追い風!加速する超高齢化社会!訪問看護のプロフェッショナル リカバリーインターナショナルを徹底分析
今回は、サービス業のリカバリーインターナショナル(9217)を分析していきます。
\ 分析する理由 /
伸びしろのある市場
上場来高値を更新
上場2年とまだ若い
実は、この記事で紹介するインターリカバリーナショナルは中長期で大きな可能性と将来性が期待できる企業です。
その理由は、
成長期にある訪問看護事業
高齢者数は2042年にピークを迎える
医療保険が使えるサービス
この記事では、リカバリーインターナショナルの総合評価を紹介して、業績推移や今後の株価予想、株価チャートを分析していきます。
記事を読み終えると、明日からの投資判断にお役立ていただけると思います。
それではさっそく分析していきましょう!
この記事を書いた人
投資歴4年目のサラリーマン投資家です。株を始めてから200万円の損失を出しました。死ぬほど辛かったです。誰にも相談できず試行錯誤しながら損失を3年目でようやく取り戻し、4年目の今は気持ちを新しく切り替え相場と向き合っています。そんなポンコツだった僕が株式投資で「上手くいったこと」や「失敗したこと」をTwitterで発信したところ、フォロワーさんがたった1ヶ月で771人になり、Twitterで伝えきれない部分をnoteで伝えたいと思い銘柄分析を始めました。どん底から復活した銘柄選びのノウハウやエッセンスがこの記事には詰まってます。読んでいただいた方のお役に立てたら嬉しいです。
総合評価
\ ポジティブ要素 /
高齢化により需要増加
人口減少で市場が縮小する業界が多い中で訪問看護事業は伸びている
政府の後ろ盾で高齢者の生活の質向上や福祉がさらに充実することが期待される
\ ネガティブ要素 /
看護職員の平均年齢の高齢化
看護業界の人手不足
リカバリーインターナショナルの目標株価を4,600円(6/30時点の株価は2,915円)に設定しました。
その理由は、
成長加速
四季報予想で直近3年右肩上がり
営業利益率が高い
訪問看護の市場は高齢化社会を背景に急速に拡大しています。そのため、今後も持続的な成長が見込まれていると考えています。
リカバリーインターナショナルの強み
リカバリーインターナショナルは、訪問看護や訪問リハビリテーション事業を展開しています。
訪問看護・・・看護師が自宅に訪問して、病気や障害の看護を受けることができるサービスです。住み慣れた環境で療養生活が送れます。
リハビリテーション・・・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が自宅を訪問し、日常生活の質の向上を支援するサービスです。住み慣れた自宅で自分のペースでリハビリを受けることができます。
ユーザーが利用するメリットは、
通院の手間や時間、交通費用がかからない
普段生活している自宅で受けることができるので、周囲の目をきにすることなく落ち着いた環境の中で療養生活が送れる
マンツーマンで受けることができる
つまり、本人の望む場所で看護やリハビリを受けることのできる利用者本位のサービスと言えます。
そんなリカバリーインターナショナルの強みは、
IT化を推し進める
新規利用者やリピーターの獲得
離職が少ない
ドミナント戦略
それぞれ詳しく解説していきます。
①IT化を推し進める
訪問看護師の採用基準は、デジタル機器やインターネットに使い慣れた20代や30代の従業員が多いです。
なぜなら、IT化を受け入れる環境を整えるためだからです。
紙やFAX中心で経営効率が悪いことが業界の課題ですが、この課題をIT化で解決することでコスト削減と経営効率が上がります。
収益力の強化と看護師採用数の増加が期待できます。
具体的には、保険請求業務や電話対応について本社一括管理を行うなどしてコスト削減や効率化を推し進めています。
なにより、ITの活用は人手不足の解消につながります。
少ない従業員でも生産性が上がる→拠点数が増える→利用者数が増える→売上高と営業利益がしっかり伸びるという成長シナリオが実現できるのです。
②新規利用者やリピートの獲得に注力
地域のケアマネジャーや病院と積極的にコミュニケーションをとっています。
その理由は、信頼構築を築くことです。
地域の関係機関と関係を深めることは利用者の安心感にも繋がり着実にリピーターの獲得へと繋がります。
リピーターを獲得することは、コストの削減や安定的な利益の確保、新規顧客の獲得など、さまざまな大きなメリットがあります。
③離職が少ない
業界の人手不足問題に対応。
理由は、事業所内での人間関係を円滑に行えるかどうか、人間性を重視して採用しているので離職が少ないからです。
離職が少ないということは、
職場環境が良い
誰もが働きやすい
長く勤めたいとい
優秀な人材の確保
ということです。
その証拠に、2023年12月期 個人投資家向け第1四半期決算説明会の資料によると、
