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Ⅳ号人型重機ワンポイント改造のススメ

 みなさんこんにちは。キャビコ広報担当Nです。

 今回はキャビコ2番目のプラキットである「1/35 Ⅳ号人型重機」を少しだけ改造してよりカッコ良く仕上げる方法をお届けします。

 担当Nも久しぶりにこのキットを組み立てたのですが、メインとなるランナーは3枚しか無いんですね。

Ⅳ号人型重機のPSランナー
2022年のリニューアルでランナーの成形色がダークイエローに変更された

 そのうち手足のBランナーは同じものが2枚入っているので、金型は2型だけです。プラキットの開発は「いかに金型数を抑えるか」との戦いでもあるので、その意味ではとても優秀なキットですね。

2017年12月の開発初期段階の3D出力サンプル

 とはいえ開発したのは7年以上前ですから、今見ると「ここはこうしておけば良かったかな?」というところが無いわけでもありません。ならばそこは自分で改造してしまおうと言うことで、今回はいくつか手を入れてみました。

 まずは膝の関節です。ここには2㎜穴のポリパーツ(PE2)を嵌め込むのですが、力任せに入れようとするとポリパーツが変形してしまいます。

そこでパーツの裏側からリューターを当てて、穴を少しだけ大きくします。

ポリパーツが無理なく入る程度に穴を広げる
(広げすぎると緩くなってしまうので注意)

さらにパーツのエッジを斜めに削って、合わせ目をモールドとして活かすようにします。

削るのは膝関節の丸い部分のみ
こうすると合わせ目をモールドとして活かすことができる

 続いて足首の関節も手を入れてみました。

まずはボールジョイントのカバーをしっかりと接着します
(ここは特に重要!)

足首のボールジョイントは上下ともポリパーツ製なので、これを覆うカバーが脚側に固定されることでボールジョイントが上手く機能してくれるようになります。その上でボールジョイントカバーの縁を斜めに削って、足首パーツと干渉しないようにします。

左がボールジョイントカバーを削り込んだ状態

数値上では僅かですが、こうすることでよりカッコ良いポージングが出来るようになります。

 次に、排気管(パーツNo.B40)を開口します。

開口には2.2㎜径のピンバイスを使用

 肘関節についても、膝関節と同様に合わせ目をモールドとして活用します。

パーツNo.B3、B4の縁を斜めに削る

なお、腕を組み立てる際にはパーツNo.B5とB6をB12の奥までしっかりと入れ込むようにしてください。

しっかりと組むことで肘のモールドがより映えるようになります

また、前腕と肘に付くカバーは薄い金属製という設定なので、縁を削ってそれらしく見せるようにします。

腕部の設定画
(イラスト:カネコツ)
パーツNo.B14の縁の内側をリューターで削る
B13も同様に

さらに、指関節にモールドを追加すると情報量が格段にアップするのでオススメです。

デザインナイフなどで指の節をモールドする

腕に覚えのある方は握り手を平手に改造してみても良いでしょう。

各指を節ごとに切り離して
角度を変えて再接着
接着にはゼリー状瞬間接着剤を使うと便利

 ライフルの銃口も開口しておくとリアリティが増しますね。

銃口の先端にデザインナイフを当てて回転させる
銃身を折らないよう慎重に
上手くできました

 これで気になるポイントは全て手を入れました。あとはひと通り組み立てたら完成です。

左が改造したもの
右の素組みと比較して足首の可動範囲が広がったことで、より踏ん張った感じに立たせられるようになった
左手が平手になったことでライフルを支えるポーズも自然に

細部の情報量が上がることで全体に引き締まった印象になったと思います。ポーズの幅も広がりますので、みなさんもぜひチャレンジしてみてください。
 ここから塗装を施して仕上げていくわけですが、それはまた別の機会にお届けしたいと思います。

 それはまた来週お会いしましょう。担当Nでした。

©︎NZ INDUSTRIAL

使用キット:1/35 Ⅳ号人型重機 [後期生産仕様]Riesen-Panzer Ⅳ [Dark Yellow]








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