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これって、西野さんのオンラインサロンのことですな。

読み進めながら感想日記です。
第3章「日々の生活の政治:デザイン行動主義と変化のある常態」

ウーバーの話が出てきました。
ここでは海外の自動車の乗り合いの方ですが。
プラットフォームのオーナーの支配力が強いので、この本のテーマで扱っている問題とは違う方向に向かっていると。

これは日本のウーバーイーツに感じていることですが、確かコンセプトでは、空き時間のシェア、のようなことだったと思います。でも実際に起きているのは物流の雇用形態の変化ですよね。

これは多分、望んでいない結果なんです。
カーシェアとか、空き時間のシェアとか、アイデアが出たときのそれは助け合いの色彩が強かったはずなのに、いつの間にか単なるお仕事になってしまっている。そしてプラットフォームは儲かる。

確かに、社会の課題を解決はしている。解決しているからこそ需要があって、発展はしている。それ自体を否定しないけど、この本で扱う内容とは違うというわけです。

ウーバーイーツに対してモヤモヤしていたことが少し晴れました。

あれは、違う話なんだと。

むしろ、西野さんのオンラインサロンがまさにこれで、コミュニティーの形を変えながら、様々なつながりが生まれつつある。
プラットフォーム側は搾取しないし、メンバー同士のつながりには基本ノータッチ。でも、万全かといえばそうではない。やはり大きいくくりなので、ひとりひとりには対応できない。もちろんそういう趣旨ではないので、それでいい。

強くて、情熱的で、闘争的なコラボレーションを頼りにした提起はいつも必要であり、これからも求められるだろう。だが、大きなスケールの社会変化は、出入りがしやすくまだらで、そして軽い助け合いの機会があるところのみ起きる。そこでは誰もが自身に適した場を見つけることができるのである。(P156)

このあたり、西野さんのオンラインサロンをイメージでたので、わりかしリアルに想像できた。

強くて、情熱的で、闘争的なコラボレーションを起こしつつ、出入りがしやすく、軽い助け合いができるコミュニティって、まさにですよね。

多分、ああいった規模感だけではなく、大小さまざまなコミュニティが入り混じっていく社会が、多様な社会なのだと思う。

そういうのが幾層にも重なって、多様な社会は形作られていくに違いない。それぞれは流動的で、常に形を変え続けている。

ぼくたちはさまざまなデザイン行動を張りめぐらした網目を作り、そこでは違ったスケールに基づいた違った方法で動く活動が用意されている必要がある。このすべてが一緒になって、民主主義の新しい姿としてみることができる。もっと正確な表現をとれば、参加型民主主義の新しい派生効果と言える。

ちょっとワクワクしますよね。

というわけで、ようやく第3章までおわりました。
つぎは第4章突入です。

毎度写真はunsplashです。


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CavyCraft(佐々木堅次)
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