Ⅲ号人型重機のテストショットを組んでみました
皆様こんにちは、キャビコ広報担当のNです。
今回は先日の静岡ホビーショーで展示したⅢ号人型重機「Riesen Panzer Ⅲ」(リーゼンパンツァードライ)のテストショットをご紹介させていただきます。さてこのキット、キャビコにしては珍しくチョイプラではありません。キャビコと言えばチョイプラ。手のひらサイズの小さいプラキットを作っているメーカーだと思われがちですが、何気に大きめのキットも作っています。因みに大きさはこれくらい。
全高約14㎝。あ、因みにこの人型重機は全高5メートル弱の設定なので、スケール的には1/35になります。もちろん各部の関節は可動します。可動部にはポリパーツが使われているので、ストレスなくポーズをとらせることが出来ます。
肩と手首の可動箇所が多いので、両手で銃を構えるポーズも問題なく出来ちゃいます。
さらにつま先に関節があることにより、片膝を着いたポーズも自然に決まります。
でも担当Nの一番のお気に入りポイントはココ。膝関節のディテールです。
このたくさん穴の開いた部分ですが、実はこれ肉抜き穴の機能を持たせているんです。ちょっとマニアックな話になりますが、プラモデルの樹脂は成形されたあと必ず収縮します。その際に「ヒケ」が発生することがあります。それは厚みのあるパーツほど顕著で、時にはパーツの表面にエクボが出来てしまうことも。この膝関節のパーツも割と厚みがあるので設計段階からそれが懸念されていました。そこで元デザインでは単なる丸モールドだったものをより深い穴に変更することで、肉抜き穴の機能も持たせることにしたのです。ある意味機能に裏付けされたディテールと言えます。
全体としてはこんな感じ。ぱっと見で「カッコイイー!」ってなるデザインではありませんが、何となく機能的で「動きそう」な感じではありますよね。機能的と言えばこのキット、パーツ分割もなかなか合理的に考えられています。特に足首の関節はポリパーツを差し込んだ上からリング状の部品をはめることで確実な可動と強度が確保できるように設計されています。
動画で観てもらうと分かる通り、各パーツも大きめで基本的に左右合わせなので割とテンポよく組み立てることが出来ます。作っていてすぐ形になるのはやっぱり気持ちいいですよね。この辺の塩梅はいかにもプラモ好きが創ったキットだなーと感じるところです。
さて長々と書いてきましたが、今のところ今年(2021年)の秋発売を目指して、各部の調整を行っております。価格や成形色などの詳細が確定次第、またこのブログでお伝えさせていただきます。
それではまた来週お会いしましょう。担当Nでした。