隣人
今日パートナーと、さて出かけようと
玄関を出たら。
お隣さんも食料品を買いに行くと、
ちょうど出てきたところだった。
壁一枚隔ててすぐ隣に住んでいても、
なかなか顔を合わせないもので、
一人暮らしの隣人を
たまに心配したりもしていたので、
ここぞとばかり話しかける。
ちょうど私達と同じく
歩いて街まで行くというので、
一緒に行く流れに。
3人で歩きながら
隣人さんのしていたお仕事の話とか、
去年隣人さんが骨折した腕のレントゲンを
見せてもらったり(笑)
日本はどうなるかねぇみたいな話をして。
あっという間に街に着いた。
もう少し話したい気もしたし、
今度はうちに遊びに来てね。と
誘いたい気持ちもあったけど
欝の私は勇気が出ず。言葉を飲み込んだ。
私は満員電車には乗れないけれど、
対人恐怖症ではない。
密かに色んな人のことが気になっている。
最近車いすになったパーキンソン病の同じ階の人の事とか、
マンションの事をとても良く知ってる
2階の一人暮らしのおじさんのこととか。
元気かな。
困っていることはないかな…とか
自分は欝のくせに
人の世話なんて出来るキャパもないのに。
同じ階の人たちはみんな良い人っぽくて、
仲良くなりたいなぁ…と思ったりする。
人間は社会的な生き物で、
いくらネットが発達しても
動物としての人間は、
物理的に近くにいる人と交流することで
安心できると思う。
遠くの親戚より近くの他人とは
よく言ったものだ。
私は、日本では、職場では特に
あまり優しい人に
出会えて来なかったので
毎日毎分毎秒が辛かった。
フランス帰りだとばれると
何故か女性に嫌われる。
パートナーが外国人だとバレると
彼女たちの何かを刺激するらしく
妬み嫉みが、ソフトに小出しに
でも確実に私に届けられた。
どうして他人の家庭と自分の家を
そんなに比べるのか
なぜ勝手に敵視してくるのか
意味不明なことが多かったので。
自分は、出会う人に優しく居たいと思う。
出来るだけ。
だって結局のところ、
それぐらいしか出来無い。
そして、それが一番重要だと思う。
少しでも、自分も、皆も
生きやすくなるためには。
それぐらいしかできない。