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義を見て為ざるは、勇無きなり。

6年前の春、見知らぬ二人が訪ねてきた。
「〇〇さんの紹介で、相談してみろと言われまして」
菅さんと瀬川さんの第一印象は「真面目そうな人たちだなあ」でした。

「社会課題を解決しようとする団体を応援する団体を北九州で立ち上げようと思いまして。」
「スキルや時間を提供してもらい、さらに会費も払っていただきます。」
「北九州にそんな奇特な方いますかねえ。」

概ね主旨はこんなところで、すでに東京では成立しているし、成果も上がっているとのことでした。

私はいつも「面白いと感じるかどうか」で物事を決めていまして、これは即決「面白そう」
「菅さん、瀬川さん、私の3人が確定ですよね、早速始めましょう」
こんな会話だったと記憶しています。

二人の熱意が伝わったのか、あっという間に20人ほどの参加が決まっていき、ソシオファンド北九州は立ち上がりました。

このストーリーは遠矢から見た物語、なのでとても簡単に生まれたように見えますが、道のりは平坦では無かったはず、そんな苦労は微塵も見せず、粛々と設立準備は進められたのです。

義を見て為ざるは、勇無きなり。
論語を源とする故事ことわざ。
それをやることは正義だとわかっていながら実行しないのは勇気がない。
でいいのかな、私はそう理解しているのですが、ソシオファンドの活動はまさにこれ。

次の世代のために今できることをやる、そんな人たちを応援する。
持続可能な社会のための活動。

先日、BS1で特集されていたジャレド・ダイアモンド(銃・病原菌・鉄 の著者)も世界が連携する最後のチャンス、持続可能な経済を目指すしかないと言っていて、そうだよな、SDGs的活動に向かうしかないよなと思うわけです。

早期のリターンに期待せず、巻き込まれていった私ですが、
課題解決しようとしている団体の傾向が見えてきて(北九州エリアは子育て関連が多い)、また協働することで専門的な知識にも触れることで、

新規事業を起こすことが生業でもある私としましては、またとないマーケティングの機会になっています(笑

誰にも答えが出せないこの時代、何をやればいいのか分からないのであれば、ひとまず「この課題を解決したい」って人たちの応援をするってのは良い選択だと思います。

動かないと分からない時期ですからね。

なんだか仲間募集みたいになりましたが、
何を軸にすればいいか分からない時、まずはこれをやりますって人たちと時間を共有するだけで、何かに気づくかも。

年間会費10万円、安いものです。

追伸
写真は、二つ目に昇進した橘屋文太さんの手拭い。
北九州市出身で、おそらく日本初の東京・大阪以外を拠点として活動することを決めた噺家さんです。今後の活動乞うご期待(笑




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