生きることと、死ぬことの意味とは

韓国での学びの時間も残りわずか。長いと思った1週間は、本当にあっという間だった。

テクノロジーが統制なく進化し、「いてもいなくてもどっちでもいい人間」が、人類の大半を占める日も遠くないだろう。生まれたときの初期設定で、殆どの未来が予測できてしまうアルゴリズム社会。生きる意味は、死ぬ意味は本当にあるのだろうか。

命を守ることだけで精一杯だった原始のころ、信じることに命をかけた中世、国のために身を捧げた近代。多くの人が命をかけて生き、死んでいった。

安全で、欲望は満たされて、自分らしく生きることさえできるのに、生きる意味が見つからずに自死してしまう人がいかに多い現代か。不老長寿もいい。AIが知を統合してもいい。それでも、人には生死を全うする権利と、喜びとがある。

20年後、大人になった息子が、

こんな世界なら別に生きなくていいや

そういってもしこの世からいなくなったら、自分は心の底から後悔するだろう。なんでもっと、いい世の中にできなかったんだろうと。そんな思いはしたくない。世界はこんなに喜びに溢れているねって、そんな笑顔が見たい。

そのために、今を生きる。


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