リズム感をつける音楽の聴き方 ~ジャマイカ音楽カルチャーに学ぶ~
中南米、ジャマイカ・キングストン。ボブ・マーリーとウサイン・ボルトを生んだ国。
私は1年半の間トタンの塀に、木のボードで作ったカラフルな家が並ぶゲットー(ghetto:スラム街)に夫と住んでいた。
そこでは、こんな光景をよく目にする。
バナナの木よりも高いスピーカーの前に笑顔でノリノリになる幼児、
スピーカーをペタペタ触って質感を楽しんでいる子供。
ジャマイカのスピーカーはサウンドシステムと言って、大きいスピーカーをいくつも繋げ、
更に巨大にして爆音が出せるようになっている。
コンポの小型スピーカーにしても、いくつも重ねてバンドで繋げて近所に聞こえる大きい音を出せるようにしている。
その``ミニサウンドシステム‘‘を持っている家にご近所さんが集い、爆音でラジオやニュースを聴く。2,3軒先だったりするとぶっちゃけ自宅の中にいても聞こえる。
昼間、庭に大型のサウンドシステムを置いている家を通りかかると、鉄のゲートの中で子供が音の出ていないスピーカーを触ったり叩いたり、頭を突っ込んだりしながらヨチヨチしているのが見える。
庭にいる保護者らしき大人は、それを見てもいつもの光景のようで全く気にしていない。
ジャマイカ人はなぜそんなに音楽を求めるのか。勿論、音楽が苦手な人はどこかにいるだろうし、この問いは極端にしてみたが、それにしても街中音楽がかかっている。
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