離職率は昨年20%ちょうどぐらい、一昨年は15%ぐらい
いくつか公的な機関が出している数値を見ると業界の退職率は大体20%をちょっと超えるぐらい
昨年の離職率20%は業界と比べても強みがあるとは言えませんが、一昨年の15%は強みです。
他社よりも人をマネジメントしたり、人材育成に力を入れていることが決算説明会の資料から感じ取ることができました。
また、スマートフォンをフル活用して情報交換の効率化やデジタル地図を使って最短で移動するなど、看護師の勤務時間短縮に取り組んでいます。
そのため、ライフワークバランスを大切にできるのも魅力と言えます。
人を大切にする企業こそが未来を作る企業だと思ってます。
④ドミナント戦略
ドミナント戦略とは、チェーン店が一定のエリアに集中して出店する作戦のことです。
実際に、ドミナント戦略を実践している企業で有名なのが、セブンイレブンやスターバックスです。
そんなドミナント戦略のメリットは、
特定地域における認知度の向上
競合他社が参入しづらい
エリアマーケティングの最適化
人員を柔軟に活用できる
その一方で、ドミナント戦略によって増えすぎた近隣の店舗同士で売上の奪い合いが最大のデメリットです。ドミナント戦略の限界と言ってもいいでしょう。
ただ、ドミナント戦略に成功した企業の事例をみていると、時価総額が小さい今の時点では心配する必要はないと思ってます。
むしろ逆に、初期のセブンイレブンやスターバックスのように、これから大きく成長する可能性が高いと思ってます。
リカバリーインターナショナルの弱み
訪問看護師の人材不足です。
ただ、この現状打開するために未経験者を積極的に採用しています。
その理由は、独自の早期育成教育プログラムで3ヶ月で一人前レベルまで引き上げることができるからです。
実際に、入社する9割が未経験者です。
早期戦力化で人員増強とスタッフ1人当たりの訪問件数の向上を最速で目指す戦略です。
その証拠に、2023年12月期の売上高と売上利益は過去最高を予想しています。
弱みとなる短所を上手に克服していると思います。むしろ、ここは高く評価すべき点です。
訪問看護の市場規模
訪問看護の注目度は高まっています。
なぜなら、国内は今後も高齢者の増加に伴って市場が大幅に拡大していくからです。
大河原峻社長が東京証券取引所で上場会見で、
そのため、競合他社とシェアの奪い合いの状況には当面はならないものと考えていますが、その後の競争は激しくなると予想されます。
引き続き会見では、
株価は常に未来を織り込むので、もしかしたら2024年あたりにピークがきてしまうのかもしれまん。
2025年以降の成長戦略が注目ポイントです。
成長性を確認
四季報の売上高予想は2桁成長が続きます。
四季報予想の営業利益は、前年比2倍で伸びています。こちらも2桁成長です。
実際の業績推移を見ても、右肩上がりで安定した成長が確認できます。
持続的な売上と営業利益の上昇は、利益を生み出しビジネスにとって非常に重要です。
収益性の確認
四季報のROE予想は毎年改善、売上高営業利益率の予想は3期平均10.4%です。
ROEは、企業がどれぐらい効率良くお金を稼いでいるかを示す財務指標です。一般的には10%を上回ると投資価値がある優良企業といわれています。
売上高営業利益率が高い場合は、本業の営業活動における企業収益力が高いと言えます。つまり、営業活動による稼ぐ力が分かります。
0~5%なら一般的、5~10%なら優良企業、10~15%超優良企業です。
チャート分析!モトヤマの買いポイント
買いポイントは2つ。
上場来高値更新で買う
25日線まで押したら買う
日足、週足をみるとゴリゴリの上昇トレンドです。
なので、上場来高値更新をするようであれば上値を追ってもおもしろいかもしれません。
ただ、25日線まで押したところで買いを入れるのが安牌だと思ってます。
今現在100株保有しています。上にいけば上場来高値更新で買い増し、下にいけば一旦損切りしてから25日線あたりで買う予定です。
まとめ
\ ポジティブ要素 /
高齢化により需要増加
人口減少で市場が縮小する業界が多い中で訪問看護事業は伸びている
政府の後ろ盾で高齢者の生活の質向上や福祉がさらに充実することが期待される
「利用者数」「従業員数」「拠点数」を増やすが基本の成長戦略です。
\ ネガティブ要素 /
看護職員の平均年齢の高齢化
看護業界の人手不足
来期の2023年12月は6つの新拠点を開設して、売上高も営業利益も大きく伸ばす計画をしています。
また、小規模事業者を対象としたコンサルティングやフランチャイズによる新規開設検討先へのノウハウ提供も考えています。
リカバリーインターナショナルの中長期の成長を期待したいです。
おしまいっ。
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