が痛い。

速足では歩けないのでゆっくり。
朝のラッシュアワーで人が多い。

さわやかな朝。
気分は晴れやか、とは言えない。
さすがに、気が重い。
油断するとため息が出そうになる。

まぁ、これから副作用で気分が悪くなるのが確定なのだからさすがにウキウキできないというのもあるが、なにより、点滴針を入れるというのが嫌だった。

そこかい!
って思われるかもしれませんが、これが一番憂鬱でした。

先生の説明によると、喉のあたりから心臓のあたりまで入れるらしい。

こえーーーーーーー!

想像すると怖くなってくる。

ただでさえ注射苦手なのですが、こわすぎる。

本当に気が重くなる。


病院に着くとお約束で、まずはコロナ検査から。
鼻をぐりぐり。これも嫌いだ。
ロビーで結果を待つ。
一般の人と一緒にロビーで待つのに、検査のところだけ囲っていていても意味ないんじゃね?
とひそかに思いつつ、今回も陰性の連絡を受ける。
そして病棟へ。
今回は平熱で一発パス!

病室は今回も大部屋。
今回は、窓際をあててくれた。
しばし、ここが僕の拠点となる。

窓際なのはちょっとうれしかった。


針を入れる

早速パソコンを広げてノマドの準備。
そうこうしているうちに、さっそく針を入れることになった。

こえーーーー。

そして、不安的中。

はい、また痛い思いしました!

腕に点滴針をつけるのと違って、首のやつは中に管を通すらしい。
いや、もう、説明を書いているだけで気持ち悪いのですが、ぷすっとさしてオッケーというわけじゃない。

一旦処置する部屋に移って、処置台に寝る。
そして何やら準備が始まる。
いや、思ったいっぱい準備している。

消毒まではいい。
あれ、麻酔するの?

思った以上に大事だったようで時間がかかる。
そして、また、あの、痛いんですけど。

なんかぐいぐいしている。
何しているの?

「メス」

メス――――――っ!
今、メスっつった?
聞き間違えか?

まだっすか?
僕は何をくっつけられているんですか?

まだっすか?

まだっすか?

まだっすか?


止まない雨はない。
明けない夜はない。
いつかは終わる。
いやな汗をひととおりかいて、ようやく終わった。

これ、あと2回するんですか?

はぁ。。。。


抗がん剤

僕がするのはBEP療法というやつだそうです。
3種類の抗がん剤を入れます。
プレオマイシン、エトポシド、シスプラチンです。

これを大量の水と共に最初の5日間連続でいれて、その後週一回ずつ。
3週ワンセットで、これを繰り返す。
あ、あと、吐き気止めも入れます
というものです。

副作用は徐々に出てくるものらしく、入れてすぐどうこうという事はないようです。おしっこがちゃんと出てるか確認するので、毎回おしっこをはかります。

というわけで点滴ライフスタート!

水と抗がん剤、点滴袋を二つぶらさげて、心電図つけて。

まずはそういう状態になりました。

もうこうなると、動き回ることはできません。

じゃ、仕事すっか。

初日は無難にすぎていく

結局この日はそれほどひどい副作用は出ませんでした。
ただ、すこーし吐き気が。
すこーしだるさが。
という感じで、パキパキ仕事できました。

ご飯もおいしくいただいて、まずは順調なスタート。

針が入っているとか怖いのであまり考えないようにして、仕事をして、夜が更けていく。

夜中にも点滴を交換するし、4時間以内にトイレ行かないといけない。
管がクビに刺さっているので、いつもみたいに寝返りも打てない。

僕はうつぶせ寝もけっこう好きなんです。
なので普段は上向いたり、下向いたりするわけです。

点滴の管付きだとそれが出来ないので、じっと上を向いている。
それが幸いしてか、おしっこタイムには目が覚めるので夜中におトイレ。
けっこういっぱいでます。
点滴でガンガン水分入れているので当然か。

とりあえず、その日にやるべきことはだいたい完了できたし、おおよそうまくいったのではないでしょうか。

これなら大丈夫か。
そう思えるスタートでした。

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CavyCraft(佐々木堅次)
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