液状って素敵かも!
わての頭では読むのに時間がかかるうえに、十分理解できていないと思われます。という前提で、なんとか第一章「軽いコミュニティ:液状的世界における社会形態」の「流動性」まで読んだ。
まず、固形とか液状とかいうワードが初めてなのですが、これを知りたかったと思った。何年も前から議論されていたことらしいですが、おそらく課題意識がない頃の僕には気になることすらできなかったのだと思う。
小さなコミュニティが生まれては消え、再編され、再生され、という事がすごく早いペースで行われている。持続可能性を考えるうえで、社会の合意形成をどう考えるかがミソだとは思っていたのですが、僕はこの状況をネガティブにとらえていた。
でも、その考えは間違っていた。
これこそ、可能性そのものだったとは!
まさに
かつてのタイプのコミュニティが持っていた社会慣習の統率力は減退してきている。長く続いた強い絆は消滅しつつある。そして、軽い変幻自在なソーシャルネットワークが出現しつつある。これらの変化に多くの人は不安を持っている。
です。
たとえば、伝統とか、古き良きとか、そういうことを「保全」しようとしても、かつてのタイプのコミュニティはもう存在しない。そこに変幻自在なコミュニティがかかわっても、今日はよくても明日はどうなのよ?
だって、変幻自在なんですよ。
消えてなくなることだってあるだろうし、だれも管理しなくなったビオトープみたいに、そんなこともあったなってことになるかもしれない。
でも、この本では、その液状のほうがかつてより良いに違いないと言ってくれる。これは、希望だ。
そのひとつとして、こういった変革はトップダウンではなくボトムアップでなくてはならないとい話。これって、簡単な話じゃないけど、今の時代だからできることだと思う。
コミュニケーション手段が変わって、異なるコミュニティが同時多発的に連携したり、状況に合わせて形態を変えたり、地域に合わせてカスタマイズしたり、今の時代じゃないとできない話。
デザインについてもそう。
僕は多分、デザインについてのコミュニティに関わっていけばいい。それはデザイナーというのではなく、だれもが持っているデザイン能力について。
ちょっと、わくわくすっぞ。
※この記事はこの本を読んでいくシリーズです。