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オイ、遅ればせながら2022のベストとかやってみるか???

ベスト音源

もう既にベスト音源はマイリストで作っているのでそっちをまずご参照ください。補足としてこの中から特に2022年聴いたなーってやつを紹介していきますわよ。


OMSB - ALONE

特にガチハマりしたアルバムの一つはOMSBのAloneで、OMSB氏の持ってるバックグラウンドからくる他者と自分のコンプレックスや、自分自身の社会や世界の中での立ち位置や葛藤などが全編にわたって赤裸々にリリックに盛り込まれています。

OMSB氏の事を歌っているのにだれもがおそらく同じような疎外感だったり孤独感とか己の感情と戦っていて、だからこそ多くのaloneたちに突き刺さるアルバムになってるのではないでしょうか。
アタシのお気に入りソングはMVにもなっている『大衆』

最初のバースがリリックを書いている現在で始まって、OMSB氏の過去をリワインドと宣言して振り返っていくような進めかたがスゴイ劇的で歌詞の後半は現在と過去が入り混じってOMSBって言う人間の像が耳を伝って脳みそに浮かぶような。

トラックも生音っぽくてすごい優しい音でジャズから波及してヒップにハマった自分としては、好みのトラックでした。この曲だけバンドセットとかでライブでやってほしいくらい。

映像もルックスがかっこよくてスゴイ大好きなOMSB氏がだんだん大衆に埋もれていく冒頭の数秒間が大衆って曲を数秒で印象として表しているシーンとかが素敵すぎますね。

Ebi Soda - Honk If You're Sad

2022年は、、、というよりはコロナ期入ってぐらいからもうそうだったんだけどかなりUKジャズを掘った数年間だった。現代ジャズのシーンの中でマジで面白い。
特にお気に入りだったのがEbi Sodaですね。インターネッツな雰囲気のバンド名に反してサイケなジャズ。スゲーいい。死ぬほど聴いたんよ。

UKジャズ雑ガタリになっちゃうんだけどUKジャズのポジションというか面白さのルーツが日本にとってのロックなんかと一緒でイギリスの人たちからしたらジャズっていうのはアメリカの音楽であっていわば”洋楽”の様なものなんだよね。
日本からロックが波及してあっちでも受け入れられるようなニュータイプが生まれた事例があってメルトバナナとかボアダムスはその例だと思うんだけど、それの国全体上げてのシーンとして出来上がっててすごい沢山の面白いアーティストが生まれてるのが良い。
UKのジャズの雑ガタリな大まかな特徴はUKにもともとあったクラブミュージックとの合体系が多いことかな。アメリカのジャズが行きつくところまで行ってクロスオーバー時代になったのに対して、UKはハナからクロスオーバーしてるみたいな。そういう面白さがサウンド面からも出てる。
あとだからなのか、DJとかも出来たりミックステープ音源出してるドラマーとかもいたりとにかくマルチプレイヤーがおおいのも特徴な気がする。
ebi sodaはそんなUKジャズの面白さ、ファニーさを前面にサウンドから感じられると思います。UKジャズの中でも変わり種の部類なんだけどだからこそ。チックコリアとか好きな人にオススメかも。

柴田聡子 - ぼちぼち銀河

柴田聡子はかなり初期だとおもうんだけどハードコアパンクのイベントとかのブッキングとかにいたりして、パワフルでキュートな歌うたう人だなって印象だったんだよね。あんまり歌の人をアタシは聴かなくてジャズとかノイズとかハードコアとか文学とかロジカルよりフィジカルな音楽ばっかり好きだったから存在は見たいイベントの対バンとかにいて知ってたけどちゃんと掘ってなかったんですよね。

んで、なんか今回の新譜はなんだか様子が違うというかジャケも素敵だしスゴイきになっちゃって聴いてみたらドはまり。
自分が知ってた初期(カープファンのあの子とかを聴いてたぐらい)のキュートで毒っけが混じってる歌詞と透明感とパワフルを兼ね備える素敵な声による歌唱が乗っかるな感じ磨きがかかって、可愛らしさに少女的なかわいらしさというより大人の出す色気とか茶目っ気みたいなかわいらしさからくる奥行を歌詞から感じてとても良かった。

