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サバ旅@World【欧州編】
サバをこよなく愛する男、サバやしが全国各地のサバを求めて歩き回る「サバ旅」。今回はちょっと趣向を変えて、海外でのサバとの出合いについて書いてみたいと思います。
サバやしは海外に行ってもやたらサバが目につき、隙あらばご当地サバを食し、もちろん土産もサバ加工品などを探してしまうというクセがあります。
もっとも、コロナ禍とそれに続く円安、世界情勢不安からの物価高騰もあり、残念ながらここ数年は海外旅行から遠ざかっています…。
そこで今回は、コロナ禍の前に訪れた4か国のサバたちを、前後編で紹介してみようと思います。旅行ガイドとしては情報が古くなってしまいますがご了承ください。
ちなみに、英語でサバはmackerel(マッカレル/マカロゥ)。海外行くなら覚えておいて損はない単語ですよ?!
【ノルウェー・オーレスン】
美しすぎる港町のサバ寿司はオシャレすぎた。
ノルウェー語でサバは、makrell(マクレル)。ほとんど英語と同じだな。
2017年8月28日~9月3日、サバやしはスカンジナビア半島にある北欧の国・ノルウェーにいた。
ノルウェーの都市としては首都オスロや、フィヨルド観光の拠点ベルゲンなどが有名だが、ぼくが主に滞在したのは、西海岸に位置するオーレスンという港町。日本ではあまり知られていないが、実はノルウェー人が“ノルウェーで一番美しい”と称する街なのだ。
オーレスンを訪れた理由は、在日ノルウェー大使館のノルウェー水産物審議会という機関が行ったメディア関係者対象のプレスツアーに参加する機会を得たためだ。
この機関は日本と韓国向けに海産物の輸出促進を使命としており、オーレスンは同国有数のサバを含む海産物の水揚げ地ということで、ぼくもお声掛けいただいたのだ。
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ネタ(サバ)はさすがに新鮮だったが、シャリの方はなぜかカリフォルニアロールみたいな巻き物だった。そして上に載ってるのは梅肉ソースっぽかった(混乱)。
ほかにもキュウリの軍艦巻きに載ってたりと、フュージョンすぎるサバ寿司を堪能した。
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カップ入りのと歯磨き粉みたいなチューブタイプがある。
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【オランダ・アムステルダム】
スーパーのサバ売り場は“燻製祭り”だった。
オランダ語でサバは、makreel(マクレール)。英語・ノルウェー語とあんまり変わらないな。
2019年4月。コロナ禍が始まる前年にオランダ・アムステルダムを訪れた。サバとは関係のない仕事の出張だったが、現地に着いた途端に仕事がキャンセルになり、美しい街をぶらぶらして帰って来たという。。
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そんな状況でもサバやしがうろつくのは、やっぱりスーパーマーケット。ご当地スーパーってなんであんなに楽しいんだろね?
アムステルダムのスーパーでは、次の写真のようなサバ加工品が目を引いた。粗くほぐしたものやほぐしてないもの、丸まま、スライスなどが「お好みや用途に応じてどうぞ!」と並んでいて、よくわからんがめちゃくちゃ旨そう。
で、買ってきたパッケージのオランダ語をGoogleレンズで翻訳してみると(便利だなー)…あ、やっぱりこれ全部、燻製サバだよ!絶対旨いやつやん。
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あと、サバ缶も種類豊富に積まれていた。適当に買って帰国したサバやしが特に気に入ったのがこのPRINCES印。これ、サバのフィレのオイル漬け・味付けなし。つまりツナ缶のサバ版といった趣の商品だったのだ。日本では見かけないよね? クセがないのでどんな料理にも大活躍。もっと大量購入すればよかった。
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ヨーロッパ、特に北欧や西欧では、地域によってはサバをそのまま調理して食べる習慣がないと聞いたことがある。実際ノルウェーでもサバがよく獲れるのに生サバを使った料理はあまりポピュラーじゃないとのことだった。
その代わりに多いのが、燻製や缶詰などに加工したものなのだ。緯度が高く冬が厳しいお国柄などもある保存食文化といえるかもしれない。逆に、南欧に位置するスペインやポルトガルなどではサバをはじめとする青魚はいろんな料理で親しまれているようだ。
次にヨーロッパに行ける機会があれば、このあたりの観察と考察をさらに進めたいと願うサバやしなのである。