虚無の5月

2020年の5月某日、世間はまだまだ自粛モードの世の中でお国から10万円の給付金って名のお小遣いが貰えるの貰えないので持ちきりだった世間。

30越えた私は悶々としていた。

何かしたいのに、何したいか分からない。

10年間ひたすら今の会社でアルバイトをし続けてようやく掴んだ正社員採用。充実しているはずなのに心は虚無だった。

何かしたい。何すれば良いか分からない。そして襲いかかる何にもしたくない病。ひたすら5月の風に当たって寝ていたい。そんな悪循環を繰り返した日々。なんとなーく登録していたクラウドワークスで案件を探していた。

タスク、ライター、プログラミング…安い案件から高額案件まである。もしこの中でどれか一つでも案件が取れたらどうだろうか?多少は自分でも稼げるようになるのでは?

だがしかし、私には文才能力なんて何にもないし、そもそも記事一つまともに書けるのか。いやいや、その前に仕事があるんだから副業なんて暇、ないでしょうよ。

私の心にある虚無は言い訳でいっぱいの5月だったのである。