あと、初夏に北海道旅行に行ったんだけど「雑感」とか「旅行」って曲がすごい旅行っぽいというか旅っぽい感じの歌詞で自分の個人的な感情ともリンクしてめっちゃ聴いた。

sophie meiers - "collar"

ここまではアルバム単位で紹介してたけど、こっちはシングル。
sophie meiersさんは2016年ごろから流行してるベッドルームポップに数えられるアーティストではあるんだけど、もともとそのジャンルにアタシがハマって一番声が好きだったからハマったって感じ。
2021年になってからこの曲を含めてちょいちょいシングルをリリースしてるんだけど2021年からの作風がこれまでのチルウェーブとかベッドルームポップの流れを汲む音作りに加えてどことなくニルヴァーナをはじめとする90年代のオルタナ、グランジロックみたいなざらついた気だるい感じの歌い方とか音作りをするようになって、新しいアプローチだしスゴイsophie meiersさんの声質とマッチしててスゴイハマった。
2022年にはこの曲の他にもう3曲シングル曲にくわえてニルバーナのsomething in the wayのカヴァーもリリースしている。love…….
特にこれがリリースされた1月から3月頭までのマジで寒くて鬱になる期間に聴きまくった……。2023年はこいつらシングルをまとめてこのグランジなベッドルームポップ路線のアルバムも出してほしいな…。

DOMI & JD BECK - not tight

アタシはこの方たちがインスタグラムとかでMF DOOMのトラックをアレンジ演奏してる投稿をしまくってた頃からファンで、サンダーキャットのadult swim(カートゥーンネットワークの大人向け枠)でのライブで客演してたり、とスゴイ音源デビューを待ちわびてたアーティストだったのでスゴイうれしいです。
超絶技巧とかバカテクとか言われるんですけど、それよりかMFDOoMのアレンジしてた時から思ってたんですけど作曲センスというかアレンジ力があるんですよね、ワンフレーズワンフレーズがスゴイ耳馴染みがよくて、それでいて流動的でもあるというかZ世代のジャズってマジでこれですねみたいなね。アタシの御託はいいのでとりあえず聴いてください。

あと、このアルバムは新人のデビューアルバムにしては豪華すぎる客演アーティストも注目です!マジで大型新人ってこういう天才に愛される天才というかこういう人たちの事を言うんだろうなっておもいました。

Jerry Paper - Free Time

アタシがJerry Paper氏を知ったのはストーンスローレコードから出すようになってからで、そこからホントにこの方の音楽、ちょっとナードっぽくて愛嬌があってノージェンダーなルックスが好きすぎてずっと追っかけてて。
実はあたしは音楽をやったりやらなかったりしてるんですけど、一番「あたしはこういう音楽がしたい」って思わせてくれる人です。BIG LOVE…。
特にこの新譜のjust say play っ曲がloveなのできいてくださいめしPVもso cute……。

Toro y Moi - MAHAL

toro y moiの新譜から貼ったyoutubeは特に好きで聴いてた曲Toro y Moi - Magazine feat. Salami Rose Joe Louisです。
なんでこの曲かといえば客演アーティストのサラミさんです。
ホントにこの人の事が大好きで、さっき書いたジェリーペーパーさんに並んでこういう音楽を僕はやりたいんだよ!!っていうアーティストの代表デス。
トロイモイよりサラミさんの話ばかりになってしまって恐縮なんですけど、サラミさんはアタシが大好きなSF作家のレイブラッドベリの世界を音楽の魔法で現実世界に召喚したみたいな音楽を作るんですよね。BIG LOVE

おわり

この記事内でベスト音源の他にベスト見てよかったライブたちとか、ベスト見に行った映画とかやろうと思ったけども思ったよりボリューミーになったので、こんかいはここまでにして次回別記事で2022年ベストな○○をしょうかいしていくからご贔屓にしてくれや!!!BYE!!!

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